フローリングの適切なカビ取りの方法は?自分でするときの注意点

フローリングにポツポツとした黒カビや広範囲に広がる白カビを見つけたら、驚いてしまいますよね。どう対処すれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。カビがつくと不衛生で、見た目も良くありません。木材にダメージを与え、家族の健康を害するリスクもあるため、気がついた段階で早めにカビを取り除きましょう。 今回は、フローリングにカビが生える原因を解説しながら、カビ取りの方法、注意点をご紹介します。カビの繁殖を防ぐ方法も解説しているので、しっかり対処してください。


この記事は約6分で読み終わります。

フローリングにカビが生える原因と予防する方法を紹介!

カビは食べ物をはじめ、家のなかのさまざまな場所で繁殖します。フローリングも、カビが生えやすい場所のひとつです。カビが繁殖しやすい条件を理解して、定期的に床をチェックしましょう。

ここでは、フローリングにカビが生える原因と予防法について紹介します。

湿度が高い場合

まず注意すべきは、湿気が多い場所のフローリングです。カビは高温多湿な環境を好み、ホコリや食べかす、水分などを栄養に繁殖します。

特に結露による水滴が生じる窓まわりはカビが繁殖しやすいため、定期的なチェックが必要です。冬の季節や梅雨時期は窓や壁に結露がつきやすいため、こまめに拭き取って掃除をしましょう。

現代の住宅は気密性が高い構造で、家族が生活する室内には、カビが好む湿気や暖かい空気がこもりやすい傾向にあります。定期的に窓を開けて換気するか、エアコンで除湿をして、日常的にカビの繁殖を防いでください。

洗面所やお風呂場のある水回りのほか、観葉植物のまわりのフローリングも、カビが繁殖しやすい場所のひとつです。

植物に水をあげるときに水がはねたり、水受けにたまった水がこぼれたりすると、フローリングにカビが生えやすくなります。定期的に鉢を動かし掃除をして、カビの繁殖を予防してください。

ものを置いた場合

フローリングの上に、カーペットやラグ、マットレスを敷いて使っている人は多いでしょう。しかし、フローリングの上にものを置きっぱなしにしているとカビが繁殖しやすいため、注意が必要です。

特にカーペットの下は暖かく、空気が動かないため湿気がこもりやすい傾向があります。足についた汚れや皮脂が栄養源となり、いつの間にかカーペットの下にカビが生えていることも少なくありません。

フローリングの上に直接マットレスや布団を敷いて寝ている方も、カビに注意が必要です。マットレスや布団は保温性が高く、寝汗を吸い込んで湿っています。いわゆるカビの好む高温多湿の環境で、寝ている体から落ちた皮脂など栄養もそろっているため危険です。

フローリングのカビを防ぐためにも、カーペットや布団の敷きっぱなしはやめましょう。定期的にあげて、掃除をしてください。掃除機でカーペットの下を掃除し、エサとなるホコリを取り除けば、カビのリスクを減らせます。

マットレスや布団はこまめに干して、湿気を取り除いて使う必要があります。ベッドを使うのが一番ではあるものの、布団の下にすのこや除湿シートを敷くと湿気が改善されるため、カビ予防に有効です。

目次へ

自分でフローリングのカビ取りをする方法を紹介!準備するものは?

ご家庭でフローリングのカビ取りをする手順や準備品を紹介していきましょう。

フローリングについたカビは頑固で、普通の掃除ではなかなか取り除けません。掃除のときに胞子がまわりに飛び散るリスクもあるので、あわせて除菌をして、しっかりカビを防いでください。

