【壁紙DIY】クロスの上から塗装する方法とその注意点について

「自宅の壁紙、クロスをリフォームしたいけど、貼り替えを依頼すると費用がかさむ…」そんなお悩みをお持ちの人は多いのではないでしょうか。「クロスの上から塗装はできないのか?」と考えた人もいるかもしれません。 この記事では、クロスの上から塗装できるのか?という疑問にお答えします。加えて、クロスの上から塗装する場合のメリット、デメリットや、塗装する際の注意点などもまとめています。


この記事は約6分で読み終わります。

クロスの上からペンキを塗ることは可能?

クロスの上からペンキなどで塗装をしたいと思っても、そもそも塗装自体ができるのでしょうか。そこで最初に、クロスに塗装することが可能なのか、という疑問にお答えしていきます。

ビニール壁紙なら上から塗装できる!

結論からいうと、ビニール壁紙なら塗装が可能です。加えて、現在日本の住宅に使われている壁紙はほとんどがビニール壁紙であるため、そのまま塗装をすることもできます。

ビニール壁紙に塗装する場合、最も適しているのは水性塗料です。水性塗料は比較的においが少なく、初心者にも扱いやすい塗料といえます。ただし塗料を選ぶ際は、「ビニール壁紙に対応」と書いてあるものを選ぶようにしましょう。

仮にご自宅の壁紙が紙や布でできている場合、塗装の前に壁紙を剥がす必要があります。

塗装できる壁紙かどうか確認する方法

基本的にビニール壁紙になら塗装が可能ですが、すべてのビニール壁紙が塗装に適しているわけではありません。

ビニール壁紙の中には、撥水機能や汚れ防止機能がつけられているものもあります。こうした壁紙は通常のビニール壁紙に比べ、塗料がのりにくいものが多いです。そのまま塗ることができるか確認する主な方法は3つです。

1つ目は、霧吹きで水をかける方法です。撥水性のある壁紙は、吹き付けた水が水玉状になって流れていきます。こうした壁紙は塗料を弾くため、そのまま塗装することができません。

2つ目の方法では、セロハンテープを壁紙に貼って剥がしたときの剥がれやすさを調べます。剥がれやすかった場合は、塗料の密着性が悪いことになります。

3つ目は、目立たない場所で試し塗りをするというものです。一度塗料を塗ってから放置し、塗料の様子を確認しましょう。もし塗料が弾かれていたら、その壁紙は塗装に適していません。

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クロスの上から塗装するメリット

最近は新築、リノベーション物件で、自分で塗装をする方も増えています。ここでは、クロスの上から塗装するメリットをご紹介します。

簡単に部屋の雰囲気を変えられる

塗装の最大のメリットは、雰囲気を簡単に変えられることにあります。壁紙のデザインを変える場合、部屋全体の壁紙を一度に貼り替えなければならず、手間がかかります。

しかし塗装なら、自分の好きな部分だけを装飾することができ、非常にお手軽です。

また壁紙を貼り替えると、以前の壁紙を廃棄することになります。この壁紙の処理の手間を省けることも、塗装のメリットのひとつです。

塗料の色展開が豊富

塗装に使う塗料には、幅広い色がそろえられています。また、混色やオーダーメイドによって、オリジナルの色を作ることも可能です。

さらに塗料を使うことで、壁紙にはない重厚感を出すことができます。

部分的な補修が可能

塗料を使えば、汚れや傷などの補修も可能です。壁紙では、一部の劣化を直すだけでも、全面を貼り替える必要があります。しかし塗装なら、劣化した壁の周囲の色に合わせた色を用意し、上から塗りなおすだけで簡単に補修ができます。

