洗濯機の排水口のつまりの主な6つの原因
洗濯機の排水口がつまる原因は、主に6つあります。原因を理解しておくことで、今後つまる可能性を低くできるでしょう。以下の6つの原因のなかで、現状に当てはまるものはないか確認してみてください。
1.洗濯物から落ちる不純物
洗濯物には、皮脂や垢はもちろん、服の繊維や髪の毛など、多くの不純物が付着しています。これらの汚れや不純物は、洗濯中の洗剤や水流で浮いて排出されるので、洗濯物がきれいになるのですが、排水ホースの中や排水トラップの中につまってしまうこともあるのです。
特に、セーターなど繊維が多く排出されるものや、ペットを飼っている家庭、汚れやすい仕事をしている人の作業着、子どもの体操服などの洗濯では、衣類に付着している汚れや不純物が多くなるため、つまりを起こす可能性が高いと言えます。
これらの不純物は、繊維や髪と一緒に絡まると、少しずつ頑固な汚れの塊となってしまうので、排水口のつまりにつながるのです。
2.掃除不足
一般的に洗濯機の排水口は、排水ホースとつながっています。多くの洗濯機の場合、洗濯機の真下に排水ホースがつながっているため、一度設置するとそのままにしてしまう人も多いのです。
しかし、先ほどの原因にも挙げたとおり、洗濯物からは日々不純物が排出されます。蓄積していくと排水口のつまる原因になるため、定期的な掃除は必須です。
四隅がかさ上げされている防水パンの上に洗濯機を置いているのであれば、隙間ができているので掃除はしやすいですが、通常の状態だと洗濯機を一度移動させないと掃除ができません。
とはいえ、放置しているとつまりがひどくなる一方なので、定期的な掃除はとても重要です。
3.洗濯機の排水ホースが長い
洗濯機の排水ホースが長くても、つまりが起こりやすくなります。排水ホースが長いと、ホースが曲がっている箇所が多くなり、洗濯物の不純物が溜まりやすくなるからです。
排水ホースの適切な長さは、洗濯機と排水口までがまっすぐ届く程度の短さが良いでしょう。
設置するときの業者によっては排水ホースを長くとっている場合もあるので、長い場合は適切な長さにカットして使うのがおすすめです。
4.洗濯機の排水ホース・トラップの凍結
寒冷地の場合では、冬場の凍結で排水口がつまる恐れもあります。基本的には、寒冷地であっても暖かい室内で使用していれば凍結は起こりませんが、人の出入りが少なく寒い室内や屋外に洗濯機を設置している場合では凍結トラブルが起こりやすいです。
凍結すると、凍って膨張するため破損につながる恐れもあります。正しい手順で器具本体や排水ホースの水抜きをするなどして、凍結対策をしっかり行いましょう。
5. ドラム式洗濯機の使用
節水や家事の時短のために、ドラム式洗濯機を選ぶ方は多いのではないでしょうか。しかし、ドラム式洗濯機は縦型の洗濯機に比べて排水がつまる可能性が高いので注意してください。
ドラム式洗濯機は使う水量が少ないぶん、つまりの原因となる不純物の濃度が高くなりやすいのです。排出される水の勢いも弱いので、排水口やホースに汚れが付着するとなかなか取れません。
洗濯機は頻繁に掃除しにくいため、つまりを防ぐ使い方を意識しましょう。
6. 洗濯機本体の傾き
洗濯機が傾いていて、排水がスムーズに進まずにつまってしまうこともあります。洗濯機は本来、水平に設置して使用する家電製品ですので、設置の仕方が悪いと重心が偏って排水に影響を与えます。
また、水平に設置できていても使用中の振動で脚部分に汚れやゴミが挟まり、洗濯機が傾いてしまうケースもあります。防水パンの左右の高さがあっていない可能性もあるので、水がたまっている箇所がないか、あわせてチェックしましょう。
排水口がつまるとどのような症状が起こる?
