ベランダの黒い汚れはどうやって落ちるの?簡単キレイに落とせる方法を紹介

ベランダは、定期的に掃除を行っていても気づくと汚れていることがあります。落ち葉や土、ホコリなどさまざまな汚れがある中で「黒い汚れ」に悩まされた経験がある方もいるのではないでしょうか。 今回は、ベランダの黒い汚れの原因や効果的な落とし方について紹介します。汚れを落とす際には、防水塗装やタイルの性能を落とさないように注意して作業しましょう。


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ベランダの黒い汚れの原因

ベランダの黒い汚れの原因は、いくつかあります。まずは、黒い汚れがベランダに付着する原因について確認しておきましょう。

土ぼこり、砂ぼこり

ベランダが黒く汚れる原因のひとつは、土ぼこりや砂ぼこりです。粒子の細かい土や砂は、風によって運ばれてくるため、1階~5階程度の階層に住んでいる場合は注意しなければなりません。

また、風の強い地域や台風などによって、中層階~高層階でも土が入ってくる可能性があるので、定期的な掃除が必要です。

土ぼこりや砂ぼこりをそのままにしておくと、壁や床にこびりついて固まり、落としにくくなるので、早めの掃除をおすすめします。

排気ガス

ベランダの黒い汚れは、車から排出される排気ガスのススや酸化した油汚れが付着している場合もあります。

とくに、ベランダが車の通行量が多い道路に面している場合、注意が必要です。油汚れといえば、台所用洗剤などに代表される「中性洗剤」を使った掃除が効果的ですが、時間の経過とともに洗剤でも落としにくくなります。

鳥のフン

鳥のフンも、黒い汚れになってベランダに付着していることがあります。鳥のフンには、病原菌が潜んでいることも多く、アレルギー症状を引き起こす可能性があるため注意しましょう。

固まると落としにくくなるうえに、粉塵を吸い込んでしまう恐れがあります。感染症やアレルギーなどの心配があるため、可能な限り早めに落とすことが大切です。

コケ

コケは、雨にさらされているうちに発生することがあるベランダ汚れのひとつです。湿気が多い時期や水はけが悪い場合など、条件によってはコケが生えやすくなることもあります。

また、一度生えてしまうと増殖スピードが早い傾向にあるため、コケが生えていることに気付いた段階で早めに除去するのがおすすめです。

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ベランダの汚れを落とす方法(水が使えるケース)

ここからは、ベランダの汚れを水で落とす7つの方法について紹介します。水を流す際には、近隣の迷惑になる恐れがあるため、大量の水を一気に流さないように注意してください。

1.ベランダにある鉢植えや荷物を片付ける

まずは、ベランダ掃除に備えて、ベランダにある鉢植えや荷物を片付けてスペースを広げておきましょう。

掃除がしやすいように、ベランダにある鉢植えやすのこ、タイヤなど荷物のほか、人工芝を敷いている場合には一度剥がしておく必要があります。

掃除を行いやすくするためにも、できる限りベランダになにもない状態にしておくと、スムーズに作業を進められるでしょう。

2.取り除けるゴミや汚れを掃除する

水や洗剤を流す前に、取り除けるゴミや汚れをあらかじめ取り除いておきます。落ち葉や土、ゴミ類をほうきとちりとりで回収しておきましょう。

可能であれば掃除機を活用するのも便利ですが、水気があると故障する原因になるため、屋外用のものを準備するなどの工夫が必要です。

3.腰壁を洗う

ある程度のゴミを取り除いたら、ベランダの床部分ではなくまずは腰壁から洗いはじめます。腰壁は布団など大きめの洗濯物を干すことも多いため、洗濯物に汚れが付着しないように定期的に掃除しておきましょう。

腰壁の掃除は、中性洗剤や重曹水などを吹き付けて汚れを落とします。洗剤が残ると洗剤カスが汚れとして付着してしまうため、汚れが落ちたらしっかりと水で洗い流し、洗剤が残らないように注意してください。

4.床を洗う

腰壁の洗浄を終えたら、床を洗う作業に移ります。汚れの程度に合わせて掃除の方法を変えましょう。

軽度の汚れ

軽度の汚れであれば、中性洗剤とデッキブラシなどで洗浄して除去し、洗い流します。上述のとおり、洗剤の流し残しは汚れとして蓄積し、腐食やカビの原因になりやすいため水でしっかりと洗い流しましょう。

中性洗剤で落ちないとき

中性洗剤を使用しても汚れが落ちないときは、重曹水をつくって汚れを落とします。重曹水は、重曹を40~50度のぬるま湯に溶かしたものです。

重曹水は、床の素材が木材の場合には変色する恐れがあるので注意しなければなりません。重曹水を使用する場合も、中性洗剤同様に流し残しがないようにしっかりと水で流してください。

