トイレの床から水漏れ?まずは状態をチェックしよう!
トイレの床から水漏れがある場合は、水の色や臭いを確認しましょう。水の色は、漏れの原因を特定するための手がかりになります。
例えば、水が茶色や黒っぽい色で腐敗した臭いがする場合は、下水管や排水系統に問題がある可能性が高いです。一方、水の色が透明で無臭の場合は、パッキンの劣化や給水管の問題が考えられます。
このように水の色や臭いといった情報は、水漏れの原因や重要度を判断し、修理やメンテナンスの際に役立ちます。また修理業者へ依頼する際にも、状況をわかりやすく説明できるでしょう。
トイレの床にじわじわ水漏れする原因
ここでは、トイレの床が水漏れする原因を7つ紹介します。
パッキン類の劣化
パッキンはトイレの水漏れを防ぐ部品です。給水管や止水栓の接続部や便器と床の接続部などさまざまな箇所に使用されており、時間の経過や使用頻度によって劣化します。
床から水が漏れている場合は、便器と床接続部分のパッキンの劣化が考えられるでしょう。
パッキンの劣化による水漏れは、水漏れ部分のパッキンを交換することで修理できます。まずは専門家に相談し、トイレの部品の点検と交換をお願いしましょう。早めに適切な修理を行えば、床への水の浸透やさらなる損傷を防ぐこともできます。
パッキンの経年劣化による水漏れは、発生しやすい水漏れの原因といわれています。パッキンを長年交換していない場合は、まずパッキンの劣化を疑ってみてください。
止水栓や給水管の劣化
止水栓は水の供給を制御するためのバルブやレバーのことで、給水管は水をトイレに供給する管のことです。止水栓や給水管が劣化・破損したときにも、水漏れが発生します。
止水栓や給水管の近くの床が濡れている場合は、その接続部や周囲から漏れていないかを確認してみましょう。
止水栓が原因である場合は、まず元栓を閉めてください。一時的に水漏れを止めることができます。しかし、そのままではトイレが使用できないため、すぐに修理業者に依頼しましょう。
給水管が原因である場合は、ナットを閉めるかパッキンの交換をすれば自力で対処できるかもしれません。しかし、配管自体に問題がある場合、ご自身では直せないケースもあるため、修理業者に依頼するのが無難です。
タンクや便器の破損
タンクや便器の破損により、水漏れが発生することもあります。
タンクや便器の破損は、一般的な使用方法ではあまり起こりません。しかし、「トイレに熱湯を流した」「強い地震があった」といった理由で割れてしまうケースがあります。
タンクや便器の一部のみを修理するのは難しいため、破損があった場合は便器を交換しなければなりません。便器の交換を個人で行うのは困難なので、必ず修理業者に依頼をしましょう。
フランジの劣化や亀裂
フランジとは、便器と床下にある排水管をつなぐ部品のことです。フランジはプラスチック製で、劣化や亀裂が入ることで水漏れの原因になります。
インターネット上にはフランジの交換方法について記載されている記事が多くありますが、個人で交換するのは大変です。便器本体を動かす必要があるため手間がかかりますし、失敗したときには水漏れを悪化させてしまうかもしれません。
床と便器の間から水漏れしている場合は、自己解決しようとせず、最初から修理業者に依頼するのが得策です。
ガスケットの劣化や亀裂
ガスケットとは、フランジの上に乗せて使うパッキンのことです。このガスケットが劣化するとフランジの接合が正しく行われず、床から水漏れが発生します。
フランジと同じく、ガスケットを交換する際は便器の取り外し作業が必要です。この場合も、個人で修理するのは困難なため、修理業者に交換してもらいましょう。
温水洗浄便座の劣化や故障
温水洗浄便座(ウォシュレット)から水漏れするケースもあります。温水洗浄便座の部品や配管の劣化により起こります。
温水洗浄便座からの水漏れの場合、考えられる原因は以下が挙げられます。
・ノズルの劣化
・温水タンクの破損
・ナットの緩み、パッキンの劣化、ゴミのつまり
・操作ボタンの故障
温水洗浄便座からの水漏れはあらゆる原因が考えられるため、修理業者に依頼するのが安心です。また、温水洗浄便座内部の部品が故障している場合や、複数個所が故障している場合は、温水洗浄便座本体の交換が必要になる可能性があります。
寒暖差による結露や尿
トイレや温水洗浄便座の不具合以外の原因で、床が濡れている可能性もあり得ます。
