洗面所のつまりを直す方法とは。原因と予防策を紹介!

いつも使っている洗面所が、つまって流れなくなった経験はないでしょうか。洗面所がつまる原因はいくつかあります。ここではそれぞれの原因と直し方について紹介しますので、参考にしてください。


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洗面所がつまる4つの原因

まずは洗面所がつまる原因を知っておきましょう。原因は主に4つあります。

最も多い原因は髪の毛

洗面所で髪の毛を洗ったり、梳かしたり、ドライヤーで乾かしたりすると、髪の毛が抜けて洗面ボウルに落ちることがありますよね。

抜けた髪の毛をそのまま排水口に流すと、ヘアキャッチャーに引っかかったり、排水管に張りついたり、排水トラップに溜まったりします。特に長い髪の毛ほどつまりやすいです。これらが何本も溜まると、水の流れが妨げられてしまい、洗面所がつまる原因になります。

シャンプーなどの石鹸カス

ヘアキャッチャーを外して、排水管の中を見ると、大なり小なり「ぬめり」が付着しているはずです。ぬめりは雑菌が繁殖して形成されます。シャンプーや歯みがき粉などの石鹸カスは、雑菌にとって格好のエサです。

シャンプーや歯みがき粉、石鹸は泡立てて使うため、付着すると簡単には流れず、その場にとどまってしまいます。髪の毛が溜まっていると、より絡みやすくなるでしょう。結果として大きな塊になり、水が流れづらくなってしまいます。

アカなどの皮脂

人間の体から出るアカ(垢)などの皮脂も、雑菌のエサです。洗顔するときはもちろん、タオルで皮膚をこすったときなど、洗面所では多くの皮脂が落ちています。すでにぬめりや髪の毛が溜まっていると、やはり簡単に付着するでしょう。

アクセサリー

洗面所がつまる原因として、見落としがちなのがピアスやヘアピンなどのアクセサリーです。小さいものは、ヘアキャッチャーや排水トラップを簡単にすり抜けてしまいます。

つまりを解消するために、排水口の中を覗いてみたら、アクセサリーが見つかるケースは意外と多いものです。気づかぬうちに落としている場合もあります。

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洗面所のつまりが起こりやすい場所

続いて、洗面所のつまりは、どの場所で起こりやすいのか知っておきましょう。

排水口のヘアキャッチャー

排水口の入口には、髪の毛など大きい異物が侵入するのを防ぐため、「ヘアキャッチャー」という網目状の受け皿が据え付けられています。このヘアキャッチャーに異物がたまってしまい、排水を妨げてしまいます。

排水トラップ

排水トラップは、排水管の途中にある水溜まりです。異物を下水管まで流れるのを防ぐと同時に、下水道からイヤな臭いが上ってきたり、害虫や害獣が入り込んできたりするのを防ぐ役割があります。

大きい異物は流れずに排水トラップに残ってしまうので、異物が大きな塊となり排水の妨げになってしまいます。

排水口が広いキッチンと違って、洗面所の排水トラップは排水管の途中でS字やP字型になっているのが主流です。清掃口がついているタイプなら、簡単に内部の水を抜いて掃除できますが、そうでなければ排水管ごと分解しなければいけません。

排水トラップの先の排水管の奥

ヘアキャッチャーや排水トラップで大きな異物の侵入を止められても、シャンプーなどの石鹸カスやアカなどの皮脂は通り抜けてしまいます。排水管の奥でぬめりが発生し、長年の蓄積によって洗面所がつまるのは珍しくありません。

ほかにも、排水管から下水道に流れる手前にある「排水桝」に異物が溜まり過ぎて、洗面所がつまる場合もあります。いずれも分解して自力で掃除するのは困難です。

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洗面所のつまりを直す前に!準備するもの

洗面所のつまりを直すためには、どのようなアイテムを準備すべきか確認していきましょう。

ラバーカップ

ラバーカップとは、トイレでよく見かける排水口の詰まりを解消するためのアイテムです。洗面台で使用するイメージがない方も多いかもしれませんが、ラバーカップは洗面所のつまり解消にも非常に有効な手段となります。

ラバーカップの使用方法は以下のとおりです。

1.洗面所に水を溜める

水が溢れない程度に洗面所に水を溜めます。

2.排水口にラバーカップを押し当てる

ラバーカップ先端のゴム部分が凹むまで、排水口に押し当てます。

3.ラバーカップを引っ張る

押し当てたラバーカップを勢いよく引っ張ります。

4.排水口からラバーカップを外す

2~3を何度か繰り返したら、排水口からラバーカップを外して、つまりが解消されているか確認します。外した際に水が勢いよく流れたら、つまりが解消されています。

5.2~4を繰り返す

つまりが解消されるまで2~4を繰り返します。

クエン酸(またはお酢)+重曹

重曹とクエン酸やお酢をあわせて使用することで、排水口のつまりを改善できます。

アルカリ性の重曹には、皮脂が原因の水垢や石鹸カスなどを分解する働きがあります。重曹に酸性のクエン酸やお酢を混ぜ合わせると炭酸が発生して、汚れが分解して浮き上がらせるため、排水口のつまりの解消が期待できるでしょう。

