キッチンの天板交換はDIYできる?費用や天板の選び方を解説

「長く使っていて古くなってきた」「部屋の雰囲気に合わせたい」などの理由で、キッチンの天板を交換したいと思ったことはありませんか。天板は面積が広く、キッチンのイメージを大きく左右する重要なアイテムです。天板を交換するなら、素材の特性や費用の目安などを知ったうえで、お気に入りを選びましょう。 この記事では、キッチンの天板を交換する際にかかる費用、天板の素材とその特徴、天板の選び方について詳しく説明します。


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キッチンの天板だけ交換できるの?


シンクや収納など、キッチンのほかの部分はまだ使えるものの、天板が劣化してきて、天板だけを交換したい場合もあるでしょう。そんなとき、キッチンの天板のみ交換することは可能です。メーカーによっては天板に商品番号を振っているので、番号をもとに在庫を取り寄せれば天板のみの交換ができます。

ただし、天板だけの交換ができない場合もあります。例えば、以下のケースでは天板だけの交換はできません。

・メーカーが天板のみの交換に対応していない
・メーカーが商品の生産・販売を中止している
・キッチンの寸法に合う天板がない
・天板とシンクが一体化しているセクショナルキッチンを利用している
・キッチン本体が耐用年数(10~20年程度)を超えている

詳細は、現在使用しているキッチンのメーカーに問い合わせて確認してみましょう。

キッチンの天板交換にかかる費用の目安は?

キッチンの天板交換をすると、天板の本体価格、工事費用、天板の廃棄費用を合わせた金額が請求されます。目安の合計金額は、10~30万円ほどです。内訳は、天板の本体価格が約5~20万円、工事費用が約3~5万円、天板の廃棄費用が約2万円です。

キッチン全体を交換する場合は、一般的に50~200万円ほどかかります。天板だけの交換であれば、キッチン全体を交換するよりも価格を抑えたリフォームができます。

キッチンの天板に使われる主な素材とその特徴

キッチンの天板を新しくするときに知っておきたいのが、天板の素材とその特徴についてです。それぞれの素材の機能性やデザイン性などを踏まえて、自宅にはどれが良いか選んでみましょう。

ステンレス

ステンレスはコストパフォーマンスが高く、定番の素材として広く採用されています。耐久性・耐熱性・耐水性にすぐれていて、お手入れしやすいのが魅力です。ステンレスの天板にすると、クールでスタイリッシュなキッチンが完成します。

デメリットは、細かな傷や凹みがつきやすいことです。気になる人は、エンボス加工やバイブレーション加工などを施したものを選ぶと良いでしょう。

人工大理石

人工大理石は、耐久性にすぐれていて割れにくいのがメリットです。色や模様のバリエーションが豊富なので、デザイン性にこだわりたい人にもおすすめです。

一方、耐熱性は低めで、紫外線により変色しやすいものもあります。

セラミック

セラミックは耐久性・耐熱性・耐水性にすぐれていて、近年人気のある素材です。表面が硬く傷がつきにくいため、作業台として適しています。見た目は陶磁器のように高級感があり、カラーバリエーションも豊富です。

デメリットは価格が高く、初期費用がかかる点です。

天然石

天然石の天板には本物の大理石や御影石が使用されていて、特有の高級感があります。耐水性や耐熱性にすぐれており、汚れがつきにくくお手入れもしやすい素材です。

懸念点は、耐酸性が低いため取り扱いに注意が必要なことです。重量があるため運搬や加工に別途料金がかかり、工事費が高くなるケースもあります。

木材

温かみがありナチュラルな雰囲気を好む人に人気なのが、木材の天板です。木材は使い込むほどに味わい深くなり、美しい色合いや肌触りを楽しめます。

注意点は、ほかの素材に比べて耐熱性・耐水性・耐久性が低いことです。温度や湿度管理が適切でないと、表面が傷んでしまうこともあります。劣化を防ぐためには、オイルの塗布や定期的な清掃など、こまめなお手入れが欠かせません。

