雑草は種類によって駆除方法が異なる
ひと口に雑草といってもさまざまな種類があり、種類に応じた適切な対処をしないと、せっかく駆除してもまた生えてくる可能性があります。
例えば根の浅い雑草であれば根ごと引き抜けば問題ありませんが、十分に引き抜けていなかったり根が残っていたりすると、気付けばまた生えてきてしまいます。
いたちごっこにならないように雑草の種類を把握して、適切な駆除方法を実施しましょう。
雑草は一年草と多年草の2パターンに分けられ、下記のように適切な駆除方法が異なります。
・夏生一年生雑草(夏から秋に開花し冬に枯れる):繁殖前の春から初夏までに駆除するのが好ましい。秋に実がついてから駆除するとタネが散ってしまう。・冬生一年生雑草(越冬し春に開花して夏に枯れる):秋のうちに駆除して越冬させないようにする。
・多年草:早い段階で根をしっかりと抜いて、生い茂る前に対処する。ほかの雑草と比べると、草むしりだけで駆除するのはやや難しい。
雑草によってベストな対処方法は異なるだけでなく、夏生一年生雑草のように草むしりでタネを拡散して逆効果になる場合もあるので、雑草の種類に合わせた対処が大切です。
基本は草抜きで対応しますが、草抜きだけでは対処しきれないほど成長してしまっている場合や、広範囲に生い茂って手が回らない場合は除草剤の使用も検討しましょう。
雑草の名前がわからない場合の調べ方
雑草ごとに適切な対処方法が異なるといっても、目の前にある雑草がどんな植物なのかわからないケースが多いでしょう。
植物図鑑から探し出すのは骨が折れるので、効率的に調べられる方法をふたつ紹介します。
画像検索で調べる
スマートフォンで雑草を撮影して、Googleの画像検索を使用すると簡単に調べられます。
名前を調べたい雑草をスマートフォンのカメラで撮影したら、GoogleのトップページにアクセスしてPC版サイトへ切り替えます。
オプションからPC版サイトへ切り替えたら、表示されるカメラアイコンをタップして、画像をアップロードすれば、雑草の名前を検索可能です。
Androidであれば標準搭載されている「Googleレンズ」アプリを使用すれば、撮影しなくてもカメラに写すだけで対象を認識・検索してくれます。
iPhoneでも、App StoreからGoogleレンズアプリをダウンロードすれば、同様の機能を使用可能です。
アプリで調べる
スマートフォンの図鑑アプリを使用して、検索する方法もあります。
プラントネットやPictureThisなど、植物を調べられる図鑑アプリを使えば、雑草を撮影するだけで詳細情報まで調べられます。
例えば、PictureThisというアプリは、写真1枚でどのような植物なのかAIが特定してくれ、名前はもちろん駆除方法までアドバイスしてくれる優れものです。
駆除方法だけでなく、AIが植物の問題を診断してくれたり、水やり・日当たり・肥料などのガイドを参考にできたりと、植物の育成面でも重宝します。
ガーデニングや家庭菜園などに取り組まれている場合は、このような専門のアプリを使用するのもおすすめです。
雑草を効果的に駆除する方法
雑草の名前や種類を把握したら、いよいよ駆除に取り組みます。効果的に駆除する方法を紹介するので、雑草に合わせて適切な処理を施しましょう。
基本的な草むしりの方法
草むしりは「雑草が小さいうちに根っこからしっかり抜く」のが基本です。
雑草の草丈が高くなるほど、引き抜いても根っこをすべて引っこ抜くことができず、根の一部が残ってしまい、根からすべて抜ききるのが困難になります。
地中に雑草の太い根が残ったままになると、そこからまた成長してしまうため、抜いても抜いてもキリがありません。そのため根を大きく張って対処が難しくなる前に、引き抜いてしまうことが大切です。
一度に広範囲の草むしりに取り組むと終わりが見えずモチベーションが低下してしまいやすく、途中で諦めてしまいがちです。
まずは「玄関周り」「門横」など小さい限られたスペースから始めて、達成感を得ていくのが大切です。少しずつコツコツと、草むしりする範囲を広げていきましょう。
大きな雑草を駆除する方法
大きく育ってしまった雑草は根を張って、簡単には抜けなくなっているため、土を掘って引き抜きましょう。
その際に、上手く引き抜く工夫をいくつか紹介します。
・スコップで掘ってしっかり張った細根を分断して抜きやすくし、小さく左右に動かしながら、少しずつ引き抜く。
勢いよく雑草を抜くと途中で根が切れてしまうので、ゆっくり抜くのがコツ。
・雑草を抜いても油断せずに、抜いた跡地の穴をチェックする。
雑草の根が残っているようであれば、さらに掘って根こそぎ抜くことが必要。
・いったん鎌で刈ってから抜く。
うっそうと生い茂っていたり茎が絡みついたりしていて、手で抜くのが困難な場合に有効。
抜いた雑草は燃えるゴミとして出すと処理が簡単ですが、自治体によってゴミ出しのルールは異なるため、お住まいの地域のルールを確認してください。
量があまりにも多い場合は、回収業者に依頼するのも検討しましょう。
除草剤で駆除する方法
雑草の根が上手く取り切れない場合や、雑草が広範囲に生えていて追いつかない場合は、除草剤を使うのが効果的です。
除草剤は生えている雑草に効果があるのはもちろんですが、発芽前の雑草を芽吹かないよう阻止できるのも利点です。
除草剤を定期的に撒いておけば、雑草の発生を抑制できるので、草むしりする手間・時間が必要ありません。
除草剤には、即効性のある「液状タイプ」と、ゆっくりと効果が表れる「粒状タイプ」の2パターンがあるので使いやすい方を選びましょう。
また効果の表れ方にも以下のような種類があるので、雑草の種類に合わせて選ぶとより効果的です。
・接触型:薬剤が付着した部分だけ枯れる。根が浅く除草しやすい一年草の雑草に効果的
・移行型:根まで枯れる。深く根を張る一年草や、根が残る多年草の雑草に効果的
除草剤の効果を高めるためには、雑草の繁殖前もしくは、ある程度刈り込んでから使用するのがおすすめです。
除草剤を使用する際の注意点
除草剤を使用する前に、必ず除草剤の使用方法・注意書きを確認しましょう。
除草剤のラベルには対象となる作物や使用方法が記載されているので、記載内容にしたがって使わなくてはなりません。
農薬ごとに使用用途が定められており、畑や植物を植えた庭などで使用する際は「農耕地用」を、植物を植えていない空き地や庭などでは「非農耕地用」の除草剤を使用しましょう。
出典:「農薬飛散による被害の発生を防ぐために」(農林水産省)
非農耕地用の商品には「農薬として使用できません」といった表記がされているので、目的に応じた除草剤を購入・使用する必要があります。
また使用時は手袋やマスクなどを着用したり、作業後に手洗い・うがいや服を着替えたりと、安全に配慮して作業することが大切です。
作業者だけでなく、近隣住民へ被害が及ばないよう注意するのも大切です。除草剤が飛散しないように、晴れた、風のない日に作業しましょう。
まとめ
雑草は種類によって適切な駆除方法が異なるため、適切に対処するには名前や種類を把握するのは大事な第一歩です。
引き抜いたり掘ったりしても対応しきれない場合は、最終手段として除草剤を使用する手もあります。
しかし使い慣れていないと、適切に使用できるか不安に思われるかもしれません。
「自分では処理しきれない」「草抜きが大変」であれば、おうちの御用聞き家工房にお任せください。電話一本で最短即日お伺いできる場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。