松の手入れは季節ごとに行うのがおすすめ!行う時期と方法をご紹介

日本の庭の代表的な樹木といえば、松を思い浮かべる方も多いでしょう。手入れの行き届いた松の木の見栄えは美しいものです。一般的に、松の手入れは難しく面倒といわれます。さまざまな方向に生える枝や松ヤニや小さな葉による作業のしづらさが原因です。 しかし、素人でも上手に松の手入れをしている方も少なくありません。松特有の手入れ方法を知りコツを押さえることで、上手に松の剪定ができるでしょう。 この記事では、松の手入れをするのに最適な時期と、時期ごとの剪定方法について詳しく解説します。


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松の手入れに最適な時期

松の木の剪定は、春の「みどり摘み」と晩秋から冬にかけての「もみ上げ」という年2回の作業が基本です。また夏に樹形を整える剪定作業を行う場合もあります。

季節により剪定の内容は異なります。ここからは具体的に、剪定作業について見ていきましょう。

松の新芽が出てくる4〜5月末に、みどり摘みを行います。松の新芽のことをみどりと呼び、余分な新芽を除いておくことで、自然でしまった形の樹形を維持できます。

この時期の松の先端を見ると、まだ葉が出ていない新芽が数本出ています。このまますべての芽が成長すると、松の形が崩れてしまいます。

あらかじめ余分な芽を取っておくことで、綺麗な形で成長し、夏や秋から冬の時期に行う剪定作業が楽になります。

基本的に、春と秋に行う2回の手入れで松の木の形を整えられますが、夏に行う1回の剪定で一気に樹形を整える方法もあります。

季節は盛夏を避けた7月または9月が良いでしょう。

秋・冬

秋から冬にかけての時期は、夏の間に成長した枝を少なくして、古くなった葉を取り除きます。松の木の健康のために空間を作り、樹形を整えることが目的です。

松は日当たりを好む樹木ですが、枝や葉が多すぎると幹まで日光が届きません。また葉が混んでいると、害虫被害も発生しやすくなります。古い葉をあらかじめ取ってしまえば、落ち葉に悩まされることもありません。

枝を剪定してから、もみ上げと呼ばれる手作業で古い葉をむしり取っていきます。

もみ上げは葉が落ちやすくなった晩秋から冬にかけて行うと、作業が楽です。地域によって時期は多少前後しますが、11月〜12月末が適しているでしょう。

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松の手入れを行う方法

松の手入れは、ほかの樹木とは異なる独特の工程があります。剪定作業に必要な道具と、それぞれの季節の手入れ方法を具体的に解説します。

まずは準備から

剪定作業に入る前に、まずは必要な道具を準備しましょう。それぞれの使い方を解説します。

・長袖の服
剪定作業中は枝などで体を傷つけやすいので、長袖長ズボンを着用しましょう。松ヤニは衣類に付くと洗濯しても取れません。汚れても良い服や、松の手入れ専用の作業服に着替えましょう。

・ゴム手袋
手の汚れや松の葉のチクチクが気になる方はゴム手袋を着用しましょう。松の手入れは指先を使う細かい作業が多いので、ピタッと手にフィットしたゴム手袋がおすすめです。ただし、葉をむしり取る作業は手袋をしているとやりにくいので、素手で作業するようにします。

・剪定する道具
もみ上げや透かし剪定には、剪定道具が必要です。太めの枝や不要な芽を切り落とす剪定バサミ、枝先や細い枝を切る植木バサミ、剪定バサミでも切れない太い枝を切断する剪定用のこぎりを準備しましょう。

・ゴミ袋
剪定した葉や枝を集めて処分するためのゴミ袋が必要です。

・脚立
高い位置の枝の作業をするためには、脚立や踏み台が必要です。松の木の高さに合わせて用意しましょう。

春に行う剪定の方法

春に行うみどり摘みは、基本的にすべて手作業です。みどりと呼ばれる新芽は、優しく手で回せば簡単に取れます。みどり摘みをするのが遅くなり、成長して手でむしり取るのが難しければ、ハサミでカットします。