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クロスの上から塗装するデメリット

クロスの上からの塗装にはデメリットもあります。事前によく確認したうえで、塗装するかどうかを検討しましょう。

クロスを剥がせなくなる

クロスの上から塗装を行うと、後で壁紙を剥がすのが非常に難しくなります。一度塗装をしてしまうと、壁紙の交換による内装の変更はできないものと考えましょう。

また最悪の場合、塗装によって壁の下地まで傷めてしまうこともあります。こうなると、壁の下地ごと交換することになるため、結果的に費用が割高になってしまいます。

クロスの劣化は塗装しても防げない

一般的に、クロスの交換時期は5~10年だといわれています。塗装を行えば見た目はキレイになりますが、壁紙自体の劣化は防げません。

逆に塗装したことで壁紙が膨張し、劣化が早くなる場合もあります。

塗料の臭いが強い

塗装を行った直後は、塗料の臭いが気になることがあります。臭いは徐々に薄れていきますが、塗装をした後はしっかりと換気をするようにしましょう。

また塗料は乾燥にも時間を要するため、仕上がりまでの時間も長くかかります。

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クロスの上から塗装するときに知っておきたいこと

クロスの上から塗装をするとき、押さえておきたいポイントをご紹介します。

塗装の前にクロスの掃除と養生をする

壁紙には、ホコリや小さなゴミがたくさん付着しています。塗装の前にほうきで汚れを落とし、固く絞った雑巾で拭き掃除をしましょう。

また、クロスのめくれや剥がれがあると、塗料の食いつきが悪くなります。定着力を落とさないためにも、事前に補修しておきましょう。

掃除が終わったら、照明のスイッチやコンセント、柱や窓枠をマスキングテープで覆っていきます。この作業を「養生」といい、意図しない部分に塗料が付くことを防いでくれます。養生には手間がかかりますが、丁寧にやっておくと塗装を快適に進めることができます。

塗料が垂れるのが心配な場合は、床もシートなどで保護しておきましょう。

下塗り材を使うと仕上がりがキレイになる

ビニール壁紙には「可塑剤」が含まれており、そのまま塗料を塗ると表面がベタベタになってしまいます。このべたつきを抑えるためには、塗装の前に「下塗り材」を塗っておくと良いです。

下塗り材を塗ると塗料が剥がれにくくなり、また塗料が壁に染み込むのを防いでくれます。市販されている下塗り材不要の塗料を使わない場合は、必ず下塗り材を塗るようにしましょう。

上塗りは2回以上塗り重ねる

塗料を塗る際は、最低2回の重ね塗りを推奨します。一回塗っただけだと塗りムラやかすれが起こりやすく、キレイに仕上げることは難しいです。

また、重ね塗りの際は塗料を十分に乾かしてから行いましょう。乾ききっていない状態で塗り重ねると、内部の塗料が固まらず、塗装がひび割れる原因になります。

撥水機能や汚れ防止機能がついている壁紙の場合、2回塗りでもキレイに仕上がらないこともあります。その場合は3~4回重ね塗りをしましょう。

今後のメンテナンスが高くつく可能性もある

クロスの上から塗料を塗った場合、壁の下地に塗料が染み込んで傷んでしまうことも考えられます。こうなるとクロスが剥がしにくくなり、下地ごと交換する必要も出てくるため、工賃が割高になってしまうでしょう。

塗装は手軽ですが、臭いの対策や塗料の種類の見極めなど、一定の専門知識が求められます。壁のリフォームを手軽に済ませたいだけなら、クロスの貼り替えを業者に依頼するのが無難です。

壁のリフォームを依頼するなら、「おうちの御用聞き家工房」にお任せください。

家工房は、お客様のお困りごとをしっかりとヒアリングしたうえで、解決の方法をご提案いたします。お家のことなら、電球の交換や窓ふきといった、ほんの些細なことでも構いません。

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まとめ

ご自宅の壁のデザインを変えたり、劣化した部分を補修したりしたい場合は、クロスの貼り替え以外に塗装という方法があります。

塗装は手軽に部屋の雰囲気を変えられる一方で、壁の下地を傷めてしまうリスクもあります。壁の塗装を行うには、ある程度専門知識が必要です。

壁の塗装にはメリットもありますが、素人にはハードルが高い部分も多いでしょう。無難に済ませるなら、多少費用が掛かってもクロスを貼り替えることをおすすめします。