タイル

タイルは、耐水性や耐熱性にすぐれた素材です。海外でよく使われていて、個性的な雰囲気のインテリアにもよく合います。デザインのバリエーションが豊富で、オリジナリティーを重視したキッチンを作りたい人にもおすすめです。

タイル自体に汚れはつきにくいものの、目地には汚れが溜まりやすいのでこまめなお手入れが必要です。

キッチンの天板を選ぶときのポイント

キッチンの天板にはさまざまな素材が使われていて、色や柄も豊富なのでどれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。天板を選ぶときには、耐久性やお手入れのしやすさといった機能性とデザイン性の両方を考慮に入れることが大切です。キッチンの天板選びで重視したい3つのポイントを見てみましょう。

1.耐久性

熱い鍋や包丁を扱う天板は、耐久性がとても大事です。できるだけ傷がつきにくく、丈夫で衝撃に強い素材を選べば長く使えます。

耐久性を考えるときは、耐水性・耐熱性・耐汚性をチェックしましょう。耐水性が高い素材はステンレスや人工大理石、耐熱性が高い素材はセラミックやステンレス、タイルなどです。耐汚性の高い素材を選ぶなら、目地が黒ずみやすいタイルは避けたほうが良いでしょう。

2.お手入れのしやすさ

キッチンは毎日使う場所だからこそ、お手入れのしやすさも重視したいポイントです。簡単にお手入れできる素材なら、日々のメンテナンスに時間を取られることがありません。油分や水垢などがつきにくい素材を選べば、さっと拭き取るだけで汚れを落とすことができ、いつでも清潔な状態を保てます。

清掃 しやすい素材は、ステンレスや人工大理石などです。一方、木材はこまめなお手入れが必要なため、メンテナンスの時間をできるだけ省きたい人は別の素材を選びましょう。

3.デザイン性

天板はキッチンの中でも面積が大きいパーツで、部屋の雰囲気を大きく左右します。「キッチンの顔」と言われるほど目につきやすい部分であるため、デザイン性も重視しながら選ぶのがおすすめです。

天板の色や素材をキッチンカウンターやキャビネットと合わせると、統一感のあるキッチンになります。デザイン性にこだわりたい人は、人工大理石やセラミック、タイルなどにすれば、豊富なバリエーションの中から色や柄を選べます。

キッチンの天板の交換はDIYでもできる?

キッチンの天板だけの交換であれば、DIYで取り付けられるのではないかと思うかもしれません。確かに、天板を自分で購入して自分で設置すれば、DIYで済ませることも可能です。

ただし、天板はとても重量があり、一人で作業するのは簡単ではありません。さらに、天板で使われている素材の多くは硬度が高く、加工しにくくなっています。既存のキッチンに合うように調整するのは難易度が高い作業で、素人が簡単に行うことはできません。

DIYで何とか取り付けできたとしても、設置後に不具合が生じる恐れもあります。その場合、DIYにかけた時間や費用が無駄になってしまう可能性があるため、DIYで設置するのは避けたほうが良いでしょう。

キッチンの天板を交換するなら業者に依頼しよう!

キッチンの天板を交換するのであれば、DIYではなく初めから業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すると、技術のあるスタッフがスピーディーに対応してくれます。

信頼できる業者を選ぶには、数社に見積りを依頼して、費用や作業内容を比較するのがポイントです。「おうちの御用聞き家工房」なら、電話一本で、最短即日にお伺いします。大がかりなリフォームから掃除などの小さなことまで、住宅関連の困りごとに対応しているので、まずは「おうちの御用聞き家工房」にご相談ください。

まとめ

キッチンの天板を交換すると、選ぶ素材や色によってはキッチンのイメージを大きく変えることができ、インテリアに合わせたおしゃれな雰囲気を演出することも可能です。さっそく新しい天板に交換して、素敵な空間のキッチンを完成させましょう。