準備をする

まずは、フローリングのカビ取りに必要な次の道具を用意しましょう。どれも身近なホームセンターで購入できます。

・マスク
・ゴム手袋
・中性洗剤
・アルコール除菌スプレー、エタノール
・雑巾
・古い歯ブラシ、爪楊枝
・乾拭き用の乾いた布

作業中にカビの胞子を吸い込みやすいため、マスクやゴム手袋は必ず用意してください。目を守るゴーグルもあると便利です。

洗剤は、フローリングに適したものを選びましょう。フローリングの溝や隙間にカビができやすいため、古歯ブラシや爪楊枝があると細かい部分までキレイにできます。

カビが広範囲にできている場合は、フロアワイパーを使うとスムーズに掃除できるでしょう。

カビ取りをする

カビ取りは、最初に窓を開けるか、換気扇を回してからはじめてください。

1.雑巾を水や中性洗剤に浸し、静かにカビを拭き取る
2.次に、アルコール除菌スプレーかエタノールを吹きかけ、新しい雑巾で汚れを拭き取る
3.フローリングの隙間に入り込んだカビ汚れを、古歯ブラシや爪楊枝でかき出して落とす
4.最後にカビが残っていないかまわりを確認し、乾拭きをする

1で使った雑巾にはカビがついているため、拭き取ったらそのまま捨ててください。カビを取り除いたあとに除菌をしないと繰り返すため、アルコール除菌スプレーやエタノールを広範囲に、まんべんなくしっかり吹きかけましょう。

ワックスの下のカビ取りをする

市販の中性洗剤で拭いてもカビ汚れが取れない場合は、ワックスの下にカビが広がっている可能性があります。その場合は、剥離剤を使って一度ワックスを剥がしてから掃除をし、アルコール除菌スプレーでカビ対策をしてください。

ワックスを除去しても黒いポツポツが取れない場合は、木材の中にもカビが入り込んでいる可能性が高いといえます。表面だけ除菌しても、あまり良い効果は得られません。

最終的にフローリングの貼り替えが必要になるケースもあるため、ひどいカビは無理をせず、専門業者に相談することをおすすめします。

目次へ

フローリングのカビ取りの注意点は?難しいときは専門業者に依頼しよう!

ネットで取り上げられているフローリングのカビ取り方法のなかには、間違った情報も紛れ込んでいます。間違った方法で掃除すると、フローリングが傷む可能性があるため気をつけてください。

ここでは、フローリングのカビ取りで注意すべき点や、自分でできないときの対処法を解説します。

間違った方法でカビ取りをしない

一般的なカビ取りの方法が、フローリングに使えるとは限りません。フローリングは、木材に適した方法でカビ取りをするのが正解です。

塩素系漂白剤や強力なカビ取り剤は、フローリングに使うとシミや変色のおそれがあります。また、重曹の研磨作用でフローリングの塗装に傷がついたり、酢の栄養分でシミができたりするため、どちらも使用は控えてください。

自分で取れないときは業者に依頼する

フローリングのカビ取りで、無理は禁物です。自分でカビが取り除けない場合は、専門業者への依頼を検討してください。

カビが広範囲にわたっている場合や木材の内部にまで入り込んでいる場合、ご家庭での対処は難しい傾向にあります。フローリングの張り替えが必要になるケースもあるため、プロに見てもらいましょう。

「おうちの御用聞き家工房」にご相談を!

おうちの御用聞き家工房では、ご家庭のフローリングのカビ取りにも対応しています。フローリングのカビが自分で取れないとき、自分では判断がつかないときも、遠慮なくご相談ください。

家工房は、幅広いハウスメンテナンスやリフォームに対応した専門業者です。電球1個の交換からフローリングの張り替えにも対応していて、電話一本いただければ、最短即日でお伺いします。

フローリングのカビや家まわりのメンテナンスにお悩みなら、お気軽におうちの御用聞き家工房までお電話ください。

目次へ

まとめ

フローリングは簡単に交換やリフォームができないため、日頃から大切に使うのが第一です。カビも床を傷める原因なので、フローリングにカビを見つけたら早めに取り除きましょう。

フローリングのカビはご家庭で簡単に取り除けるものの、範囲や程度によってはプロに頼んだほうがスピーディーにキレイにできます。無理のない範囲で掃除と除菌に取り組んで、フローリングをキレイな状態に保ちましょう。