蛇口が閉まらない!急な水回りトラブルへの対処法

長く住んでいる住宅ほど、水回りのトラブルは避けて通れないものです。たとえば蛇口が閉まらないために、キッチンや洗面台周辺が水浸しになることがあります。 しかし、専門業者を呼んで修理を依頼するとなると、気になるのが価格面です。自力で安く済ませることができる場合は、自分自身で修理したいと考える方も多いのではないでしょうか。 また、仕事の都合で専門業者を呼べる日まで間が開いてしまう場合もあるでしょう。そのような方のために、ここでは蛇口が閉まらないときの主な原因や、自力でできる対処方法についてご紹介します。


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蛇口が閉まらないトラブルの種類と原因

長年住んでいる家がある方や中古住宅を購入した方は、水回りのトラブルに注意してください。排水管や蛇口の異常は普段目に付かないことも多く、ある日突然に蛇口が閉まらなくなるなどの大きなトラブルに発展するケースが大半です。

適切に対処するためにも、まずはトラブルの種類と考えられる原因を把握しておきましょう。

蛇口が閉まらなくなるパターンは2種類

蛇口が閉まらないパターンは、以下のとおり主に2種類に分けることができます。

■回しても空回りし続けるパターン

蛇口のハンドル自体は回すことができるものの、回しても回しても閉まっていく手応えがない状況です。同じ位置で空回りしている可能性が高く、どんなに回しても蛇口が閉まらないため水は流れっぱなしになってしまいます。

■蛇口が固くて回せないパターン

蛇口のハンドルが回せないときに無理にひねった結果、元通りに閉めることができずに水が流れ続けるパターンもあります。蛇口が何らかの理由で固くなっているときは、無理に開けようとしないでください。

水が流れっぱなしになって閉められなくなるケースのほか、蛇口自体が折れて水が噴き出してしまう危険もあります。

主な原因は経年劣化やサビ

蛇口が閉まらない原因は、経年劣化やサビによるケースが大半です。

たとえば何度回してもハンドルが空回る場合は、経年劣化による部品の破損が起こっている可能性が高いでしょう。蛇口内部のパーツが機能しなくなっているため、ハンドルをどんなに回しても蛇口は閉まりません。

このような場合、スピンドル部分が摩擦により消耗していることが原因にあります。

スピンドルとは蛇口のハンドルに連結している部品のひとつです。ハンドルを回転させることで上下に動く仕組みとなっており、水量を調節する役割をもっています。金属製ですが、経年劣化によってすり減ってしまうことがあります。

蛇口のハンドル自体が固くて回らない場合は、酸化によるサビが原因です。蛇口を分解してサビを落とすことは可能ですが、安く済ませたいのであれば蛇口ごと交換するほうが良いでしょう。

サビのほかにも水道水のミネラルが結晶化してこびりついていたり、部品の滑りを良くしている潤滑油(グリス)が切れたりしたときも、蛇口は固くなります。

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蛇口が閉まらないときの対処法

蛇口が閉まらないときの修理は、自力でできる場合もあれば専門業者に任せたほうが良いものもあります。どちらの方法をとるにせよ、まずは流れ続けている水を止めましょう。

元栓や止水栓を閉めることで、水は止められます。水の元栓は住宅のタイプによって異なり、それぞれ以下のとおりです。

・マンション…パイプシャフト(玄関横のメーター各種が設置された場所)
・戸建て…メーターボックス(屋外の道路に近い場所の地面)

マンションの元栓は、各戸の玄関扉横にあるパイプシャフトの中にあります。ガスメーター等が設置されている場所で、水道メーターと元栓のハンドルがついているパイプが水道用です。建物によっては、戸建てと同じくメーターボックスが地面に設置されていることもあります。

戸建てはパイプシャフトではなく、地面に設置されたメーターボックスの中に元栓とメーターが入っています。メーターボックスは金属製の四角いボックスが地面に埋められたもので、敷地内の道路に近い場所に埋められているものです。

