宅配ボックスを設置するメリットとは?判断基準や種類ごとの費用も解説

家を留守にすることが多いご家庭で便利なのが宅配ボックスです。「置き配」の盗難対策にもなることから、設置を検討している方もいるのではないでしょうか。 今回は宅配ボックスの設置を検討している方のために、設置するメリットや宅配ボックスを選ぶポイントについて解説します。また、宅配ボックス設置の判断基準についても紹介しているため、設置を迷っている方も参考にしてみてください。


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宅配ボックスを設置するメリット

宅配ボックスを設置することにはどんなメリットがあるのでしょうか。設置することで得られるメリットを解説します。

再配達の必要がなくなる

宅配ボックスを設置すれば、外出時でも荷物を受け取れるようになり、再配達の必要がなくなります。

「受け取り日時を指定していたにもかかわらず急な用事ができてしまった」「不在時に友人や知人から予期しない贈り物が届いた」といったことは、しばしばあるものです。

再配達を依頼するのは手間がかかりますし、宅配業者にも申し訳ない気持ちになりますが、宅配ボックスを設置すると、そのまま荷物を置いていってもらえるのがメリットといえます。

在宅時でも配達に対応しなくて良くなる

在宅時であったとしても、荷物の配達に対応しにくい状況もあるのではないでしょうか。例えば、以下のような状況です。

・トイレやお風呂に入っている
・通話している
・体調が悪くて寝込んでいる

このような状況でも宅配ボックスの設置によって、直接対応しなくても荷物を受け取ることができます。

盗難や雨に濡れる危険性を減らせる

最近は荷物を玄関先に置く「置き配」対応も増えてきています。不在時でも荷物を受け取れるメリットはあるものの、盗難のリスクがあり、雨天時だと荷物が雨に濡れてしまって中身にまでダメージが生じることがあるかもしれません。

宅配ボックスを設置しておくと、盗難リスクを減らせ、荷物が雨に濡れるといったトラブルも防げます。

補助金を活用できる場合がある

国土交通省は、子育てしやすい生活習慣を整えるなどを目的として、宅配ボックスの設置に対する支援策を設けています。宅配ボックスの設置には費用がかかるものの、そのような補助金を利用すれば出費を抑えられるのもメリットです。

支援対策や補助率については、以下から確認できます。

出典:「国土交通省における宅配ボックス設置に関する支援策等一覧」(国土交通省)

宅配ボックスの設置が必要かどうかの判断基準

宅配ボックスについては、「設置して良かった」という声もあれば、「うちには不要だった」という声もあります。宅配ボックスの設置が必要かどうか判断する際は、以下のポイントを考慮するのがおすすめです。

通販の利用頻度はどれくらいか

通販の利用頻度が高いと、それだけ届く荷物の個数も多いため、宅配ボックスを設置しておくと便利です。

通販の利用頻度は毎週でしょうか。それとも、月に1回程度でしょうか。

毎週のように通販を利用しているなら宅配ボックスを設置しておくと役立ちます。一方で月に1回程度であれば費用をかけてまで宅配ボックスを設置する必要はないかもしれません。

日中に不在にすることが多いか

宅配業者の配達時間は、基本的には朝から夕方くらいまでの間です。その時間帯に仕事などで留守にすることが多いなら、宅配ボックスを設置しておくと便利でしょう。

しかし、日中は自宅にいることが多い場合は、わざわざ宅配ボックスを設置することのメリットを感じにくいかもしれません。

宅配業者のロッカーが近くにあるか

不在により荷物を受け取れなかったときのために、最近ではコンビニや宅配業者の営業所、駅のロッカーなどで荷物の受け取りができるようになっています。

近所にそうした施設のロッカーがあるのであれば、自宅に宅配ボックスがなくても特に不便はないでしょう。しかし、そうでない場合は宅配ボックスを設置しておくと便利です。

宅配ボックスを選ぶポイント

宅配ボックスには、さまざまな種類があり、購入後に「別のものを購入すれば良かった」と感じてしまうこともあるかもしれません。ここでは、後悔を避けるために宅配ボックスを選ぶときのポイントを解説します。

大きいサイズを選ぶ

せっかく宅配ボックスを設置しても、サイズが小さいと大きい荷物は入りません。また、1日に複数の荷物が届く場合も、宅配ボックスが小さいとすべての荷物を入れられなくなります。

