換気扇の臭いの原因は7つ。当てはまる原因にあわせた対処法が大切

換気扇の臭いが気になると食事が楽しめず、生活に支障が出てしまうのが困りものです。原因に応じた対策で、室内の空気をきれいに保ちましょう。 こちらでは換気扇の臭いの原因を解説しながら、臭いをなくす対策をご紹介していきます。


この記事は約9分で読み終わります。

換気扇が「臭い!」考えられる7つの原因

最初に換気扇の臭いの原因について、臭いのタイプや換気扇の種類ごとに解説していきましょう。

換気扇の臭い対策のスタートは、臭いの原因を知ることです。換気扇は室内の空気を入れ替える役割を担っているため、臭いの放置は好ましくありません。

臭いが気になって生活の質が落ちるだけでなく、放置するほど悪臭が壁や建材に染み付いて、除去しにくくなってしまうからです。換気扇の嫌な臭いに気が付いたら、早めに原因を突き止めて対処しましょう。

換気扇そのものの汚れ

回していないのに換気扇まわりから嫌な臭いがする場合は、換気扇についた汚れが原因の可能性があります。

換気扇は室内の空気を外に排出しているため、調理中に出た油汚れや煙、生活ででたホコリなどが蓄積して汚れます。汚れの部位によっては、換気扇まわりのひどい臭いが生じる原因になりかねません。

特に注意が必要なのはフィルターです。汚れがフィルターの目に詰まると悪臭の原因になるだけでなく、換気の効率が悪くなり光熱費も上がってしまいます。

空気の入れ替えができなくなると調理中の油臭さや魚を焼いたときの煙が室内に充満し、臭いが染み付いてしまうため、早めに対処しましょう。

排水口の汚れ

外の排水口の臭いが原因で、換気扇を回した途端に嫌な臭いが広がることもあります。

これは換気扇の空気循環で、排水口のヘドロの臭いが室内に引き込まれてくるからです。排水口を定期的に掃除していても、奥は掃除の手が届きにくいため悪臭が残りがちです。

水回りの汚れ

水回りに発生したカビが原因で、水場の換気扇から嫌な臭いがすることもあります。食べ物のカスや調味料、体を洗ったときに出る皮脂汚れなど、水回りはカビのエサとなる栄養豊富な汚れが多い箇所です。カビ臭を換気扇の循環で家中に振りまいてしまう可能性もあるため、油断はできません。

キッチンの油汚れ

キッチンの換気扇に油汚れが溜まっていると、換気扇が臭う原因となります。換気扇はキッチンにあるガス台やIH調理機のすぐ近くに設置されており、頑固な汚れが付きやすい箇所です。

近年の住宅は、気密性を高めるために居間やキッチンに通気口を設置するケースが増えています。この通気口を閉めた状態で換気扇を回すと、油汚れが含まれる排水の臭いが室内に入りやすくなります。

排水と同様に、シンク下の配管の汚れも排水口やカビ臭などの臭いの原因になります。

浴室・トイレのカビ

浴室やトイレの換気扇を回したときに嫌な臭いがする場合は、換気扇のまわりに繁殖したカビが原因です。

浴室やトイレは密閉性が高いため、空気の出入り口である換気扇にはホコリが溜まりがちです。水分を含んだホコリはカビの温床となるため、日ごろから掃除できる箇所は拭き取って、汚れの蓄積を防ぎましょう。

タバコの臭い

換気扇の悪臭の原因がタバコであるケースも多く見られます。

室内にタバコの臭いやヤニの汚れなどが付くのを防ぐために、換気扇の下でタバコを吸う人もいるでしょう。しかし、換気扇にヤニが蓄積すると、換気扇を回したときに室内へタバコの臭いが入ってきてしまいます。

換気扇にタバコの臭いが付かないように、外で吸うことを心がけましょう。

隣人が原因

換気扇まわりの嫌な臭いの原因が、隣人にあるケースも散見されます。

隣家がゴミ屋敷になっている、排水溝の掃除をまったくしていないなど、世の中にはまわりの迷惑を顧みずに、悪臭を放置して生活している人もいます。特殊なケースではあるものの、隣人が放った悪臭が、換気扇をとおして室内に侵入してきてもおかしくありません。

目次へ

換気扇の臭い対策は定期的な掃除が欠かせない!

