トイレの床の張り替え費用はどれぐらい?
リフォーム費用は施工する場所や内容などさまざまな要素によって大きく異なります。「わずかなスペースの床を張り替えるだけだから」と甘く見積もっていると予想よりも費用がかかる可能性もあるため、事前にある程度の相場を理解しておきましょう。
床材として用いられることの多いものはフローリングやクッションフロア、タイルの3種です。
フローリング:約3万円~6万円
フローリングはリビングと同じようにナチュラルな印象の空間に仕上げることができます。色のバリエーションもあるため幅広いデザインに対応できる床材です。
一方で、注意しなければならないのが木材は水を吸いやすく、腐食やにおいの原因となりやすい点です。近年はトイレ用に加工されたフローリングも登場しているため、どうしてもナチュラルな質感を出したい方は、トイレ用のものを選びましょう。
また、汚れが染み込んでにおいが残る原因とならないよう、溝加工など水や汚れが染み込みやすい加工は避けることもポイントです。
クッションフロア:約2万円~4万円
クッションフロアは塩化ビニール製のため水に強く、比較的安価で取り入れることができる床材です。多少の汚れや水濡れであれば簡単なお手入れで十分でしょう。
木目調やタイル調のものから大理石風のものまでデザインも豊富なため、コストを抑えつつ高級感を演出することもできます。
注意点は手頃に取り入れられる分、経年劣化しやすい点です。汚れ・においの蓄積が気になる方やこまめにメンテナンスしたい方は、あえて安価なクッションフロアを選んで定期的に交換する方法もおすすめです。
タイル:約3万円~(素材によっては10万円超)
タイルもバリエーションに富んだ床材のひとつです。公共施設では多く取り入れられているタイルを個人宅のトイレに使用すること自体は可能ですが、費用が高額となりやすい点に注意しなくてはなりません。
耐久性がありお手入れも容易なうえ、アイディア次第で可愛らしいデザインも高級感にあふれたデザインも可能です。近年は高機能なタイルも登場しているため、予算に余裕のある場合は選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
これら3種類の床材の費用相場は1畳程度の面積で以下のとおりです。
床材 | 費用相場 |
フローリング | 約3万円~6万円 |
クッションフロア | 約2万円~4万円 |
タイル | 約3万円~(素材によっては10万円超) |
トイレの床が腐食している場合の張り替え費用
トイレは尿ハネや便器の結露、給排水の漏れなどにより湿気のこもりやすい場所です。トイレの床は、これらの湿気が原因で徐々に腐食していきます。
表面上は腐食が見られていなくても内部から腐食が始まっていることもあるので、踏み込んだときの感触を注意深く確かめましょう。
トイレの床が腐食している場合は、一度便器を外して土台から修復し、再度便器を設置する作業を行わなければなりません。
土台まで腐食しているにもかかわらず土台を交換せずに床の張り替えを行うと、腐食が進み便器がグラついて使えなくなるおそれもあります。
土台を新しいものに入れ替える場合の費用は約10万円からです。使用する材質や依頼する業者によっても費用は異なります。比較的大掛かりな工事となるため、工期も1日~2日かかるでしょう。
工事期間中はトイレの使用ができないため、できれば腐食する前に床の張り替えを行うのが望ましいです。
トイレの床の張り替え費用を節約するポイント
トイレの床の張り替えは素材や施工範囲によっては数万円程度で済みます。数年おきに張り替えしたい方など、できるかぎり費用を節約したいときは床材の選び方と施工を依頼するタイミングが重要です。
この項目では張り替え費用を節約する上記2つのポイントについて解説します。
トイレの床材の選び方に注意する
床材の選び方によって費用やメンテナンスの難易度も変わります。クッションフロアのように比較的安価かつ掃除しやすい床材もあるため、ライフスタイルに合うものを選びましょう。
もちろん、全体のバランスや美観も軽視できません。リラックスできるような配色・質感のものを選びたいものです。
掃除のしやすさを重視する方の中には公共施設のように水で洗い流せる仕様にしたいと考える方も多いでしょう。排水口を設けて撥水性の高い床材を敷くこともできますが、水を流す頻度が少ないと排水口から異臭が立ち上る可能性もあるため慎重に検討することをおすすめします。
トイレの床の張り替えを行うタイミングを見極める
一般的な床材の寿命は10年前後です。しかし、床材には多くの種類があり、素材や使用方法によって寿命が早まることもあります。床材の見た目や状態をよく観察して、床の劣化を見極めるようにしましょう。
