こんなトラブルは修理が必要?
まず初めに雨どいは、大きく分けて3つのパーツで構成されています。
2…軒どいから流れてくる雨水が一ヶ所に集まる集水器
3…集水器から地面に向かって垂直に雨水が流れる竪どい
どのパーツも問題があると修理が必要です。雨どいには、どのようなトラブルが生じやすいのかを確認していきましょう。
雨どいから水が溢れている
軒どいから雨水があふれている場合は、落ち葉や瓦のかけら、コケ、泥などのゴミが溜まって、水が流れていない可能性があります。
軒どいのゴミは、自分で掃除することが可能です。ゴミを取り除けば、雨水が集水器に向かって流れていくでしょう。
ただし、二階以上についている軒どいの掃除は高所となり危険です。一階部分であれば脚立に乗って比較的安全に作業できますが、二階以上であれば業者に依頼して掃除してもらいましょう。
雨どいから水が出てこない
軒どいでは水が流れているのに、地面側にある雨どいの出口から水が出てこない場合は、竪どいにゴミが詰まっていないかを確認しましょう。落ち葉や泥が溜まっている可能性があります。
竪どいの詰りも自分で解消できます。棒や工具を地面側から差し込んで、詰まっている部分を探し出し、ゴミをかき出します。
地面側からゴミを取り除いても水が流れてこない場合は、竪どいの高い部分で詰まっている可能性が高いでしょう。こちらも高い部分のゴミは自分で取り除くのは難しいので、業者に依頼しましょう。
穴が開いている
雨どいは、穴があいて雨水が漏れることがあります。穴あきの原因の多くは経年劣化です。修理の方法としては、接着剤などによる補修と穴があいている部分の部品交換があります。
ただし原因が経年劣化の場合、接着剤で補修をしても再び穴があいてしまうことが多いので、交換した方が安心です。
雨どいの寿命は、15〜25年といわれています。補修を繰り返しても寿命がきてしまい、交換が必要となることも考えられます。長い目で見ると、雨どいは交換した方が安く済むでしょう。
雨どいが割れている
天候が原因で雨どいが割れることがあります。台風などの強風で飛んできたものが雨どいにぶつかったり、雪の重みが衝撃となったりして、雨どいが破損するからです。台風や大雪が降った後は、雨どいが割れていないかチェックしましょう。
雨どいが割れている場合は、破損部分の交換や補修が必要です。台風や大雪、雹などが原因の雨どいの修理には、火災保険が使えることがあります。保険会社に確認してみると良いでしょう。
傾き・歪み
雨どいが傾いでいたり歪んでいたりする場合は、強風や大雪など自然災害の影響、または雨どいを固定している金具の緩みや歪みが原因として考えらえます。
自然災害が原因の場合は、雨どいが割れているときと同じように部分的な交換や補修が必要となります。また、火災保険が適用されることがあるので確認してみましょう。金具が原因であれば、金具の調整や部品交換をします。まずは専門の業者に相談してみましょう。
雨どいが外れている
雨どいが外れかけている、完全に落ちてしまっている場合は、支持金具が外れている可能性があります。
雨どいが外れかけている場合は、支持金具の交換、補修など取り付け工事が必要です。完全に落ちてしまっている場合は、経年劣化が原因のことが多いため、支持金具だけでなく雨どい本体の交換が必要になるケースが多いです。
雨どいが外れてしまっていると本来の働きができません。また完全に外れていない場合は、今後の落下による危険性もあります。急いで業者に連絡して修理をしてもらいましょう。
3種類の修理方法と相場
雨どいの修理方法には、部品の交換が必要ない補修と、部品の交換修理があります。築年数の浅い住宅の場合、部品の在庫がそろっているので修理費用は安くなる傾向です。
一方で、古い住宅では部品が手に入りづらいため、高額になることもあります。では、それらを踏まえた修理費用の相場を紹介していきます。
1.雨どい補修
歪んでいる場所の修正や詰まっている箇所の掃除など部品の交換が必要ない補修工事は、5,000〜3万円程度が修理費用の目安となります。
補修内容としては、雨どいの掃除、支持金具の調整などです。これらの作業費用に加えて、作業費用の10〜15%程度の諸経費がかかることが一般的です。
2.一部交換
破損している一部分だけを交換する部分交換の相場は、1〜10万円です。費用の内訳は、交換作業代、足場代、古い雨どいの処分代、諸経費などです。
雨どいが設置している階数や交換する部品の内容によって、費用が増減します。交換代の目安は、軒どいは1メートルあたり4,000〜7,000円、集水器は1箇所あたり3,000〜5,000円、竪どいは1メートルあたり3,000〜7,000円です。
3.全交換
経年劣化などが原因で雨どいに不具合が出ている場合は、すべての雨どいを撤去して新しいものと交換する必要があります。
建物の種類や形状、建物の周囲の環境、築年数など、交換費用は大きく変わってきます。30坪の住宅における全交換は、15〜70万円の範囲となるケースがほとんどです。
全交換は一部交換と同じように、雨どいの交換作業代にほかに足場代、処分費、諸経費がかかります。
雨どいの修理費用を安く抑える3つの方法
雨どいの修理は高額になることもあるため、出来るだけ安く済ませたいと考える方もいるでしょう。最後に修理費用を抑えるための方法を紹介していきます。
部分的な補修はDIY
雨どいの修理費用を抑えるために、自分で直したいと考える方もいるかもしれません。雨どいの修理でDIYできるものは、基本的に補修テープや塗料を使用する小さなひび割れや塗装剥がれのみと考えておきましょう。
補修テープはホームセンターなどで購入できます。補修する箇所の汚れを拭き取ったあと、テープをカットして貼り付けます。見た目が気になる場合は、上から塗装します。ただし、補修テープは短期間で劣化しやすいので、将来的にまた修理が必要になると考えておきましょう。
歪んでいる支持金具の調整や部品交換は、サイズ調整が難しく高度な技術を要します。下手をすると、雨漏りなどがしやすくなってしまうので、業者に依頼した方が安心です。
火災保険が適用になる場合も
雨どいの修理は、原因によって火災保険が適用されます。火災保険の対象は、火災だけでなく自然災害による被害も含まれます。
台風や竜巻など風害による破損や、雪害による反りや歪みは火災保険の対象です。ただし、凍結や除雪作業中の破損などは雪害に含まれません。
また経年劣化による破損は、火災保険を使用できません。原因が経年劣化か自然災害かわからない場合は、修理業者に調査してもらいましょう。
具体的な火災保険適用条件
火災保険の適用条件は、細かく決まっています。一般的に、台風などの風害では、瞬間最大風速が秒速20メートル以上での被害が対象です。
また雨どいの修理は費用が20万円以上の場合に、火災保険が適用されます。20万円未満の修理は一般的に火災保険の補償を受けられませんが、最近は実損額を保証する保険商品もあるためご自身が加入している保険内容を確認すると良いでしょう。さらに自然災害の破損から3年以内に、火災保険の申請と請求が必要です。
まとめ
雨や風にさらされている雨どいは、破損が発生し修理が必要になることも多い設備です。放置していると雨漏りなど建物への被害にもつながるので早めに対処しましょう。破損の程度によって、補修、一部交換、全交換の3つの修理方法があり、修理箇所や設置場所によって費用は変わります。
おうちの御用聞き家工房では、高い技術を持ったスタッフが電話一本で最短即日お伺いします。雨どいの破損状況を確認して、最適な修理工事の内容をご提案します。
雨どいのトラブルでお悩みの方は、ぜひおうちの御用聞き家工房にご相談ください。