片流れ屋根は雨漏りしやすい!改善できる対処法を紹介!

近年、家のデザインは多様化しており、片流れ屋根も増えています。しかし、片流れ屋根は雨漏りが起こりやすい屋根の形状でもあり、実際に悩まされている人も多いのです。 ここでは、なぜ片流れ屋根は雨漏りしやすいのか、雨漏りを止めるための方法や対処法をまとめました。片流れ屋根の家に住んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


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片流れ屋根で雨漏りしてしまう理由

片流れ屋根には、スタイリッシュな見た目のほかにも、デッドスペースを減らし居住空間を最大限に広げられるというメリットがあります。しかし、その反面雨漏りが多いというデメリットも存在するのです。

片流れ屋根の構造

片流れ屋根は構造上、雨が降ると外壁に流れてしまいます。軒が短い場合だと、雨水が屋根の裏側を伝うので、外壁と屋根の隙間からも雨水が侵入する可能性が高いのです。

さらに、片流れ屋根の家は構造上、屋根と外壁の取り合い部分が、もっとも雨水にさらされやすい場所といえます。

もし、屋根と外壁の取り合い部分の施工がしっかりできていなければ、建築年数が浅くても雨漏りを引き起こしてしまうでしょう。

外壁の経年劣化

片流れ屋根の構造上、片側の壁面積は増えます。屋根がかかっていないほうの外壁は、直射日光や雨が当たるため経年劣化が早まるのです。

経年劣化が進むと、サイディングボードに亀裂が入ったり、コーキングにひび割れが入ったりするので、そこから雨水が侵入し雨漏りにつながります。

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片流れ屋根の雨漏りの対処法

片流れ屋根の雨漏りの対処方法は、屋根の材質によって異なります。以下に4つの対処法をまとめました。自宅の屋根の材質から、どの対処法が合うか確認してみましょう。

破風板の立ち上げ

破風板(はふいた)とは、屋根の裏側に付けられている板のことで、雨や風を防ぐほか、防火の役割も担っています。

従来から、破風は建物の顔とも呼ばれこだわりのある部分でもありましたが、近年の住宅の中には、破風板が取り付けられていない屋根もあるのです。

また、破風板も住宅のほかの部分と同様に経年劣化していきます。一般的には20年程度の耐久があるといわれていますが、木質系の破風板の場合は腐食する可能性があるため、注意深く観察してみましょう。

瓦屋根で破風板がない住宅や破風板が劣化して機能していない場合は、破風板の取り付けを行うと雨が侵入しにくくなります。破風板の取り付けを業者に依頼しましょう。

水切り板金の取り付け

瓦屋根の場合は、先ほど紹介した破風板の立ち上げ以外にも、水切り板金を取り付けるのも雨漏り対策に有効です。

水切り板金は、屋根と外壁の取り合い部分の雨水侵入を防ぐための補助部材ですが、10年程度が耐久年数といわれています。

耐久年数を超えている場合や劣化している場合は、水切り板金の取り替え工事をしておくのがおすすめです。

シール材付きの水切り板金を取り付ければ、土埃や汚れの蓄積で雨水がオーバーフローするのを防げるため、雨漏り改善に高い効果をもたらします。

ルーフィングを覆う

スレート屋根やセメント屋根、金属屋根で雨漏りに悩まされている場合は、ルーフィングを覆う工事がおすすめです。

ルーフィングとは、屋根材の下に敷かれている防水シートのことで、雨漏り対策には「透湿ルーフィング」で覆う方法が用いられます。

透湿ルーフィングは、防水性能はもちろん通気性にも優れているため、雨水の侵入を防ぎながら湿気がこもることも防げます。さらに、しなやかで丈夫な素材のため耐用年数も50~60年と長く、長期間の雨漏り対策としても有効です。

