物置の屋根修理は自分でできる?業者依頼との費用相場の違い

普段は気にならない物置の屋根も、年月が経つにつれて老朽化していきます。少し壊れているだけだからと、屋根の修理を後回しにしていると、物置の倒壊や思わぬ事故につながるおそれがあるため、早めに処置しておくことが大切です。 ここでは、物置の屋根は自分で修理できるのか、さらに業者に依頼した場合の費用はどれくらいかかるのかを紹介します。


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【DIY】物置の屋根を自分で修理!手順と費用

台風や暴風、経年劣化によって物置の屋根が損傷してしまうケースは少なくありません。その際、軽微なものであれば自分で対応できることもあります。

例えば、「小さな穴が開いている」「軽度のひび割れが生じている」などが挙げられます。DIYに慣れている人であれば、軽い屋根材の張り直しもできるかもしれません。

小さな破損をそのまま放置してしまう人もいますが、何も処置しなければ非常に危険です。なぜなら、破損した箇所から雨水が侵入し、収納している荷物や物置自体の劣化を早める原因となりえるからです。そのため、できるかぎり早急に応急処置をしなければなりません。

また、物置とはいえ、屋根に登っての作業となるので危険性もあり、なかには手に負えない高度な技術を要する作業が必要な場合もあります。業者に依頼すべき場合があることは覚えておきましょう。

【物置の屋根に穴】ブルーシートで修理(難易度☆)

屋根に穴が開いて雨漏りしている場合は、ブルーシートで屋根全体を覆う修理方法が有効です。

1.ブルーシートを屋根に被せたあと、風で飛ばされるのを防ぐために土のう袋を数箇所に置く
2.ブルーシートと屋根の間に隙間ができないように防水テープを貼る

ブルーシートと屋根の間に隙間ができないようにしておけば、強風が吹いても風で飛ばされるリスクを大きく軽減することが可能です。

ブルーシートを被せる修理方法は、どこから雨漏りしているかわからない場合でも、屋根全体を覆うので早急に確実な応急処置ができます。

比較的簡単な作業ですが、高所で重たい土のう袋を運ぶので、必ずヘルメットを着用してから作業するようにしましょう。

また、はしごを使って屋根に登るときは、一人で作業するのではなく、はしごを固定する人と二人以上で作業を行うと安心です。

この修理に必要なブルーシートと防水テープ、土のう袋、砂は、ホームセンターで簡単に手に入ります。費用は、数千円程度かかるでしょう。

【物置の屋根にひび割れ】テープで修理(難易度☆☆)

小さなひび割れの補修には、防水テープのような補修テープを貼る方法がおすすめです。

そのままひび割れに補修テープを貼ると、屋根とテープが密着せず、すぐに剥がれてしまいます。そうならないための下準備をしっかり行いましょう。

1.屋根にサビやこびりついた汚れがある場合は、紙ヤスリを使って落とす
2.中性洗剤で汚れや油分を拭き取り、補修テープを貼る

中性洗剤で汚れを拭くことで、補修テープが密着し、はがれにくくなります。

この修理に必要な補修テープと紙ヤスリ、中性洗剤もホームセンターで購入できます。補修テープは、防水効果の高いテープを選ぶと、雨に強く長持ちするでしょう。数千円程度の費用で、すべての材料を揃えられます。

【物置の屋根に穴、ひび割れ】コーキング剤で修理(難易度☆☆☆)

多少手間がかかっても修理箇所を長持ちさせたい場合は、コーキング剤で修理しましょう。ひび割れや小さな穴を、市販のコーキング剤で埋めて修理します。

1.補修箇所の汚れを紙ヤスリで落とす
紙ヤスリで汚れを削り落として、補修箇所の周囲をマスキングテープで覆います。

2.補修箇所をプライマーで塗る
コーキング剤の密着性を高めるために、プライマーを補修箇所に塗り、十分に乾かします。

3.コーキング剤で補修したい箇所を埋める
ヘラなどを使いながら、ひび割れや穴開き部分を慎重に埋めていきましょう。約1~2日乾燥させ、十分にコーキング剤が乾いたら、マスキングテープを剥がして完成です。

コーキング剤、マスキングテープ、プライマー、紙ヤスリ、ヘラなども数千円程度で購入できます。ヘラは、修理箇所に合わせて使いやすいサイズのものを選びましょう。

【物置の屋根に大きな傷】張り替えて修理(難易度☆☆☆)