換気扇の嫌な臭いの元を断つには、こまめな掃除が必要です。

換気扇に汚れが溜まると、嫌な臭いが発生する原因になります。臭いの原因となる汚れを除去するために、家の中や水まわり、屋外の排水溝など、さまざまな箇所を定期的に掃除するよう心がけましょう。掃除の仕方やポイントなどを解説します。

排水口のぬめりを落とす

換気扇の臭い対策のひとつとして、排水口のぬめりを落とし清潔に保つことが必要です。具体的な対策法を見ていきましょう。

排水口の掃除手順

排水口のこまめなお掃除も、換気扇の臭い対策をするうえで重要です。

排水口や排水トラップは汚れやすく、掃除の手が行き届きにくい箇所です。次の手順にしたがって細かい部分もキレイにして、嫌な臭いを防ぎましょう。

1. 排水口のフタを開けて、ヘアキャッチャーやゴミカゴから髪の毛、食べ物のカスを取り除く
2. 排水口まわりやフタなどのパーツは歯ブラシを使い、細かい部分まで汚れを取り除く
3. 排水管に市販の発泡タイプの錠剤を入れて水を流し、パイプ内の汚れを洗い流す
4. キレイになったヘアキャッチャーやゴミカゴをもとに戻し、ぬめりが気になる場合は市販のぬめり取りの錠剤を入れて、フタを閉める

排水口の汚れをこまめに取る

キッチンの排水口に溜まる汚れは、調理中に出た生ゴミや料理に使った油などが蓄積したものです。油は冷めないうちは液体の状態ですが、温度が下がると白い塊に変化して排水口に付着し、ぬめりへと変わっていきます。生ゴミもぬめりの原因となるため、こまめに取り除きましょう。

排水口の掃除の流れは、先に生ゴミを捨ててから、洗剤とスポンジを使って排水口のフタとゴミ受けをキレイに洗います。汚れがひどければ、重曹と古い歯ブラシを使って丁寧に洗いましょう。仕上げに50℃程度のお湯を使って洗い流すことで、油汚れの除去や殺菌効果などが期待できます。

洗面台や浴室も毎日使う場所であり、排水口に髪の毛や皮脂汚れ、石鹸カスなどが溜まりやすいです。髪の毛をこまめに捨てるだけでも汚れ防止につながりますので、意識して捨てるようにしましょう。さらに、詰まりや臭いがあれば、パイプクリーナーなどを使って取り除くのがおすすめです。

換気扇のしつこい汚れを落とす

換気扇の汚れは、油汚れにホコリなどのゴミも付着するため、蓄積しやすいです。一度付着すると、落とすのに時間と労力がかかります。

酸性の油汚れには、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダなどを使って掃除をすると、汚れが落ちやすくなります。換気扇のしつこい汚れを落とす手段のひとつとして、つけ置き洗いの手順を解説します。

1.換気扇の電源を切ります
2.バケツもしくはゴミ袋などに40℃から50℃程度のお湯を溜めて、重曹を溶かします
3.取り外したフィルターやファン、ネジなどの部品をお湯に入れて、20分から30分ほど漬け置きします
4.使い古しの歯ブラシなどを使って、お湯に入れていた部品をこすり洗いします
5.新しいお湯で部品をゆすぎ、新聞紙などの上において半日ほど陰干しします
6.完全に乾いたら、元の状態に戻します

アルカリ性の洗剤は、手荒れの原因となることがあります。つけ置き洗いの作業を行うときには、必ずゴム手袋を着用しましょう。

風呂場の壁も入念に掃除する

風呂場の壁は、浴槽や床に比べ掃除の頻度が低いものの、皮脂汚れや石鹸カスなどが飛び散っています。臭いを防ぐには、壁もしっかりと掃除するようにしましょう。

風呂場の掃除手順

浴室には市販の風呂釜用洗剤を使うほか、重曹やクエン酸も汚れ落としの効果を発揮します。重曹は発泡して汚れを浮かせて取り除き、クエン酸はカルキ汚れに強いため、掃除がはかどります。