排水口がつまると洗濯機にエラー表示がでて動かなくなることが多いです。エラー表示にはいくつかの種類があり、数字やアルファベットの組み合わせでできています。取り扱い説明書や洗濯機本体の表示でなぜエラーが出たのか特定できるので、つまりによるトラブルかどうか確認してから、対処しましょう。
つまりが発生していると、防水パンから排水があふれてきたり逆流したりするので、放置せずに早急に対応するのが良いでしょう。洗濯機にエラー表示がでていなくても、排水が漏れている場合はつまりの前兆かもしれません。いったん洗濯機を止めて、排水口を確認してみてください。
洗濯機まわりに下水のような悪臭がするときも、排水口のつまりを疑いましょう。つまりによって排水トラップがうまく作動せず、臭いが漏れている可能性があります。本格的なつまりに発展する前に、早めに原因を取り除きましょう。
【排水口のつまり】原因箇所を特定する方法
排水トラブルを解決するには、原因箇所を特定する必要があります。排水口だけでなく、洗濯機本体が故障していてつまりが起きている場合は、家庭での修理は難しいでしょう。その場合は、業者などに依頼する必要があります。
ここでは、排水のつまりの原因箇所を特定する方法をまとめました。
排水口をチェックする
洗濯機から排水口に流れる水の音を確認しましょう。
水が流れる音とともに、ゴボゴボと空気を含んだ音がする場合は、排水口につまりが生じて水がスムーズに流れていない可能性があります。
水が流れる音に違和感を覚えたときは、排水口を直接確認します。ただし、外側から確認できないタイプの場合、無理に動かさず業者への依頼も検討しましょう。
エルボとホースを取り外す
エルボとは、排水口とホースを接続するL字型のパーツです。エルボを取り除けば配水管側と洗濯機側両方の排水口が確認できるので、どちらに原因があるのかを調べられます。
エルボを取り外すことで、ホースも取り外せます。このとき、水漏れする可能性もあるため、必ず蛇口を閉めてから確認作業をはじめてください。
排水テストを実施する
排水を確認するなら、実際に洗濯機から水を流して「排水テスト」をする必要があります。排水テストは脱水モードにセットしてから洗濯をはじめることで、水の流れをチェックできます。
防水パンがあれば水が床にあふれる心配はありませんが、防水パンがない場合はホースからの水がそのまま排水口に流れるようにセッティングしてください。
ホースから水が勢い良く流れ出てくるなら、配水口や配水管につまりの原因があると考えられます。
逆にホースから出る水の流れが悪い場合は、洗濯機本体に問題があるので、点検や修理を検討してください。
すぐにできる!洗濯機の排水口のつまりの解消方法
排水口がつまったと感じたら、自分ですぐにできる解決方法もあります。洗濯機のエラーが出たり、洗濯機から嫌なニオイが発生したりする場合は、以下で紹介する解消方法を試してみましょう。
洗濯機の排水口を見える状態にする
ほぼ毎日使う洗濯機ですが、設置してから一度も排水口を意識したことがない人も多いです。排水口を見える状態にしておけば、常に意識できる状態になります。
しかし、洗濯機のタイプや排水口の位置によっては外側から確認できないこともあり、その場合は、排水口を見る都度、洗濯機を移動させなければなりません。
洗濯機の重さは、小さなものでも30kg、大きなものになると80kg以上になるものもあるので、1人で移動するのが難しいことも多いです。
排水口を掃除する
洗濯機の排水口は、できれば月に1回掃除するのがおすすめです。2ヶ月以上放置してしまうと、汚れが蓄積して固まりやすくなりトラブルが起きる原因になりやすくなります。
■掃除前にすること
掃除をする前には、必ず洗濯機のコンセントを抜いておくようにしましょう。洗濯機の電圧は高く、大変危険です。感電対策をしっかり行ってください。