物置の屋根が大きく破損している場合は、屋根を張り替える方法が一般的です。屋根の張り替えを行う場合は、まず屋根材を選ぶところからはじめましょう。

屋根材には、さまざまな種類がありますが、ガルバリウム鋼板なら安価で入手できます。

屋根材が準備できたら、次は古い屋根の釘をバールで外していきますが、釘がサビて古くなっている場合は、かなり力が必要な作業になるため注意してください。

破損している屋根を外したら、屋根の骨組みに沿って新しい屋根材を重ねます。傘釘を打ち込み、固定すれば完成です。

高所での作業はほかの修理作業と変わりませんが、力が必要な作業も多く、難易度の高いDIYとなります。

張り替えが必要なほど破損している場合は、無理に自分で修理しようとせず、業者に依頼することをおすすめします。

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【業者】物置屋根の修理を依頼する際の費用相場

軽微な破損の場合は、DIYで修理できる可能性もありますが、農機具を収納するような比較的大きな物置屋根や、スチール屋根の張り替えなど時間と手間が大きくかかる修理、高度な技術が必要な修理は、業者に依頼するのがおすすめです。

また、自分で修理しようとして失敗した場合や、自分で修理できる自信がない方、体力に自信がない方も業者に依頼するほうが良いでしょう。

無理に自分で修理しようとすると、思わぬ事故や怪我につながることも考えられます。業者に依頼する際の費用相場を知って、修理依頼も検討しましょう。

屋根の部分修理 約1~6万円

屋根の部分的な修理のように軽作業で済む場合は、業者に依頼しても比較的安価で直してもらえます。

一般的なひび割れの補修や小さな穴の場合は、修理期間も短く、最短1日で修理が完了することも多いです。

屋根の全体修理 約50万円~

屋根材の種類や施工方法、使用する材料によっても費用が大きく異なります。業者によって対応できる施工方法も違ってくるため、屋根全体の修理を行う場合は、業者選びも重要です。

例えば、サビ止めと塗装で対応する場合は5万〜20万円、屋根の葺き替え工事となると、新しく交換する屋根の価格が大きく影響するため、5万〜40万円が相場となります。

また、葺き替え工事の場合は、既存屋根の撤去作業や廃棄処理費用なども加算されるため、大きな費用がかかるかもしれません。相見積もりを取って、慎重に業者選びを行いましょう。

新しい屋根にする方法でも、重ね葺き工事(カバー工法)にすると、費用が3万〜30万円と、葺き替え工事よりも安くなる傾向があります。

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物置屋根を業者に依頼する際のポイント

物置屋根の修理を初めて業者に依頼する場合は、費用面で損をしないために、ふたつのポイントを押さえておきましょう。

火災保険が適用されるか確かめる

台風や雪など、自然災害が原因で物置屋根が破損している場合は、火災保険を使って修理できる可能性があります。

まずは、保険会社に連絡して屋根の状況などを伝えて、相談してみましょう。先に保険会社に連絡しておくことで、屋根の修理業者にも状況説明がしやすくなります。

自然災害ではなく、経年劣化で屋根が破損している場合は、火災保険が適用にならないので注意してください。

費用を抑えて業者依頼する

物置の屋根を修理する際は、破損状態を把握した上で、どのような修理が必要かを明確にしておくことが大切です。

板金業者やエクステリア業者、工務店など、物置屋根の修理を依頼できる業者は数多く存在しますが、少しでも費用を抑える場合は、屋根材で業者選びをするのがおすすめです。

例えば、トタン屋根やガルバリウム鋼板屋根なら金属材料の扱いに慣れている板金業者を、樹脂製屋根なら工務店やエクステリア業者に依頼しましょう。

しかし、屋根材の種類が判断できない場合や、破損状態がいまいちよくわからず、どのような修理が適切かわからない方も多いはずです。

そんなときは、ぜひ「おうちの御用聞き家工房」にお任せください。破損している場所がわからない場合や、修理が必要かどうかも判断できないという場合でも、最短即日で物置屋根の現状を確認しに行きます。

詳細を説明しなくても「ちょっと物置の屋根が心配だから見に来て!」の電話1本ですぐにお伺いしますので、気軽にお電話ください。

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まとめ

物置の屋根は、経年劣化や自然災害で破損することがあります。普段は気に留めていなくても、少しのひび割れから雨漏りにつながり、物置全体の劣化を早める原因にもなるので、この機会に一度業者に確認してもらうのがおすすめです。