掃除手順は、排水口に重曹を振りかけて、数分放置した後にクエン酸やお酢をかけて汚れを浮き上がらせます。しばらく置いてから泡を洗い流せば、汚れも一緒に流れていき、排水口の中がキレイになるでしょう。

パイプクリーナー

クエン酸や重曹を用意するのが面倒なときは、パイプクリーナーの使用がおすすめです。

パイプクリーナーはドラッグストアやスーパーで簡単に手に入るうえ、排水口にかけて放置するだけなので手軽に使用できます。

商品ごとに記載された使用方法に従って使用してください。パイプクリーナーには液体タイプと粉末タイプがあります。商品によって使用方法や使用後放置する時間が異なるため、商品説明をよく確認して使用しましょう。

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【箇所別】洗面所のつまりの直し方

ここからは、つまりの原因となりやすい場所ごとの解消法をご紹介しましょう。

排水口まわりの掃除をする

ヘアキャッチャーがつまっているだけなら、掃除をすれば解消されます。髪の毛などの目に見えるゴミを取ってから、歯ブラシなどで網目をきれいにしましょう。最後に、ヘアキャッチャーと排水口に、塩素系漂白剤をスプレーします。

洗面所によってヘアキャッチャーの形状は異なり、剥き出しになっているタイプなら簡単に外せるでしょう。排水栓がついているタイプは、排水栓を持ってゆっくり引き上げると外れることが可能です。

ただし、蛇口の裏に引き棒がある「ポップアップ式」の排水栓は、取り外すために洗面ボウルの下にあるアーム類を分解しなければいけません。

洗面ボウルの下を見ると、引き棒が水栓を上下させるアームと、洗濯バサミのような形状をしたクリップでつながっているはずです。このクリップを開いて、引き棒を抜きます。

続いて、洗面ボウル側の排水栓を動かないよう固定しながら、アームの根元にあるキャップを回して外しましょう。最後にアームを排水管から抜けば分解は完了です。

再び取り付けるときは、今と逆の手順になります。最初に洗面ボウル側の排水栓を動かないように固定しましょう。固定した状態でアームを排水管に差し込み、排水栓から伸びる丸穴に通して引っかかった状態にします。もし、洗面ボウル側の排水栓が、固定を解除すると落ちるようであれば、正しく引っかかっていないので、やり直してみてください。

アームが排水栓に引っかかったら、キャップを締めます。最後に引き棒をアームに通し、クリップで留めて完了です。キャップは締め付け過ぎるとアームが動きづらくなりますし、緩いと水漏れします。引き棒を動かしながら調節しましょう。

分解が難しいと感じたら、業者に依頼しましょう。

排水トラップの異物を取り除く

排水口まわりに汚れがないのに洗面所がつまっているときは、排水トラップでつまっているかもしれません。固形物を流してしまった際も、排水トラップでキャッチされているので、排水管の奥に入ってしまう前に取り除きましょう。

排水トラップに清掃口がついている場合は、キャップを外して溜まった水を出した後に、異物を取り除きます。清掃口がついていないトラップは分解が必要です。

塩化ビニル製の排水管であれば、手回しでナットから外せます。金属製であれば、レンチで外すと簡単です。外す際に水が出てくるので、バケツなどの水受けを用意してから掃除をしましょう。

分解が難しくて直接取り出せない場合は、ラバーカップや真空パイプクリーナーを使い、水圧の力でつまりを解消するのもひとつの手です。どちらの場合も、洗面ボウルの水抜き穴が開いていると吸引力が落ちるので、ガムテープなどでふさいでから使いましょう。

ほかにも、排水管用のワイヤーブラシを使って、髪の毛やゴミをブラシに絡め取る方法もあります。つまりの原因が髪の毛やぬめりだけなら、市販の排水管用の洗浄液(パイプクリーナー)で、溶かす方法も使えるかもしれません。

これらの方法を試しても、つまりが完全に解消しない場合は、無理せず業者に頼むと安心です。特に排水管を分解するのは、自力で元に戻せない恐れがあります。少しでも不安がある場合はプロの力を借りましょう。

排水管のぬめりを取り除く

排水トラップから先にある排水管のぬめりを掃除で取り除くのは難しいですが、先ほどのようにパイプクリーナーを使えば、溶けて流れることが期待できるでしょう。

急いで対処したいときは、キッチンにある重曹と酢を使ってみましょう。まずは、排水管の中に100~200gの重曹を入れて、重曹と同量か半量の酢を流します。そのまま30~60分ほど放置したら、40~50℃のお湯で洗い流しましょう。

