床下で水漏れが発生!原因は配管?修理費用を徹底解説

ある日突然、床板に歪みが出たり柔らかくなったりした場合は、床下で水漏れが生じている可能性があります。また、床板の状態に異常がなくとも、普段とは異なる音が聞こえている場合も同様です。 床下の水漏れは放置すればするほど、被害範囲が広がってしまいます。当然、状態が悪化すれば修理費用も高額となるため、異常に気付いたら早めに対処しましょう。 ここでは、床下の配管で水漏れが起こっている場合の原因や、修理費用の相場について紹介します。


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床下で水漏れが発生!原因はなに?

床下で水漏れが起こる原因は複数あり、修理や対処方法、費用もそれぞれ異なります。
なかには配管の修理や交換では解決しないケースもあるため、「水道メーターの数字に異常はないから気のせいかもしれない」と考えている方であっても注意が必要です。

この項目では、床下の水漏れの主な原因について紹介します。

給排水管の故障

たとえ大きな地震が起こっていない地域であっても、家は築年数を重ねるごとに給排水管の経年劣化が進むため注意しなくてはなりません。また、場合によっては建てて一年未満の物件であっても、水漏れのトラブルが生じることもあります。

新築・中古の関係なく、給排水管には以下のようなトラブルが起こることがあります。

・経年劣化(古くなった配管のつなぎ目から漏水)
・施工不良(配管の不備)

給排水管の耐用年数は材質や設備、使用状況によって前後しますが、おおよそ40年程度が目安です。とはいえ、あくまでも目安に過ぎないため、必ずしも40年間問題なく使用できるとは限りません。

新築やリフォーム後の住宅で、施工から年月があまり経っていないにも関わらず水漏れが生じている場合は、配管をつなぎ忘れている可能性も考えられます。

排水ホースの破損やゆるみ

水漏れ部分から異臭がする場合は、給水管ではなく排水ホースのほうに異常が生じていると見てよいでしょう。排水ホースのトラブルとして、以下のケースが考えられます。

・排水ホース自体の破損
・接続部のゆるみ
・防臭ゴムの劣化

排水ホースとは、洗面台やキッチンのシンク下に取り付けられている、排水口に流した汚水を床下の排水管へ流すための設備です。経年劣化や不適切な使用によって破損することがあります。

本体に破損がなくとも、接続部のゆるみによって汚水が漏れている場合もあるため、排水ホースの先端部分(接続部)まで確認しましょう。特に床下排水管のつなぎ目は固定されていないため、収納した調理器具や洗剤などがぶつかった衝撃でホースがずれることがあります。

防臭ゴムのずれも、同じような理由で生じやすいトラブルのひとつです。防臭ゴムは異臭が上ってくることを防ぐためのもので、排水ホースと排水管のつなぎ目部分に設置されています。多少のずれであれば、自力で直すことも可能です。

排水トラップのパッキンの劣化

排水口と排水ホースの間には、それぞれを接続するための排水トラップが存在します。簡単に故障する部分ではありませんが、ゴムでできているパッキン部分は経年劣化によって水漏れを生じさせます。

シンク下の床部分など、排水トラップが設置されている周辺に水漏れがある場合は、パッキンを触って劣化していないかチェックしてみましょう。パッキンが硬い(ゴムらしい弾力がない)場合や触れたときにゴムの色が指に付着する場合は、交換のタイミングです。

床下排水管の破損

床板に歪みなどの異常が出ていたり、床下から普段とは異なる水音がしたりする場合は、床下排水管が破損している可能性も考えられます。

床下排水管は経年劣化などで破損することがあり、わずかな傷であっても水漏れの原因となります。本来は下水に流れるはずの汚水が漏れるため、当然、床下部分は異臭や汚染のトラブルに見舞われるでしょう。

地下水や雨水の浸水

現代の地図と昔の地図を照らし合わせて見ると、昔は川や海の一部だったという地域は珍しくありません。また、元々は沼地で地盤が強くなかった地域も、現在は住宅街やオフィス街に変わっていることがあります。

・排水管にそれらしい異常が見当たらない
・水道メーターに不自然な変動がない

このような場合は、家の設備ではなく地盤に問題がある可能性があります。地盤の下で地下水が流れているところは、雨などで水位が上がったときに床下が浸水することもあるため、排水管や水道メーターに異常がないときは地盤も確認しましょう。

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床下の水漏れ修理の費用相場

前述したように、床下の水漏れの原因がすべて水道の給排水管にあるわけではありません。それぞれ修理方法や必要となる材料も異なることから、原因や異常の生じている部分によって修理費用は異なります。