元栓は住宅全体の水道を止めるため、一時的に水が使用できなくなる点に注意してください。水が使えないと困る場合は、故障しているか所の止水栓を閉めて水を止めましょう。

たとえば洗面所の蛇口が壊れたときは洗面台下の給水管にある止水栓のみを閉めると、洗面台以外の場所の水道を止めずに利用できます。

水を止めたら、次は状態に合わせた対処法を行いましょう。蛇口のハンドルが空回りする場合と固くて動かなくなっている場合、それぞれの対処法をご紹介します。

空回りの場合は部品交換

空回りする場合は、破損した部品を交換する必要があります。蛇口の種類によって手順や対処法が異なるため、最初に蛇口の種類を確認しましょう。

さまざまな形状の蛇口が各メーカーから発売していますが、大きく分けると「ハンドルタイプ」と「レバータイプ・サーモスタット混合栓タイプ」のどちらかです。種類に応じた交換パーツをホームセンターで購入し、必要な工具を揃えて部品交換します。

〇ハンドルタイプの部品交換

ハンドルタイプの蛇口は、コマパッキンやスピンドルが破損している可能性が高いため、コマパッキンとスピンドルを新しいものに交換してください。

手順は蛇口のハンドルを取り外し、ハンドル下のスピンドルと更に下のコマパッキンを交換するのみです。蛇口のハンドルにキャップ(中央にあるネジ)がある場合は、ハンドルキャップを取るとハンドルも取り外せるようになります。

〇レバータイプ・サーモスタット混合栓タイプの部品交換

構造が複雑なため、素人による修理はおすすめしません。特にサーモスタット混合栓タイプはハンドルの形状や仕組み自体がほかのタイプと大きく異なっており、簡単に取り外したり組み立てたりできないものです。

レバータイプ・サーモスタット混合栓タイプの場合は、無理に自力で部品交換せずに専門業者へ依頼するほうが安心です。

固い場合は分解洗浄が基本

蛇口が固くなる現象は、ハンドルタイプの蛇口のみで発生します。大がかりな工事や分解をせずとも対処することが可能です。

ハンドル部分を取り外して、汚れ(ミネラルの結晶など)を洗い流しましょう。洗浄しても直らないときは、部品のグリスが切れている可能性が考えられます。グリスを補充すれば元のように動かせるようになりますが、適切な場所にグリスを塗ることは意外と素人には難しいものです。

スピンドルなど部品ごと交換したほうが、問題なく動くようになります。また、これを機に思い切ってハンドル自体をレバータイプに変更するのも良いでしょう。

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蛇口の交換を自分で行うのが難しいなら業者に頼もう

蛇口の交換は部品選びや作業手順を間違えると元の通りに戻せなくなったり、水漏れを起こしたりするリスクがあります。自分自身で行うことに不安がある方は、水回り専門の業者に依頼することを検討してはいかがでしょうか。

専門業者なら一定の費用はかかりますが、安全かつ確実に蛇口交換をしてくれるため、周囲を水浸しにする心配もありません。

水回りの専門業者を呼ぶときは、信頼できる業者を選ぶことが大切です。ホームページなどで過去の修理実績を参考にすると良いでしょう。施工時間や施工金額も事例ごとに明記されていると、料金イメージもできて安心です。

おうちの御用聞き家工房でも、蛇口の故障はもちろん多くの水回りトラブルに対応しています。キッチンや洗面台など、家中のさまざまな場所で水栓(蛇口)交換の修理実績があるため、高い技術力で即座に解決可能です。

蛇口が閉まらなくなったときはもちろん、閉めても水滴が漏れてくる・閉まりが悪いなど、水回り全般のお悩みを、ぜひ一度おうちの御用聞き家工房へご相談ください。

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まとめ

蛇口が閉まらなくなる原因は、蛇口のハンドル部分が故障しているためです。ハンドルが空回りする場合もあれば、固くなって回しにくい場合もあり、それぞれ状態に応じた対処をしなくてはなりません。

使用している蛇口のタイプによっては自力での部品交換が可能ですが、サイズや種類によって部品も異なるため、失敗する可能性もあります。不安な方は、水回り専門の業者への依頼がおすすめです。

おうちの御用聞き家工房でもさまざまな水回りのトラブルを解決してきた実績があります。まずは公式サイトの事例紹介をご覧ください。