軽いぬめりによるつまりなら、それで解消されます。その際に発生する泡は炭酸ガスですが、気になるようであれば、窓を開けたり換気扇を回したりするなどして、空気を入れ替えましょう。

酢の代わりにクエン酸を溶かした水でも代用できます。分量は水200mlに対してクエン酸が小さじ1杯です。

塩素系漂白剤でも同様の効果が期待できます。ただし、独特な臭いがあるので、使うときは必ず換気しましょう。また、酢やクエン酸水のような酸性の液体を混ぜると、有毒ガスが発生するため、ほかの洗剤と一緒に使うのは厳禁です。

パイプクリーナーを使う場合は、説明書きで指示されている分量を排水管に流し入れます。同じく説明書きで指示されている時間が経過したら、水やお湯で流せば完了です。重曹+酢よりも溶かす力が強いので、髪の毛によるつまりも解消されるでしょう。

なお、パイプクリーナーは、説明書きより長く使っても、それ以上の効果は発揮しません。逆に緩んだ汚れが再び固まったり、排水管を傷めたりする恐れがあります。所定の時間が経過したら、すぐに水やお湯で流しましょう。

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洗面所のつまりを予防する方法

洗面所がつまる度に自力で直したり、業者に依頼して直してもらったりするのは時間やコストがかかってしまいますよね。

事前につまりを予防しておけば、今後のつまりを防ぐことができるでしょう。つまりを予防するには、どのような方法があるのでしょうか。

こまめに掃除をする

異物が溜まりやすいヘアキャッチャーや排水トラップは、定期的に掃除をするのがおすすめです。早めに異物やぬめりを除去しておけば、奥でつまることを防げます。

目安としては、ヘアキャッチャーの掃除が週に1回、排水管にパイプクリーナーを流すのが月に1回です。

ほかにも、日頃から細目な掃除をしておきましょう。たとえば洗面ボウルに落ちた髪の毛は流さずに拾うことで髪の毛によるつまりは防げるでしょう。また、バケツにぬるま湯を入れて一気に流すとぬめりなど汚れを防ぐのに効果的です。

プロの洗面所クリーニング

しばらく掃除をしていなくて、頑固な汚れがあるなら、プロのクリーニングに依頼すると、きれいになります。ヘアキャッチャーや排水トラップ、排水管はもちろん、洗面ボウルや蛇口周り、鏡などに付着した水アカの除去も対象です。

業者の中には、オプションで洗面ボウルの汚れやカビを防止するコーティングをしてくれるところもあります。

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洗面所のつまりを早く直したい場合は業者に依頼

洗面台のつまりを解消したいときは、原因を自分で探して色々と解消法を試すより、プロに頼んだほうが早く直せるでしょう。

洗面所のつまり改善を業者に依頼するメリット

すぐに目で確認できるヘアキャッチャーのつまり以外は、どこでつまっているのか簡単には分かりません。排水トラップの分解などが必要になりますが、慣れていないと手間取ったり、排水管などを壊したりするリスクがあります。

料金はかかりますが、業者に頼めばすぐに原因を特定して修理できるので、早く洗面台を使えるようになるでしょう。

洗面所のつまりを相談する業者を選ぶポイント

簡単な排水口のつまりを除去するだけであれば、どの業者へ依頼しても大差ないだろうと思う方も多いでしょう。金額だけで業者を選ぶ方法もありますが、安心して作業を任せられる水道業者を選びたいものです。

ここでは、洗面所のつまりを相談する業者を選ぶポイントについて解説します。

料金設定・見積書が明瞭であるか

明瞭な料金設定と見積書を提示してくれる業者であるかという点も、業者選びで重要になります。

各業者のホームページには、最低料金が目立つように掲載されていることが多いですが、最低料金で済むケースは極めて稀です。

項目ごとの費用明細を出してくれる、納得いくまで説明してくれる業者であるか確認しましょう。曖昧なまま作業を依頼してしまうと、法外な作業料を請求されるなどのトラブルも懸念されます。

見積もり金額が安いからといって、安易に業者選びをしないようにしましょう。

洗面所のつまりの修理ならおうちの御用聞き家工房がおすすめ

洗面所のつまりを業者に直してもらうときは、信頼できる業者に依頼することが大切です。おうちの御用聞き家工房であれば、洗面所のつまりを解消した実績を豊富に持っています。水回り修理のプロが揃っているので、安心してご依頼ください。

家工房では、電話1本から最短即日でお伺いいたします。洗面所のつまり以外のお悩みにも対応できますので、お気軽にご相談ください。

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まとめ

髪の毛や石鹸カス、皮脂などは、洗面所がつまる大きな原因です。またアクセサリーのような小物を誤って排水口に流しても、つまってしまいます。掃除したり、異物を取り出したりすると、つまりは解消できるでしょう。

ヘアキャッチャーなど簡単に掃除できる場所が原因であれば、自力で解消できますが、排水管の奥でつまっている場合は業者に依頼するのがおすすめです。