「雨漏りの原因がわからない!」5つの原因と見つけ方を紹介!

住宅の雨漏りは早めの対処が必要だとわかっていても、「原因がわからない…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。この記事では、雨漏りの原因や発生 箇所の確認方法や実際雨漏りしてしまったときの対処法も紹介していきます。


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代表的な雨漏りの原因!意外な箇所から雨漏りすることも!

この項目では、雨漏りの原因を紹介していきます。雨漏りの原因が見つからず、対処にお困りの人はぜひ参考にしてみてください。

屋根から雨漏り

屋根の素材や工事の技術向上により、屋根が原因の雨漏りは格段に減少しました。それでも、屋根が直接風雨の影響を受けると、それが原因で雨漏りを起こすことはあります。その多くの場合は天井からの水漏れです。

屋根に問題が生じる原因は、経年劣化、地震や台風による衝撃などが挙げられます。

スレートや瓦などの、屋根材のひび割れやズレによる隙間は、屋根からの雨漏りの原因になります。また、2つの屋根面が交わってできる谷間の部分も、雨水が溜まりやすく劣化が早いです。直接的な風雨や地震の被害のみならず、こういった経年劣化も雨漏りの原因となります。

また、漆喰の割れや崩れが生じることでも、雨漏りの原因になります。漆喰とは、瓦屋根に使われており、瓦同士の隙間を埋めたり、棟部や軒先に用いられたりしています。瓦の寿命が50〜60年と長期間であるのに比べ、漆喰は10〜20年で劣化するので注意が必要です。

外壁から雨漏り

最も多く発生する雨漏りの原因は、外壁の不具合によるものです。窓やサッシの上からの雨漏りは、まず外壁を疑いましょう。

外壁のひび割れは、経年劣化のほか、地震や強風による飛来物の衝突が主な原因です。

外壁のひび割れや外壁材同士の隙間があると、外壁内に水が侵入します。外壁内部に入った水は、防水シートの隙間や釘穴を通って、防水シート内部にまで入り込み、やがて雨漏りとなります。

コーキングの亀裂やはがれでも、同様のことが起きます。コーキングは紫外線の影響により劣化します。地震や風雨による被害以外にも注意が必要です。

ベランダから雨漏り

雨水にさらされると水が溜まりやすいベランダも、雨漏りの原因になることがあります。ベランダから染み込んだ雨水は、下の階の窓やサッシの上部、天井からの雨漏りとなって室内に入り込みます。

ベランダが原因の雨漏りは、経年劣化によるものが多いです。

ベランダは人の出入りが多いため、塗膜防水材が剥がれやすく、ひび割れなども外壁に比べてできやすくなります。手すり接続部に塗られたコーキングのひび割れや、外壁とベランダとの境目にできた隙間なども、雨漏りの原因になります。

また、ベランダの排水溝が落ち葉などのゴミで詰まっていると雨水が流れていかず、それで生じた小さなひび割れからでも水が侵入しやすくなります。

窓・サッシから雨漏り

窓まわりやサッシからも雨漏りは生じます。窓やサッシの隙間から入った雨水はそのまま室内側に入り込みます。下の階の天井、窓やサッシの上部から雨漏りとなります。

原因としては、サッシ本体の変形、コーキングの割れや剥がれがあります。特に南側に面した窓は、紫外線や太陽からの熱の影響を受けやすく、ほかの方角の窓と比べて劣化が早く進みます。先述の通り、コーキングは紫外線により著しく劣化します。

天窓はコーキングの破損以外にも、板金が原因で雨漏りをします。板金とは、天窓に取り付けてある金属のカバーで、雨水を逃す働きがあります。この板金のサビや変形も雨漏りの原因になります。

雨どいから雨漏り

雨どいが雨漏りの原因になることもあります。雨どいが原因の際は、天井や壁から水が漏れてくることが多いです。

雨どいのゴミ詰まりで溢れた雨水や、内樋や排水ドレンの経年劣化で生じた隙間から、外壁中に雨水が侵入します。外壁中に侵入した雨水が室内側に移動し、それが雨漏りとなります。

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雨漏りの原因がわからないときの確認方法

雨漏りが発生したときは、まず原因を特定してみましょう。発生箇所によっては応急処置が必要になる場合があります。業者に修理を依頼する場合も、原因箇所がわかっているだけでスムーズに進みます。この項目では、確認する方法を紹介していきます。