棟板金を透湿ルーフィングで覆って、破風板に垂らせば、雨風の吹込みはもちろん、壁を伝って入る雨水も防げます。

コーキングで施工して雨水の侵入を防ぐ方法もありますが、耐久年数が10年持たないため、ルーフィングのほうが、圧倒的にメリットが多いといえるでしょう。

送風ファンの取り付け

屋根の中に湿気がこもり、湿度が高くなると屋根全体の劣化につながります。雨漏りは、屋根の劣化から引き起こされることも多いため、湿気対策は雨漏り対策にとても有効な手段なのです。

湿気がこもらないようにするためには、十分な換気が必要ですが、片流れ屋根の場合は風が通りにくい構造をしているため十分な換気が行われません。

十分な換気が行われず、湿度でジメジメしていると木材の腐朽はもちろん、カビやシロアリの発生にもつながります。

そこで有効な手段となるのは、送風ファンの取り付けです。自然換気が起こりにくい環境でも強制的に風を送って換気を行えば、湿度による劣化を防げます。

送風ファンの取り付けは、防湿効果のほかにも、脱臭効果や温度調整効果にも期待できるので、業者に相談してみましょう。

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片流れ屋根の雨漏りを止めるためには業者依頼が安心

片流れ屋根の雨漏りを止めるには、業者に依頼して適した処置を行ってもらうほか手段はありません。なぜなら、屋根の構造は複雑で、素人では施工が難しく危険だからです。

また、雨漏りの原因がひとつではなく、複数箇所重なっていることも少なくありません。たとえば、水切り板金の劣化と外壁コーキングの劣化というさまざまな要因が重なって雨漏りになっている場合は、一方だけを修理しても雨漏りは止まらないのです。

しっかりとした知識を持った業者に依頼することで、止められるようになります。

外壁リフォーム専門業者に依頼してみよう

外壁リフォームの専門業者で行うリフォームは、専門性が高く、しっかりとした施工を行ってくれますが、リフォーム費用も高額になる可能性が高いです。

また、リフォーム業者は大手から小規模業者まで合わせるとかなりの数の業者があるため、見積もりをする際は、複数社と相見積もりを行うと費用の比較検討が簡単にできます。

リフォーム業者を選ぶ際は、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。まずは、雨漏り対策の実績がある業者を選びましょう。

そして、要望や予算に合わせた提案ができる業者を選べば、さまざまな選択肢から施工方法が選べます。また、わからない部分を質問したときに、的確な回答が返ってくる業者なら安心です。

できるだけ家の近くのリフォーム会社を選べば、なにかあったときにすぐ駆けつけてくれます。

雨漏りの場合は、緊急性が高いことが多く、即日対応してくれる業者なら被害が最小限で済むでしょう。

リフォーム会社を選ぶ際は、ネット上にある口コミや業者のホームページに掲載されている成約数や実績を見ながら、慎重に決めるようにしてください。

おうちの御用聞き家工房でも修理が可能!

片流れ屋根の雨漏りに悩んでいるなら、おうちの御用聞き家工房にお任せください。雨漏りの修理以外にも、電球交換や木の伐採、家具の移動など、さまざま悩みに対応しています。

決まったサービスメニューがあるわけではなく、お客様から要望をお聞きし、柔軟に対応することが可能です。

また、おうちの困りごとは、いつ起こるかわかりません。どんなときでも、電話一本で最短即日お伺いできます。その理由は、家工房は地域密着型だからです。

家工房では、お客様にとっていつでも頼りになる「地元の職人」になりたいという思いを持って運営しています。困りごとが少しでもあれば、お気軽にご相談ください。

さらに、実績も豊富なので、高品質な施工ができると自信を持っています。価格もリフォーム会社よりもリーズナブルな価格で提供できることが多いので、ぜひ一度ご連絡ください。

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まとめ

片流れ屋根の雨漏りは、とても多い症状のひとつです。雨漏りをそのままにしていると、家全体の劣化にもつながります。

雨漏りが発生した場合は、いち早く業者に連絡して適切な処置を行ってもらうようにしましょう。