ひとつの枝先から、新芽は1本から複数本生えています。基本は、Y字型になるように2〜3本の新芽を残します。芽が伸びる方向を見極めて、成長した姿を想像して摘み取る芽と残す芽を決めましょう。

例えば3本の新芽がある場合、真ん中の芽は勢いがあるので指でむしり取り、外側の2本を残します。最後に残した新芽も2分の1から3分の1の長さになるように、短く折っておきます。

枝をよく観察して、不要だと思う新芽は元からすべて取ってしまいましょう。成長した松の木の樹形を想像することが大切です。

夏に行う剪定の方法

年に1回、夏に剪定をする際は、樹形を整えることが目的です。間引く剪定をして、枝の塊同士の空間を作り、風通しを良くするイメージで整えていきましょう。

太い幹から出ている枝ごとに樹形を見定めて、形を整えていきます。横から見て、高さを揃えるように剪定していきましょう。

次に上から見て適度に空間が出るように、枝を間引きます。枝は根元から切るのではなく、来年芽がでる部分を残して、その上で切り落とします。葉は、来年の芽を残してむしり取ります。こうすることで、秋の手入れのもみ上げが不要になります。

秋・冬に行う剪定の方法

秋から冬の時期にかけては、夏に伸びた枝を減らし、古い葉を落とします。

夏に伸びた枝を減らす方法としては、「透かし剪定」と「切り戻し剪定」の2種類があります。どちらも松の木の、上から下、奥から手前の順番に剪定すると作業がしやすいでしょう。

透かし剪定は、枝の数を減らし適度に透かす作業です。枝が多く混んでいる箇所の枝を減らすことで、日光がよく当たるようになります。木の上から枝の向きを確認して、重なっている枝を切り落とします。勢いのある枝を除くと良いでしょう。

切り戻し剪定は、枝を途中から切って短くする作業です。Y字型になるようにイメージしながら剪定していきます。

枝を減らした後に、古い葉を取っていきます。春のみどり摘みで残した芽から成長した枝以外の古い枝についている葉は、すべてしごき落とします。またみどり摘みで残した枝の葉も、先端の7〜8対を残してむしり取ります。

葉が垂れ下がっていると樹形の輪郭がはっきりせず、格好良い形になりません。垂れ下がっている枝をむしり取ると、きれいな仕上がりになります。ただし、取りすぎると枝が少なく寂しくなってしまうので、空間を見ながら適度に整えましょう。

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綺麗に松の手入れを行うには業者依頼が近道

松の手入れは、季節ごとに内容が異なり、工程が多いという特徴があります。成長してからの形を想像して残す枝を決めるのは慣れていないと難しく、樹形が乱れることも少なくありません。また、ベタベタしている松ヤニは体につくと取るのが大変です。

綺麗に松の手入れをしたいのであれば、専門業者に依頼するのがおすすめです。剪定で出たゴミも処分してくれるので、後始末も楽にすみます。

お住いのエリアや松の形状によっても金額は異なりますが、造園業者に作業員1人、1日の作業を依頼した場合、3万円程度からが相場です。一般的に2人以上で作業をして、必要な松の剪定作業に応じて日数が決まります。

お家のことであれば庭も含めて室内外のお悩みに対応している「おうちの御用聞き家工房」でも松の剪定を承っています。地域密着型でサービスを提供しており、リーズナブルに松の木の手入れをいたします。

最短即日で対応可能ですので、庭の松の木が気になっていましたら、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

松の手入れは、春と秋から冬頃の時期の年2回が基本です。少し難しくなりますが、夏にまとめて手入れする方法もあります。松の手入れは、樹形を整え、日光がよく当たるようにすることが目的です。みどり摘みやもみ上げといった、ほかの樹木とは異なる松特有の手入れ方法があります。

松の木の剪定は難しく手間もかかるため、自分で手入れするのが不安であれば業者への依頼がおすすめです。