目で確認する「目視調査」

まずは目に見える範囲で雨漏りの原因がないかを調べる目視調査を行います。屋根や外壁、窓周辺に破損や劣化がないかを確認しましょう。

屋根は、瓦やスレートに破損やズレがないか、変色していないかをチェックします。外壁は、ひび割れや塗装剥がれをしている箇所がないかも調べましょう。

後ほど述べますが、窓部分も雨漏りの原因となります。サッシと外壁の境目にあるコーキングをチェックして、劣化による剥がれやひび割れの有無を確認しましょう。

屋根や外壁の目視調査は足場の悪い高所での作業となります。安全を確保できる範囲で実施し、不安を感じたら無理せず業者に依頼することをおすすめします。

水をかけてみる「散水調査」

散水調査は、実際に雨が降っているような状況を作り、雨漏りを再現して原因を特定する方法です。雨水の流れがわかり、目視調査よりも原因箇所を見つけやすくなります。

雨漏りが発生していると推測される場所に、ホースで水をかけていきます。このとき、屋根に登って水をかけるのは落下事故の恐れがあるため、必ず地面から上に向かってかけるようにしましょう。

雨漏りの場所によっては、水をかけてから水が漏れてくるまで時間がかかります。30分程度水をかけ続けると良いでしょう。

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雨漏りの原因箇所がわかったら

原因となる箇所がわかったら、雨漏りの対処をしていきましょう。雨漏りの対処には、自分でもできる応急処理処置と、業者に依頼することで根本から修理する方法があります。

応急処置をして二次被害を防ぐ

雨漏りは早急の対策が必要です。根本的な修理をする前に雨が降ってしまっては、二次被害になりかねません。そうならないためにも、応急処置が必要になります。

ホームセンターなどで簡単に入手できるブルーシートは、雨漏りの応急処置にも役立ちます。雨水が浸入していると考えられる場所にブルーシートをかぶせましょう。厳密な浸入箇所の特定は難しいので、少し範囲を広げて想定しておくと安心です。

ブルーシートは風で飛ばないように重しやテープで固定します。ひもを使った固定は、屋根や外壁を傷つける可能性があるので注意が必要です。

ブルーシートを使う応急処置も高所での作業となります。安全には十分配慮しましょう。少しでも危険を感じたら、中断してください。

屋内で二次被害を防ぐ方法には、バケツを利用したものもあります。雨水が落ちるポイントにバケツを置き、雨漏りの水を受けます。バケツに落ちた水ははね返りやすいので、タオルや新聞を敷いた上からバケツを置きましょう。

業者へ修理を依頼する

ブルーシートやバケツを利用した応急処置はあくまで一時しのぎです。そのままにしておくと、家屋の内部が腐食してくるので早めに業者に依頼して修理をしてもらいましょう。

業者を選ぶ際は、次の3つのポイントを押さえているかをチェックしましょう。

1つめは、現場をしっかりと調査して、雨漏りの原因や修理内容を詳しく説明してくれることです。どこが問題でどのような修理をするかを聞いて、適切な対処方法を尋ねてみましょう。

2つめは、現場確認をしたうえで、詳細な見積もりを出してくれることです。現場を見ずに出した見積もりは、後に追加料金が発生して、変更になる可能性があります。また、見積もりの内訳がなく雨漏り修理一式の料金になっている場合、余分な費用を請求されている場合もあります

最後に、地域密着型の業者を選ぶことです。小回りがきいて素早く対応してもらえます。

おうちの御用聞き家工房では、雨漏りの調査、修理を行っています。電話一本で最短即日お伺いできるので、お気軽にご連絡ください。

雨漏り以外にも家や庭に関するトラブルであれば、どんな些細な内容の相談でも受け付けています。「トラブルなのかわからないけど、ちょっと見てくれない?」といった内容でもOKです。ご自宅に気になる箇所があれば、お問い合わせください。

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まとめ

雨漏りはどこで発生しているか原因が特定しづらいものです。目視や散水により、どこから水が侵入しているのか確認してみましょう。原因箇所は屋根だけでなく、外壁や窓などさまざまな箇所が考えられます。早めの対処で、大切な家を守りましょう。