こうした状況を避けるため、せっかく宅配ボックスを設置するのであれば、できるだけ大きいサイズのものを選ぶのがおすすめです。ただし、設置スペースにゆとりがある場合に限ります。

操作方法が簡単なものを選ぶ

配達員が操作しやすい、シンプルな操作方法の宅配ボックスを選びましょう。例えば、ボックスを開閉する際に暗証番号の入力が必要なタイプだと、配達員が操作ミスをした場合に宅配ボックスを開けられなくなるといった事態が生じるかもしれません。

操作が複雑なものほど安全性が高い傾向にあるものの、配達員にとって使いづらくなり、操作ミスも起きやすくなるため、シンプルな操作方法のものを選ぶのがおすすめです。

耐久性に優れたものを選ぶ

宅配ボックスは、基本的に屋外に設置します。風雨にさらされることになるので、水や衝撃に強い金属製のものを選ぶと良いでしょう。

また、耐久性の高いものだと風雨や衝撃などから守れるだけでなく、防犯対策にもつながります。

スマホと連携可能なものを選ぶ

宅配ボックスの中には、スマートフォンとの連動で操作が可能なものもあります。これらは荷物が届くとスマートフォンに通知があり、外出先から解錠・受け取りを行うことができて便利です。また、スマートフォンから荷物の集荷依頼を行い、荷物の取り出しの状況などもカメラで確認できます。

住宅に設置できる宅配ボックスの種類と費用

宅配ボックスには、さまざまなタイプがあり、特徴や設置に必要な費用が異なります。住宅に設置できる宅配ボックスの種類と費用を紹介しますので、選ぶときの参考にしてみてください。

簡易型

簡易型の宅配ボックスは、設置工事が不要なタイプで、プラスチックやポリエステルなどの軽い素材で作られています。持ち運びがしやすいコンパクトな宅配ボックスで、在宅時など使用しないときは折りたたんで収納することも可能です。

そのまま玄関先などに置いておくだけだと盗難のリスクがあるため、ワイヤーや紐などで自宅に固定して使用します。

価格は3,000円前後が目安で、宅配ボックスの中ではお手頃に購入できるタイプです。

壁埋め込み型

住宅の外壁の一部に宅配ボックスを埋め込むタイプのものです。住宅と一体化していることで、宅配ボックスごと盗まれる心配がなく、セキュリティ性が高いのがメリットといえます。

風雨などにさらされても耐えられるように、しっかりとした構造の商品が多いほか、住宅や外観の雰囲気に合うようなおしゃれなデザインのものも豊富にあります。

その分、費用は高めで最低でも3万円程度、高いものだと15万円ほどです。加えて、外壁に埋め込むための工事も必要となるため、工事費用として2万円程度の出費を見込みましょう。

設置型

玄関先の好きな場所に設置できるタイプの宅配ボックスで、簡易型よりもしっかりとした構造になっているものです。金属製のものだと耐久性が高く、雨風や衝撃などにも強いので安心感があるでしょう。

費用は2~8万円が目安となっており、地面に固定する場合は、その分の工事費用が発生します。

門柱型

ポストやインターホン、表札などの機能を集約した柱と宅配ボックスがセットになっているタイプです。

玄関先がすっきりとするほか、宅配業者も簡単に宅配ボックスを見つけられるといった利点があります。また、デザインもさまざまで、住宅や外観の雰囲気に合ったものを選ぶことで、玄関周りの統一感を出せるのも魅力です。

費用は最低でも10万円程度、自動捺印機能などを搭載した高機能の製品だと20万円以上かかります。

壁掛け型

住宅の外壁にかけて設置するタイプの宅配ボックスです。あまり大きいサイズはないものの、玄関を開けてすぐの部分に設置できる便利さがあります。

費用は5~8万円程度が目安で、DIYで設置することも可能です。

まとめ

防犯面で安心できる宅配ボックスを探しているなら、「簡易型」や「壁掛け型」ではなく、「壁埋め込み型」や「設置型」など、しっかり施工するタイプのものを選ぶのがおすすめです。

おうちの御用聞き家工房」では、宅配ボックスの設置も行っています。「そもそも設置するかどうか迷っている」「どのタイプを設置するか決められない」といった疑問にもスタッフがお答えしますので、まずはお気軽にご相談ください。