雑草対策に熱湯は効くのか？
熱湯をかけることで、実際にはどれほどの雑草対策効果があるのか解説しましょう。
熱湯が雑草にもたらす効果
熱湯は雑草を枯らすことができる手軽な方法です。
植物は、熱により枯死させることができるため、沸騰してすぐのお湯をかける方が効果的です。
お湯を沸かすだけなので準備に手間がかからず、薬剤を使うわけではないため環境に優しいのもメリットです。
ペットや小さな子どものいる家庭でも安心して除草作業をすることができます。
熱湯での雑草対策はある程度の効果が期待できますが、デメリットもあるため注意しましょう。
効くもののあまりおすすめできない
雑草の多くは多年草と呼ばれ、表面の葉や茎が枯れたとしても、地中に根が残っていると再生することができます。
そのため、熱湯をかけることで表面的には枯れたように見えますが、実際には根が生きていて、しばらくするとまた雑草が生えてくる可能性があります。
完全に雑草を枯死させるためには、大量の熱湯を準備して根元まで熱を伝える必要がありますが、沸かしたお湯を何度も往復して運ぶ労力と手間があり、火傷のリスクも高まります。
効率的とはいえない作業ですし、繰り返す手間がかかります。また周辺に花などを植えている場合は、熱湯が流れて雑草以外の草花に悪影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。
熱湯は表面的な草をひとまず枯らすことはできますが、根本的な除草効果はあまり期待できません。熱湯での雑草対策は、労力や火傷のリスクを考えるとおすすめできません。
熱湯以外の雑草の対策
熱湯を使わずにできる雑草対策について紹介します。
定期的な草むしり
雑草は放置しているとすぐに増え、時期によっては1週間程度で新しい草が生えてくるでしょう。
大量に生い茂る前に、定期的な草むしりをすることでコストをかけずに雑草対策することができます。
しかし、雑草が増えやすい夏場での作業は熱中症のリスクが高まり、健康を害する恐れもあるため注意が必要です。
また定期的な草むしりは、敷地の広さによっては相当な体力を要することになります。時間と労力が必要な面倒な作業になるため、広い庭の定期的な草むしりはおすすめできません。
日陰になっている小さなスペースなどであれば、定期的に草むしりをすることも可能でしょうが、広い庭に増殖した雑草を人力だけで対応するのは厳しいでしょう。
除草剤の散布
費用対効果が高く、草むしりよりも手軽に行える雑草対策です。
除草剤にはさまざまな種類があり、目的に応じて使い分けることができます。
液体タイプは、すでに生えている草に対して散布することで効果を発揮し、地面に効能は残りません。
比較的早い効き目が特徴ですが、丈が膝よりも高いような雑草には効果が弱まります。
雨が降ると薬が流れてしまうため、晴れた日の午前中に散布して薬液を十分に吸収させると良いでしょう。
粒剤タイプの場合は雑草の予防に役立ち、これから生えようとする草を枯らしながら数ヶ月間効能が持続します。
春と秋の年に2回散布しておくと、年間をとおして雑草の予防が可能です。
使用するタイミングは、雨が降ったの次の日で、除草剤を使用する当日と翌日は晴れの方が良いいでしょう。
この理由は、粒剤タイプの除草剤は、土壌に粒をまきますので、雨の日に撒くと流される可能性があります。また濡れている地面の方では薬剤が染み込みやすいためです。
どちらのタイプでも周辺には配慮が必要で、熱湯での対策と同様に植えている花などに粒剤が付着しないよう注意してください。
早急に対処できる雑草対策
自力で雑草対策を行う場合は、道具や除草剤の準備から作業時間の確保が必要になるため、すぐに取り掛かることは簡単ではないでしょう。
しかし、庭の雑草はすぐに対応しなければ、日々急速に増殖し対策する範囲も広がることでしょう。
早急に対応ができないときは、まずは業者に依頼するのが一番楽でスピーディな解決策です。
とはいえ、専門の業者は費用が高いことが多く、誰しもあまり雑草対策にコストはかけたくないでしょう。
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雑草を生えにくくするための対策
雑草対策は除草するだけでは不十分で、その後生えにくくする対策も重要です。
ここからは、雑草の予防に役立つ対策についていくつか紹介します。
防草シート
代表的な予防策としては、除草作業を行った後に防草シートを設置する方法があります。
商品は材質の違いによって安価のものから高額なものまでありますので、目的に応じて適切なものを選びましょう。
また、設置前には地中に残っている根や種子にも対策をしておく必要があり、土の中に残存しているとシートを突き破って生えてくる可能性があります。
シートの敷き方や正しいシートを選ぶことで最大限効果が発揮されますが、隙間などから雑草は生えてくるので完全に防げるわけではありません。
砂利
雑草予防で使われることの多い砂利ですが、実は砂利単体では最大限効果を発揮するのは難しいといわれています。
砂利は、雨などで地面に沈みやすく、土が上がってきやすいことや隙間に砂やほこりが溜まりやすいことで、そこから発芽する可能性があるのです。
より効果的な砂利の使用法は、防草シートとの併用です。より高い雑草対策の効果を発揮させることができます。
この場合も事前の除草作業が重要で、併用するシートの質によってはあまり対策にならないケースもあるため注意が必要です。
後から設置し直すことも可能ではありますが、かなりの手間になるので、事前の準備やシート選びは慎重に行いましょう。
コンクリート
コンクリートを埋めて雑草を抑えることで、とても高い抑制効果が期待できます。
しかし、年数が経過すると劣化してひび割れが発生し、その隙間から再び雑草が生える可能性があります。
コンクリートは夏場は熱くなりやすく、景観が殺風景になりやすいというデメリットもあります。
また、一度設置すると元に戻すのは難しいため、年単位で長期的に庭をコンクリートで埋めても支障が無いか慎重に検討しなければなりません。
バークチップ
樹皮を粉砕したチップで、お家の印象が変わりおしゃれな印象の庭を作ることができます。
木材を粉砕したものはウッドチップと呼ばれ、さまざまな色や風合いを楽しめるでしょう。
見た目の雰囲気はよくなりますが、雑草対策の効果は低く、冬場は特に木を好む虫が集まりやすいのも難点です。
大切な植物が虫の被害を受けるなど、トラブルも起こりやすいため使用する際は注意しましょう。
雑草対策の効果を高めるためには、砂利と同様に防草シートと併用すると良いでしょう。
まとめ
熱湯をかけることで草を枯らすことができ、環境には優しいメリットはあるものの、根本的な除草にはつながりにくいようです。
また熱湯を使用する際に火傷などのリスクもあるため、除草剤や防草シートの活用をおすすめします。
雑草対策をすぐにでも行いたい場合は、専門業者への依頼を検討しても良いでしょう。
費用を抑えつつ早急な雑草の対処をお考えの方は、ぜひおうちの御用聞き家工房にご相談ください。
