手間のかからない庭づくりとは|手間いらずのおしゃれな庭をつくる

自宅の庭に花や樹木があると素敵ですが、いつも理想の状態に保っておくのは大変です。ガーデニングを楽しみたいけれど結局雑草抜きに追われてしまう、という経験はないでしょうか。 庭の手入れは想像以上に手間がかかりますが、庭づくりにちょっとした工夫をすれば手間をかけずにきれいな庭を維持できます。どういった方法があるのか見ていきましょう。


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手間のかからない庭とは、「雑草対策」が施されていること

庭を常に美しく維持しておくには、日々の手入れが必要です。樹木の剪定や花の植え替え、落ち葉掃除など、さまざまなメンテナンスがあります。なかでも、草むしりや草刈りなどの雑草対策は、手間に感じる方が多いのではないでしょうか。

どんなにきれいな花が咲いていても、いたるところに雑草が生えていれば台無しです。おしゃれで簡単に手間いらずの庭をつくるには、雑草対策を意識すると良いでしょう。

ここからは、雑草対策をはじめとする手間のかからない庭のつくりかたを紹介します。

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“手間のかからない庭”にするための条件

手間いらずの素敵な庭をつくる上でのポイントを見ていきましょう。

庭の土部分を減らす

手間のかからない庭にしたいのであれば、土の部分を減らしましょう。植物が生えるスペースを減らすことで、雑草が生えにくくなります。

通路部分に敷石やレンガを敷けば、おしゃれに土部分を減らせます。より土を減らしたいのであれば、庭全体を砂利やレンガ、コンクリートなどで施工しましょう。

花壇を一部につくったり、植物をすべて鉢植えやプランター植えにしたりすれば、雑草に悩まされることは激減するでしょう。

土部分を減らせない場合は、防草シートを敷くことで雑草の成長を抑えられます。防草シートの多くは、土に当たる日光を遮断することで雑草を成長させません。雑草種が飛んでくるのを防ぐ役割も果たしています。

レンガやコンクリート仕上げにしたスペースは、椅子やテーブルを置いて憩いペースをつくったり、子どもやペットの遊び空間にしたり、駐車スペースとして利用することが可能です。

丈夫な植物・植木・花壇に変える

植える植物の種類によって、手間のかかり方は変わります。できるだけ丈夫な植物や花を選びましょう。

球根系の花は秋に植え替えをするなど手間がかかるイメージがありますが、カサブランカや水仙、クロッカスなど、球根が丈夫な種類であれば、植えっぱなしでもそのまま春に花を咲かせます。

庭の主役をクレマチスやクリスマスローズのような宿根草・多年草にすると、ほぼ手間のかからない庭に近づきます。一年草は種をまいた年に花を咲かせ、その後枯れてしまうため、毎年の植え替えが必要なので避けましょう。

庭木も手入れの手間が少ないものに切り替える

庭木の手入れに手間がかかっている場合は、毎日の水やりの必要がなく丈夫で育てやすい庭木に変えましょう。

アオダモやコニファー、オリーブの木は、シンボルツリーにもなるため人気です。葉が小さく、落葉しても大量の落ち葉掃除に悩まされることがありません。

人工芝、タマリュウなどをコンクリートの間に入れる

コンクリートの平板やレンガを敷き詰めても、境界部に雑草が生えてきてしまうことはよくあります。いちいち手で草取りをしなければならないため、非常に手間がかかるでしょう。

そのような場合は、境界部の隙間に人工芝やタマリュウを植え込んでみましょう。1年を通して緑を楽しめるだけでなく、耐久性が強いため一度植えてしまえばその後の手間が省けます。

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手間のかからない庭にするには、何からはじめるべき?

庭づくりは、自分で材料をそろえてDIYをする方法と業者に頼む方法があります。

1.ホームセンターを利用してDIYする場合

自分でDIYをする際は、ホームセンターが力強い味方になります。大きなホームセンターを利用すれば、植物やレンガなどの材料やスコップなどの道具を、さまざまな種類から選べるでしょう。

エクステリア担当の店員さんに、手間のかからない庭づくりに必要な物資や方法を聞くこともできます。また、庭づくり専門の相談コーナーを設置している店舗もあるので、そういった店舗を選べば安心です。

ネット通販でも、庭づくりの材料は販売しています。欲しい植物や資材が近所のホームセンターに置いてなくても、ネット通販であれば手に入るので、上手に利用しましょう。

材料を手に入れる前に、資金計画やスケジュールを立てることは大切です。欲しいものを何も考えずにどんどん買ってしまうと、最終的に予想外のお金がかかっていたということになりかねません。また施工には時間がかかるため、計画的に進めましょう。

庭の土の部分を減らすために広範囲に敷くものとしては、砂利やレンガ、芝生が考えられます。しかし、砂利やレンガは、土の上にそのまま敷いてしまうと、間からどんどん雑草が生えるのです。

そのため、土の上に防草シートを敷いてから、砂利やレンガで施工しましょう。防草シートは、砂利が土に沈み込んでしまうのを防ぐ役目もします。

芝には天然芝と人工芝があります。天然芝は、メンテナンスにとても労力がかかる方法です。手間のかからない庭にしたいのであれば人工芝を選びましょう。

人工芝は、ホームセンターで購入できます。ものによって異なりますが、1平方メートルあたり3,000~6,000円程度が一般的です。

2.業者に相談する場合

庭づくりを依頼できる業者は、造園会社、個人の植木屋、エクステリア業者、リフォーム業者などさまざまです。

業者によって、庭づくりのどこまでお願いできるかは異なります。庭全体の設計から任せられるのか、砂利や人工芝を敷くなど小さいことだけでもやってくれるのか、自分に合った業者を選びましょう。

庭全体の設計から依頼した場合、大まかな方向性を決めた後は、植物の種類などがおまかせになる業者も存在します。自分で細かく指定したい場合は、正式な依頼前にどこまで自分が希望を言えるのか確認しておくことをおすすめします。

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“手間のかからない庭”をつくるのに「手間がかかる!」

「手間のかからない庭」は、つくってしまえば手入れにかかる手間を軽くできますが、でき上がるまでには手間や時間がかかります。

自分で庭をつくりかえるには、実際の作業以外にも、庭のデザインや植物・材料の種類を調べて決めるなど、考えることも膨大です。時間も労力もかかります。

趣味として庭づくりができる人にとっては楽しい時間かもしれませんが、そもそもそういった方は庭の手入れが面倒だと感じないでしょう。庭づくりが楽しそうと感じても、仕事が忙しかったり、体力に自信がなかったりすると大変です。

素人の施工では危険をともなうことや技術的に難しい施工もあるので、手間のかからない庭にしたい方は業者に依頼することをおすすめします。

おうちに関するトラブル全般に対応している「おうちの御用聞き家工房」でも、庭づくりをお引き受けしています。

防草シートの張り直しなどの小さなことから造園まで幅広く対応していますので、庭づくりで気になることがあればご相談ください。「こんなことができるかしら?」といった疑問の段階でもかまいません。予算やご都合に合わせて、ベストな提案をさせていただきます。

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まとめ

庭をきれいな状態にしておくために、一番手間がかかるのは雑草対策です。庭の土部分を減らして、雑草が生えるスペースを減らしましょう。砂利やレンガを敷く際に防草シートを利用すると、さらに効果は高まります。

手入れが少なくて元気に育つ花や庭木に植え替えることもポイントです。ただし、手間のかからない庭に自分でつくりかえるのは大変です。業者を上手に活用して、時間も労力もかけずに素敵な庭に仕上げましょう。