いつの間にかこびりついているシンクの水垢
キッチンのシンクは食材を扱う場所なので、衛生面には気をつけている方は多いでしょう。にもかかわらず、いつの間にかこびりついている水垢は、何が原因でできるものなのでしょうか。
水垢の原因
水垢の原因は、水道水に含まれるミネラルです。「ミネラルウォーターじゃないのに、ミネラルが含まれているの?」と不思議に思うかもしれません。
しかし、水道水ももともとは天然の水なので、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルが含まれているのです。
シンクに飛び散った水を放置すると水は蒸発しますが、これらのミネラル成分は蒸発せずに、水垢となってシンクにこびりついてしまいます。
水垢を落とすために必要なものは?
水垢はアルカリ性の汚れなので、それと反対の性質を持つ酸性の成分で中和すると落としやすくなります。そのため、水垢を落としたいときには、以下のものを用意すると良いでしょう。
・クエン酸
・キッチンペーパー
・スポンジ
・スプレーボトル
酸性の洗剤も市販されていますが、わざわざ水垢用に洗剤を購入しなくても、クエン酸があれば十分です。クエン酸がなければ、レモン汁でも代用できます。
スプレーボトルはなくてもかまいませんが、あれば便利です。ラップや使い古しの歯ブラシがあるとなお良いでしょう。
肌が弱い方はクエン酸水によって肌荒れする可能性があるので、ゴム手袋も用意すると安心です。
シンクの水垢を落とす方法
それでは、クエン酸を使ってシンクの水垢を落とすための、具体的な手順を見ていきましょう。難しい作業はないので、すぐにでも実践できます。
1.クエン酸水を作る
まずは水垢を落とす洗剤代わりのクエン酸水を作ります。クエン酸5g(小さじ1杯)を200mlの水に溶かせば完成です。レモン汁を使う場合は、水に溶かす必要はありません。
完成したクエン酸やレモン汁は、スプレーボトルに移すと水垢が気になる場所に塗布しやすくなります。
2.水垢部分に吹きかける
次に水垢が気になる箇所にキッチンペーパーを被せて、その上から先ほど作ったクエン酸水かレモン汁を吹きかけていきましょう。
キッチンペーパーがあることでクエン酸水がその場に留まりやすくなり、水垢が落ちやすくなります。
3.放置(30分~2時間)
水垢が気になるところにクエン酸水やレモン汁をかけたら、キッチンペーパーをはがしたりせず、そのまま30分から2時間ほど放置します。放置時間は汚れの程度に合わせましょう。
放置している間にクエン酸水やレモン汁が蒸発してしまわないように、上からラップをかけるとさらに効果的です。
4.こすり落とす
しばらく放置したらキッチンペーパーを取り、水垢をスポンジでこすってください。食器用洗剤やクレンザー、重曹などを併用してもOKです。蛇口などの細かい部分は使い古しの歯ブラシでこすると、キレイに水垢が落とせます。
5.水で流し、から拭きする
水垢が取れたら水で洗い流し、乾いた布巾やキッチンペーパーで水気を拭き取れば完了です。水気を拭き取らないと、それがまた水垢の原因になるので、しっかり拭き取りましょう。
クエン酸でも落ちない場合の対処法
あまりに水垢がたまっていると、クエン酸水を使っても落とし切れないことがあります。そのようなときの対処法も知っておきましょう。
メラミンスポンジ
水垢がなかなか落ちないときは、メラミンスポンジでこすってみましょう。メラミンスポンジは普通のスポンジと材質が異なり、目が硬くきめ細かいため水垢を研磨して落とすことができます。
メラミンスポンジを使うときに洗剤は必要ありません。水をつけてこするだけで水垢が落ちていきます。
ただし、メラミンスポンジで強くこすったり、コーティングが施された場所で使用したりすると、傷がついたりコーティングが剥がれたりするので注意しましょう。
水垢落とし専用グッズ
頑固な水垢を落とすための、水垢落とし専用クリーナーやスポンジも市販されています。水垢が落ちなくて困っているときは、こうした専用グッズも試してみましょう。
ただし、水垢落とし専用グッズのなかにも、研磨力が強いものがあります。うっかりシンクを傷つけないよう、使用方法をよく確認しておきましょう。
自力では落とせないガンコな汚れは業者に依頼
水垢を長年放置してガチガチに固まってしまうと、クエン酸水やメラミンスポンジ、専用グッズなどを使っても自力では落とせないことがあります。
どうがんばっても水垢が落ちない、でもピカピカのシンクを取り戻したいというときは、プロの業者にお任せしたほうが良いでしょう。
おうちの御用聞き家工房では水垢落としからキッチン全体の清掃まで、おうちのなかのさまざまな「困った!」に対応しています。
電話一本で即日お伺いも可能ですので、シンクの水垢でお困りの際には、ぜひご連絡ください。
シンクの水垢汚れを防ぐコツ
水垢が取れなくなる前に掃除することも大切ですが、水垢がつかないように予防することも大切です。とても簡単な方法で水垢を予防できるので、ぜひ今日から始めてみてください。
食材の切れ端でシンクをこする
水垢の予防法でおすすめなのが、「料理のついでに水垢を落とす」という方法です。水垢には酸性の成分が良いということは、オレンジやレモン、みかんなどの酸性の食物も効果があるということです。
料理やデザートなどにオレンジやレモンを使ったときに、皮でシンクをこすって乾拭きしておけば水垢を予防できます。
りんごの皮も酸性なのでアルカリ性の汚れに効果がありますし、大根やジャガイモの皮も利用できます。少し洗剤をつけてこすれば、さらに水垢が落としやすくなるでしょう。
わざわざ水垢の掃除に時間を取るのは面倒で、腰が重くなりやすいものですが、料理のついでであれば面倒くさがりの人でも続けやすいのではないでしょうか。
シンクに残った水気はふき取る
水垢は水道水が蒸発し、残ったミネラル成分が固まったものです。そのため、食器洗いなどで水道を使用したあとは、水分を残さないようにしっかり拭き取るだけでも水垢予防効果があります。
水拭きでは水分が取り切れないことがあるので、乾いた布巾やキッチンペーパーを使って、しっかり拭き取りましょう。
まとめ
水垢は水道水に含まれるミネラル成分が固まったものなので、人体に有害ではありませんが、シンクがくすんだり汚れて見えたりして気持ちが良いものではありません。
普通にこすっただけでは落ちにくい水垢ですが、アルカリ性を中和するクエン酸水やレモン汁、メラミンスポンジなどを使えば落ちるようになるので、固まって落ちなくなる前に掃除してしまいましょう。
1度しっかり掃除したあとは、こまめに食材の皮を使って掃除する、水道を使ったあとはしっかり水気を拭き取るといったことを徹底すれば、水垢がたまりにくくなっていきます。
すでに水垢が蓄積してガチガチに固まり、自力では落とせないという場合は、無理をせずに業者に頼むと良いでしょう。