風呂場を洗うときには、重曹やクエン酸、お風呂用中性洗剤などを汚れている箇所に振りかけ、円を描くようにしてこすります。汚れが取れたら最後にシャワーで流しましょう。汚れが落ちない場合は、重曹でつけ置きするのもおすすめです。

高い位置の掃除には、洗剤が自分にかからないように、椅子などを使って安全に作業しましょう。

汚れを予防するにはしっかり乾燥させる

掃除が終わって浴槽洗剤を乾燥させる前に、石鹸カスなどの汚れが残らないようしっかり流しておきましょう。カビが繁殖するには水分が必要なため、掃除をした後にしっかり乾燥させると、カビの成長を抑えることができます。

キッチンを清潔な状態にする

毎日の料理を作るキッチンも、臭いを防ぐために汚れを落とし、清潔な状態に保つ必要があります。キッチンの掃除をスムーズに行うコツを紹介します。

キッチンの汚れ落としにおすすめの洗剤

重曹は安全性が高く、食べ物を扱うキッチンの掃除に最適です。焦げ付きや油汚れ、石鹸カスなどを落とすのにも抜いています。

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりも使用量が少なく済み、水に溶けやすい特徴をもっています。油汚れ・手垢・皮脂などを落とすセスキ水のスプレーを作るのに役立ちます。

レモンなどに含まれるクエン酸は、酸性の洗剤であり、水垢を落とすのに効果的です。金属部分に使う際は、サビを防ぐために拭き残しがないように注意しましょう。

五徳や魚焼きグリルについた頑固な汚れは、重曹を振りかけて熱湯を回しかけ、汚れを浮かしましょう。その後メラミンスポンジで擦ると、コゲなどもすっきり落とせます。

キッチンの掃除手順

キッチンのシンクには、水垢や石鹸カスなどが溜まりやすいです。クエン酸を使ってしっかり落としましょう。クエン酸水を汚れに直接スプレーしたのち、ペーパータオルと食品用ラップをかぶせます。数時間放置したら、スポンジで汚れをこすり落としましょう。

魚焼きグリルも、油が蓄積すると臭いの原因になります。キレイに洗うには、40℃程度のお湯に、重曹もしくはセスキ炭酸ソーダを入れて溶かします。

グリルの受け皿と網を入れ30分ほど置いたら、歯ブラシやスポンジなどを使って汚れを落としましょう。ぬるま湯で洗い流したら、水気を拭き取りグリルに戻します。

目次へ

換気扇の臭いが改善されない場合は業者への依頼を検討する

換気扇の臭いの原因となる汚れを掃除するなら、業者に依頼するのも選択肢のひとつです。ご家庭で対応できるものの、悪臭をともなう頑固な汚れに困っている人は多いでしょう。面倒だと先送りしていると、汚れがさらに溜まり、ひどい悪臭を引き起こします。

そんなときはハウスメンテナンスを専門とする業者に依頼して、ストレスなく臭いの原因を取り除くことも検討してください。

おうちの御用聞き家工房なら、換気扇まわりをはじめ、お住まいの細かい箇所の掃除にも対応していて、臭い対策に役立ちます。

おうちの御用聞き家工房は地域密着型の企業で、電話一本で即日対応も可能。1カ所からでも、しっかり掃除をします。掃除以外の家の中の修理や、換気扇の取り換えなども遠慮なくご用命ください。

換気扇の臭いやハウスメンテナンスに悩んでいるなら、まずはお気軽におうちの御用聞き家工房にご相談ください。

目次へ

まとめ

換気扇の臭いは芳香剤やスプレーでごまかすことができないため、早めの対策が必要です。家中に臭いが染み付く前に、臭いの原因を取り除きましょう。

頑固な汚れは業者に依頼して、確実&スピーディーに除去することをおすすめします。