たとえば、水漏れの量が少ない場合は、寒暖差による結露が原因かもしれません。便器の表面に結露が起こり、水滴が落ちて床を濡らしてしまうこともあるでしょう。
なお、新しいトイレの便器やタンクには、基本的に結露対策がされています。古い機種ではない便器やタンクに結露が発生した場合は、防露材の効果が薄れたことが考えられます。このケースでは修理業者に依頼しなければなりません。
また、尿が床にこぼれているだけというケースもあります。特に男性用の立ち小便器の場合、使用中に尿が床に飛び散ることも少なくありません。
尿対策としては、まず正しい使用方法を促すことが最善策です。また男性用立ち小便器の周囲にスプラッシュガードや防水マットを設置することで尿の飛散を防ぐのも良いでしょう。
トイレの床にじわじわ水漏れしたときの応急処置
トイレの水漏れは床や部品を痛めてしまうだけでなく、衛生的にも良くありません。しかし、修理業者に依頼しても、すぐに対応してもらえない場合もあるでしょう。
その際は、まずは自分で応急処置をして、水漏れを悪化させないことが大切です。ここでは、トイレの床にじわじわ水漏れしたときの応急処置について解説します。
止水栓を閉めて給水を止める
水漏れの原因が分からない場合、まずは安全策として止水栓を閉めることをおすすめします。水漏れが悪化するのを防ぎ、水の浪費や床への水の浸透を抑えることが可能です。
とくに水漏れの原因が給水管周りだった場合、給水を止めなければ水漏れがどんどん進行してしまいます。止水栓を閉めて、給水管に水が通らないようにしましょう。
止水栓の閉め方や場所は、トイレの設備や配管の形態によって異なります。通常、トイレの近くに設置されていますが、止水栓が見つからない場合や操作が難しい場合は、管理会社(アパートやマンションの場合)か販売元に電話して聞いてみると良いでしょう。
防水テープで応急処置をする
水漏れの原因がヒビや破損であり、場所が特定できている場合は、防水テープを貼って破損部分からの水漏れを防ぎましょう。防水テープを使った応急処置の手順は以下のとおりです。
1.漏れ箇所の特定
水漏れがどの部分から発生しているかを確認します。タンクや配管接合部など、漏れの原因が分かる場所を特定しましょう。
2.漏れ箇所の乾燥
漏れている箇所をできる限り乾かします。タオルや乾いた布で水分を拭き取ると良いでしょう。
3.防水テープの貼り付け
防水テープを漏れている箇所に貼り付けます。テープを必要な長さにカットし、漏れている部分をしっかりと覆うように貼り付けます。テープをしっかりと押しつけて密着させることが重要です。
防水テープを使えば、水漏れを防ぎつつトイレを使用できます。ただし、あくまでも一時的なものですので、早めに修理を依頼しましょう。
水漏れをしている箇所にタオルを敷く
家に防水テープがない場合や水漏れの原因を特定できない場合には、水漏れしている箇所にタオルを敷くと良いでしょう。
タオルを敷いて水分を吸わせれば、水漏れが広がることは少なくなります。ただし、湿ったタオルは、カビが発生する原因にもなります。タオルは適宜交換し、トイレの扉や窓を開けて換気しましょう。
賃貸なら大家さん や管理会社に連絡する
賃貸物件でトイレの床から水漏れが発生した場合、応急処置をして一時的に水漏れを抑えたあとは、すぐに大家さんや管理会社に連絡しましょう。
独断で業者を呼んで修理をしたり、便座を取り替えたりするとトラブルになるおそれもあるので注意してください。
報告の際は、水漏れの発生場所や状況をできる限り詳細に説明しましょう。写真やビデオを撮ることで、状況をより明確に伝えることが可能です。大家さんや管理会社から指示があれば、それに合わせて対処しましょう。
トイレの床からじわじわ水漏れしたら修理業者に相談しよう
水漏れの原因を特定し、適切な修理方法を提案するためには、専門知識と経験が必要です。自分の力で修理しようとすれば、かえって状況を悪くしてしまうことも少なくありません。
修理業者に依頼することで、確実に水漏れのトラブルを改善できます。トイレの水漏れは「おうちの御用聞き家工房」をご利用ください。お電話いただければ、最短即日で対応可能です。些細なことでもお気軽にご相談ください。
まとめ
トイレの床がじわじわと水漏れしている場合は、早めに原因を特定し、対策を取る必要があります。まずは止水栓で給水を止め、タオルで水漏れの被害が広がるのを防ぎましょう。そして早めに修理業者に連絡して修理を依頼してください。