各修理の費用相場は、以下のとおりです。

水漏れの修理内容 費用相場
排水栓の交換 8,000円~
排水ホースの交換 5,000円~
止水栓交換 8,000円~
S字トラップの交換 10,000円~
排水トラップの交換 3,500円~
パッキン交換 6,000円~

上記はあくまでも水漏れの原因部分の修理にかかる費用相場であり、施工を依頼する業者や使用する材料、範囲によって大幅に変動するものです。

たとえば水漏れを長期間放置して周囲の被害が甚大となってしまったときは、原因部分の修理に加えて、周囲の床板や壁の補修・設備交換も必要となることがあります。

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床下の水漏れを放置するのは危険!考えられる影響

床下の水漏れに気付いたら、できるかぎり早急に対処することをおすすめします。接続部分から水が数滴ポタポタ垂れる程度であっても、放置すればするほど破損は広がり、安易な修理では解決できなくなるでしょう。

また、放置することによってほかの部分にも被害が出始めます。水漏れによって考えられる影響・被害は、以下のとおりです。

水道代が高くなる

地下水の浸水など一部の外的要因を除くと、水漏れは蛇口を締めていても水が流れ続けるため、必然的に水道代が高くなってしまいます。

近年の水道メーターは精度が高く、少量の水漏れであっても継続的に発生していれば水道料金に反映されます。水道代が大きく跳ね上がってしまう前に、少しでも異常を感じたら早めに水漏れの有無を確認しましょう。

木材の腐食・金属のサビ

水漏れの影響で恐ろしいのが、住宅の構造自体に起こり得る二次被害です。木材を柱や床に多く利用する日本の住宅では、水漏れによって以下のようなトラブルが生じやすくなります。

・カビの発生
・木材の腐食
・釘など金属のサビ

水漏れが起こっている部分は湿気が多く、カビが生じやすい環境です。コンクリートの壁だから問題ないと思っていても、柱やフローリングなど木材部分のカビは防げません。壁紙を貼っている場合は、水漏れしている床下からの湿気によって壁の内側にカビが生じる可能性もあります。

カビが生じるほどの湿気は、柱などの基礎部分に使用している木材を腐食させるリスクもあるため、最悪の場合は広範囲の修繕が必要となるでしょう。

一見すると問題ないように見えても、内側で腐食が生じていたり、釘やビスなど金属部分にサビができたりと、分かりにくい部分がボロボロになっている場合もあります。

シロアリの被害

住宅の木材部分を脅かすもうひとつの存在がシロアリです。水漏れの放置はシロアリ被害のきっかけとなることもあるため、対処が遅れれば建物の耐久性にも影響しかねません。

シロアリは暗く湿った場所を好むことから、水漏れによって適度な湿りのある床下は住み着きやすい環境です。とくに近年は冷暖房器具の発達によって夏は涼しく冬は暖かいため、シロアリにとって最適な住環境が整いやすくなっています。

シロアリの中には自力で水分を運んでくる種類もいるため、水漏れさえ対処すれば完全に対策できるとは限りませんが、リスクを軽減させることは可能です。

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床下の水漏れはおうちの御用聞き家工房へ

床下の水漏れは、原因によっては自力で対処することも可能ですが、専門家以外が手探りで修理すると更なるトラブルを生じさせるリスクがあります。安全かつ確実に水漏れを解決するためには、専門知識と技術を有する業者への依頼がおすすめです。

床下の水漏れは、おうちの御用聞き家工房にお任せください。水漏れの対処はもちろん、家に関するトラブルであれば、どんな些細なことでもご相談いただけます。

契約・施工前はプロによる現地調査で、現状に基づいた最適な施工方法をご提案します。ご予算やご希望など、お客様に合わせたメニューを作成するため、水漏れとは直接関係のないほかのお悩みもあわせてご相談いただくことも可能です。

「実際に水漏れが生じているか確認できないから、とりあえず調べてほしい」という方も、まずは一度お問い合わせください。

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まとめ

床下の水漏れは、配管に原因がある場合もあれば、まったく異なる場所で生じていることもあります。なかには手軽に対処できるトラブルもありますが、木材や金属など住宅の構造部分に二次被害が生じている場合もあるため、自力での対処はおすすめできません。

二次被害を防ぐためには、正確な原因と現状の把握、二次被害の防止策も必要です。リフォームや修繕なども幅広く手掛けるおうちの御用聞き家工房なら、水漏れによって生じるトラブルの対処もあわせてお任せいただけます。

簡単なトラブルもご相談いただけますので、まずは無料見積もりからお試しください。