カビが生えていたり隙間ができて汚れが溜まっていたり、腐食で床が柔らかくなっているなど、劣化に気が付いたら早めに張り替えることが大切です。放置すると施工範囲や工程が増え、費用も高くついてしまいます。
費用を節約するためには早めに対処しましょう。トイレはとくに湿気がこもりやすく床が傷みやすい場所のため、傷みが出ると劣化も早く進みます。
賃貸でトイレの床を張り替える際の注意点
自由にリフォームできる持ち家とは違い、賃貸ではトイレの床を張り替える際に注意したいポイントがいくつかあります。勝手に床の張り替え工事をすると、管理会社や大家さんとのトラブルに発展することもあるので注意しましょう。
リフォームできる範囲を確認する
賃貸は、あくまでも借りている家であるため、持ち主であるオーナーの許可がなければリフォームできません。賃貸契約書には、リフォームできる範囲が記載されていることもあり、契約時に了承したものとされています。
まずは、賃貸契約書をもとに大家さんや管理会社に、トイレの床のリフォームを実施しても問題ないか、リフォームできる場合はどの程度自由に決めて良いかを確認しましょう。
賃貸物件でのリフォームは原状回復できることが条件です。退去時にもとに戻すことを頭に入れたうえで張り替えを検討しましょう。
費用負担について確認する
賃貸物件では床の張り替え費用を大家さんに負担してもらえるケースもあります。基本的には経年劣化によって自然に起こる破損や床のへこみ、黄ばみなどの場合は、大家さんが負担することが一般的です。
ただし、床のカビや経年劣化でない汚れの付着は入居者の管理不足とみなされ自己負担となります。物を落としたときに床に入った傷や割れ、不注意による破損も自己負担となり、費用を準備しなければなりません。
トイレの床の張り替え業者を選ぶ際のポイント
トイレの床の張り替えは専門業者に依頼することでスムーズに進められます。しかし業者選びを間違えると余計な費用が生じたりトラブルが起こったりする場合もあるため、慎重に業者を選ばなくてはなりません。
最後に、トイレの床の張り替えを検討する方へ、注意点をご紹介します。
トイレの床の張替えにかかる総費用を確認する
トイレの床の張り替えなど、リフォームには材料費のほかに施工費が生じるため、業者によって提示される価格はさまざまです。また、工法によって費用が変わることもあります。
そのため、まずは以下のポイントを確認することが重要です。
・リフォームの総費用はいくらか
・どのような工法で工事が進められるか
・追加工事など別途料金・作業はあるか
悪質な業者の場合、施工後に何かと理由をつけて追加料金を請求するケースが少なくありません。床材で隠れている部分も多いため、剝がした後に腐食やカビなどの問題が発覚する場合もありますが、通常のリフォーム業者は必ず依頼主に報告します。
依頼主に無断で施工を進めて、後から追加費用を請求することはありません。余計な出費やトラブルを避けるためには、総費用・工法・追加工事の有無は必ず事前に確認してください。
安心して任せられる業者を選ぶ
料金面も施工面も、安心して任せられる業者を選びたいものです。トイレの床の張り替えはDIYで済ませることができる場合もありますが、衛生面や仕上がりのクオリティ、腐食のチェックも考えると、専門業者へ依頼するほうが安心です。
きちんとした技術や知識を持ち、料金やアフターサポート面でも信頼できる業者を選びましょう。
おうちの御用聞き家工房なら、トイレも張り替えも安心してお任せいただけます。地域密着型で多くの方から信頼されており、高い技術力と知識があります。
トイレの床の張り替えのほかにも、便器の交換やトイレ全体のリフォーム、その他水回りや内装・外装のハウスメンテナンス全般に対応可能です。
専門知識を有したスタッフが、事前に丁寧な現地調査を行ったうえで見積額を提示します。無断での勝手な施工による追加料金は一切発生しないため、安心して最後までお任せください。
まとめ
トイレの床は湿気や高い使用頻度により、経年劣化の起こりやすい部分です。10年前後を目安に、状況に応じて張り替えなどのメンテナンスをおすすめします。
トイレの床の張り替え費用は使用する床材や業者、施工内容などによって変化するため、事前の見積りと業者選びが重要です。
おうちの御用聞き家工房は豊富な知識で床材選びもしっかりサポートします。現場調査による事前見積りも丁寧に行うため追加費用の心配がなく、安心してお任せいただけます。トイレの床の張り替えをすべきか迷っている段階の方も、ぜひ一度ご相談ください。