そして、水道の蛇口も締めておきましょう。掃除のときに給水ホースが外れると、蛇口が開いたままだと水浸しになってしまいます。蛇口を締めて、水が出ないように準備しておくと安心です。
■用意する道具
バケツや汚れても良いタオル、雑巾、ビニール手袋などを準備しておきましょう。専用の洗剤とコップ、歯ブラシがあれば、隅々までしっかりと掃除ができます。周囲への汚れ防止に、ビニールシートがあれば安心です。
■掃除方法
1.排水ホースを外す
排水ホースが外せるように洗濯機を動かして、外します。排水ホース内に水が残っている可能性があるため、バケツで受けながら外すと安心です。
2.排水口のパーツを外す
排水口の蓋を取り外し、下から水や悪臭を防ぐための排水トラップを確認しましょう。
3.排水トラップの中を掃除する
排水口に直接、パイプユニッシュを流し込みましょう。洗濯機の排水口には、多くのゴミや異物が溜まっている可能性があるため、多めに流し込んでおくと安心です。30分程度放置すれば、パイプユニッシュが汚れを溶かしてくれます。放置している間に、バケツに水を溜めて取り外したパーツを歯ブラシなどで擦ってきれいにしましょう。
4.元の状態に戻す
洗ったパーツを元に戻したら、排水口の掃除が完了です。
もう悩まない!洗濯機の排水口のつまりの効果的な予防方法
洗濯機の排水口がつまった経験がある人は、もう二度とつまらせたくないと思うでしょう。以下で紹介する2つのポイントを押さえておけば、排水口のつまりを予防できます。
洗濯機のメンテナンス
近年販売されている全自動洗濯機には、洗濯機の洗浄コースやカビ予防コースなど、メンテンス機能が備わっています。ボタンを押すだけで、簡単にメンテンスできるので、定期的に活用するようにしましょう。
また、洗濯機の糸くずフィルターやゴミ取りも定期的に掃除するのがおすすめです。ゴミや糸くずなど、異物が付いたまま使用していると、排水口に流れてしまう可能性があります。
定期的な掃除はもちろん、掃除しても異物が取れなくなった場合は、新しいものに取り替えるようにしましょう。
排水ホースを掃除、もしくは交換する
異物が溜まりやすい排水ホースも、定期的な掃除が必須です。しかし、長さのある排水ホースは、隅々まできれいに汚れを除去するのが難しいので、新品の排水ホースに交換してしまうのも良いでしょう。
掃除をせず、新品と交換する場合は、半年に1回程度のペースで交換しておけば、排水口のトラブルは未然に防げます。
おふろの残り湯は使わない
節水のために、お風呂の残り湯を使って洗濯している人も多いでしょう。しかし、お風呂の残り湯には、皮脂や垢などが混じっているため、排水口がつまる原因になってしまうのです。
排水口のつまりを予防したいのであれば、残り湯は使わず、水道水で洗濯機を使うようにしましょう。
どうしても排水口のつまりが直らない場合は?
先ほど紹介した解消方法を試しても、排水口のつまりが直らなかった場合は、自力で直すのは難しいと考えて良いでしょう。
洗濯機のつまりはもちろん、排水口のつまりで困ったときは、おうちの御用聞き家工房にお任せください。
高い技術と実績豊富なスタッフが、お電話一本で最短即日、お客様のご自宅へ伺いトラブルを解消します。
おうちの困りごと全般に対応しているため、排水口のつまりのついでに、庭の掃除依頼など、複数組み合わせた依頼も可能です。
おうちのお困りごとは、ぜひおうちの御用聞き家工房にご相談ください。
まとめ
洗濯機の排水口のつまりは、定期的な掃除やメンテナンスである程度予防できます。排水口のつまりが起きると、生活に不便が出るほか、近所迷惑につながる可能性もあるのです。
自分でメンテナンスができない場合や、つまりの解消ができない場合は、すぐに専門業者に依頼しましょう。