重曹水でも落ちないとき

重曹水でも汚れが落ちないときは、アルカリ性の強いセスキ水を使用します。セスキ水は、セスキ炭酸ソーダ小さじ2杯を水1Lで溶かしたものです。

ゴシゴシ擦りすぎると塗装やタイルに傷がつく可能性があるので、力加減には注意が必要になります。

セスキ水を吹きつけて10分ほど置いてから、古くなった歯ブラシなどで擦ると落ちやすいので試してみてください。

5.排水溝を掃除する

ベランダの床掃除が終わったら、排水溝を掃除しましょう。手袋を装着して溜まっているゴミを取り除きます。しつこい汚れには、重曹、クエン酸を順番に振りかけ、上から水をかけると発泡するので、泡で汚れが浮き上がったらブラシなどで擦る方法もおすすめです。

排水口の流れが悪くなっていると、ベランダの床掃除などの際に水を流したとき、溢れてしまうおそれがあります。

水を流す前に排水口に詰まったゴミだけでも取り除いておくと、スムーズに作業を進められるでしょう。

6.鳥のフンを取り除く

ベランダに鳥のフンが付着していたら、除去する必要があります。鳥のフンを直接触らないように注意しながら、手袋を着用して濡らしたキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。

また、粉塵になって舞い上がらないように、固まってしまったフンを除去する際には、クエン酸水を使用するのもおすすめです。

クエン酸水は、クエン酸大さじ0.5杯を水1.5Lに溶かし、フンに吹きつけて5分ほど置きます。その後、濡らしたキッチンペーパーで拭き取りましょう。

作業時には、手袋に加えて吸い込みを防ぐためにマスクを着用しておくと安心です。

7.コケを取り除く

ベランダにコケが生えている場合には、取り除いて再度生えてこないように対策を講じる必要があります。コケはベランダの目地や傷などに根が深く入り込んでいると、取り除いてもすぐに生えてくるためしっかりと除去しなければなりません。

ある程度ブラシで擦って取り除いたあと、市販のカビ取り剤や熱湯をかけておくと良いでしょう。

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ベランダの汚れを落とす方法(水が使えないケース)

ベランダの汚れを落とす際に、マンションの都合などで水が使えない場合もあるでしょう。ここからは、水が使えないときのベランダの掃除方法について紹介します。

新聞紙を使う

水を使用しないベランダの汚れ掃除には、新聞紙を活用する方法があります。新聞紙を細かくちぎり、水で濡らしたものをベランダにまいてほうきで集める方法です。

この方法であれば、水を流すことなく簡単にホコリやちりを集めることができます。ただし、新聞紙を拾い忘れると排水口が詰まる原因になるため、残さず拾い集められたかチェックしておきましょう。

汚れが気になる場所は重曹水やセスキ水を吹きかける

汚れが気になる場所の掃除には、前述した重曹水やセスキ水の活用が便利です。汚れに直接吹きかけて汚れをふき取るだけなので、水を流すことなく汚れを除去できます。

ベランダ掃除用の洗剤は、さまざまな種類のものが販売されていますが、水が流せない場合には成分が残るおそれがあり、使用できないものもあるので表示を良く確認しておきましょう。

そのため、水を流さずに掃除する際には、成分が残っても無害な天然成分の洗剤を活用すると良いでしょう。

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それでもベランダの汚れが落ちないときは

どうしてもベランダの汚れが落ちないときは、専門の業者に依頼した方が安心です。

ベランダの汚れを放置していると、タイルや塗装の劣化が進み、腐食したり剥がれたりして建物自体が傷んでしまう可能性があります。

おうちの御用聞き家工房なら、汚れの原因をつきとめたうえで丁寧に清掃するため、自分で落とすことが難しい汚れにも対応可能です。

また、お家に関するあらゆる困りごとに対応しており、電球交換など、どんな些細なことでもご相談を受け付けています。

「トラブルなのかわからないけど、ちょっと見てくれない?」といった内容でも、お気軽にご相談ください。状況の確認から、必要な清掃作業や修理対応などの手配までお任せいただけます。

電話一本で最短即日にお伺いいたしますので、おうちの困りごとはぜひ「おうちの御用聞き家工房」までお気軽にご相談ください。

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まとめ

ベランダの黒い汚れは、放置していると簡単には落ちないほどこびりついてしまう可能性があります。汚れに気づいたら、早めに掃除して取り除き、どうしても落ちない汚れはプロに依頼するようにしましょう。

汚れを放置していて、雨漏りや漏水になれば修理対応が必要になる場合もあるため、定期的なお手入れを意識することが大切です。