床が沈む原因とは?自分でできる対処法と最適な修復方法

室内を歩いているときに、床の一部が沈むような感じがしたことはありませんか? 床はさまざまな原因で傷むことがあり、できる限り早く対応することで悪化を防げます。逆に対処を遅らせていると、床に穴が開く可能性や建物の歪みなどにつながるリスクもあるのです。 そこで今回は、床が沈む原因を詳しく解説し、その対処方法についても紹介します。


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床が沈んでしまう理由

床が沈むのにはいくつか理由がありますので、それぞれの原因別に解説していきましょう。

床が劣化してしまった

最もポピュラーな要因としては、年月を経ることで床の構造が劣化した場合です。

床を構成している部位には、まずは表面の「床材」があり、フローリング材などで合板を接着剤で止めているタイプは、粘着性の劣化で床が浮き上がる可能性があります。

浮いた場所を歩くと沈むような感覚があるでしょう。

設置して15年ほど経つと起こりやすくなる現象ですが、直射日光が当たる場所や湿度の高さなどで発生しやすいです。

床材のすぐ下には「根太(ねだ)」や「大引(おおびき)」と呼ばれる床を支える部分があります。

フローリングなどを貼り付ける場所で木材が使用されていることもあり、湿気に弱く腐敗することで床が沈む原因になるでしょう。

さらにその下には、床と基礎の中間に位置する「床束(ゆかづか)」があり、基礎を構成する「束石(つかいし)」が床全体を支える形となっています。

どちらも素材によって劣化のリスクに違いが見られ、コンクリート造りの場合は酸化に弱く、土壌や雨などの影響を受けやすいでしょう。

同じ床が沈むという現象でも、この基礎部分の劣化が原因の場合は一番緊急性が高いです。

重いものを置いていた

物理的に負担が集中することでも床が沈む原因になります。

例えば、タンスや本棚などの重いものを長い間同じ場所に置いているなど、どこの家庭でもあることでしょう。

注意が必要なのは縦型の収納スペースで、荷重が一点集中しやすく床への負担が大きくなります。

特に本や雑誌は、1冊300g以上になることが多く、100冊で30kg以上、500冊で150kg以上、1000冊になると300kg以上の重さが加わることになるのです。

大量の本を保管したい場合は、なるべく横幅の広いタイプを設置して、重さが分散するような工夫が必要でしょう。

また、木造住宅に重量のある家具を設置する際は、床の補強も考える必要があるかもしれません。

床の腐食

風通しの良さは、建物全体だけでなく床にとっても重要です。

ジメジメと湿気が残る床は耐久性が低下して腐食しやすくなるでしょう。通気性の良くない部屋や家具によって風通しの悪いスペースがある場合は注意してください。

また、湿気による劣化は床が傷むだけでなく、カビの発生など健康被害にも影響が出る恐れがあります。

1度カビが発生すると、増殖することによってさらに劣化は進行しやすく問題が深刻化するでしょう。

腐食した床は、最終的には破損して穴が開く可能性もあるため大変危険です。

被害を予防するためにも、普段から換気に気をつけるようにして、通気性の悪いスペースにはサーキュレーターや扇風機で空気を送り込むように心がけましょう。

シロアリ

床材や床下には木材が多く使われているので、シロアリによる被害も出やすいです。

床の基礎部分が食べられて空洞化すると、人の重さにも耐えられなくなり、その部分が沈むことになります。

さらに恐ろしいのは、被害を受けるのは床だけではなく、柱や梁などの建物を支える部分にも影響が広がるところです。

より深刻になると、シロアリが家の倒壊の原因にもなりうるので注意してください。

シロアリは湿気を好む傾向にあるため、カビ対策同様に換気に気をつけることが大切です。

しかし、床下の湿気などは対応しにくく、専門的な知識のない人が徹底した対策をすることは簡単ではありません。そのため、発生後だけではなく予防策としても専門の業者に相談しておくことが重要になります。

地盤沈下

地盤沈下により、建物や床に歪みが生まれることでも床が沈むことがあります。

広範囲に起こるケースは、地震などの地殻変動や掘削作業などによる人為的要因があり、状況によってさまざまな原因が考えられるでしょう。

7大公害にも数えられ、事前に予見することや対策を取ることは難しいです。

逆に局所的な地盤沈下は、近くの建物工事や人工的に作られた土が原因で起こりやすく、予防策を講じることができます。

住宅を建てる際は、その土地が十分な強度のある地盤かどうかを専門業者に調査してもらい、不十分であれば改良工事を行わなければなりません。

工事に関しても、周囲に影響が出ないような対策を行うのが基本です。

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【自分でできる】沈んだ床の対処法

沈んだ床がある場合、自分でもできる対処法がありますので紹介します。

一般的に対応できる範囲は、劣化や腐食した床材の湿気を抑える作業でしょう。床下が沈むのは湿気が原因になっているケースが多いためです。乾燥材などを使って湿るのを防ぐことで、今以上に沈んだり劣化したりしないようにすることができます。

また、上から新しい床板を敷く手段もあります。

上から張り重ねるとき、床の高さが上がってドアの開閉ができなくなる可能性もあるため注意してください。

床下の根太部分にも劣化があるときには、床下に入る必要があり、確認などで二人作業を行う必要もあります。

プロでなくとも行うことは可能ではありますが、難易度が高くあまり現実的ではありません。

また、根本原因が正確に探ることができないため、あくまで対処療法として考えておく方が良いでしょう。

最終的には、専門業者に任せることをおすすめします。

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沈んだ床はリフォームを行いましょう

今説明したように、自身で対応できる部分はあるものの、原因の追求や修繕の質の高さ、再発予防などを考えるとリフォームの検討をした方が良いかもしれません。

リフォーム専門業者に依頼

リフォームの際は、専門業者に依頼することになりますが、どうしても費用面は気になるポイントになるでしょう。

沈んだ床のリフォームは、1帖あたりにかかる料金で計算されることが多く、必要な工事範囲が広くなるほどにコストが高くなります。

また、床の張り替え、根太・大引の修繕、床束・束石の修繕など、補修が必要な箇所によって細かく金額が分けられており、複数の項目が施工されるとその分費用も追加されるでしょう。

目安として(1帖当たり)
・床張り替え:3万円から
・根太、大引き:2万円から
・床束、束石:1万円から

リーズナブルに済ませるには相見積もり

業者によって費用はさまざまなので、相見積もりが必須です。最低でも2〜3社程度で比較する方が良いでしょう。

そのリフォーム業者の選択肢のひとつに、「おうちの御用聞き家工房」を追加していただければ、リーズナブルな補修費用を提案できます。

おうちの御用聞き家工房では、家の困りごとに幅広く対応していて、床の沈み(フローリングの張替え)を解消できる工事も可能です。

最短で即日対応ができ、かつリーズナブルな料金設定が魅力ですので、ぜひご検討ください。

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まとめ

床の沈みは比較的多くの住宅で起こりますが、その分軽視されがちでもあるでしょう。

しかし原因によっては建物自体の劣化や傷みのサインでもあるため、確認や補修の対応は早い方が良いです。

作業は自身でも可能な部分はあるものの、確実性や時間と労力を考えると業者に依頼する方が安心できます。

できる限り迅速な対応でコストを抑えたい方は、ぜひおうちの御用聞き家工房にお任せください。