押入れで気になるのはホコリ・カビ・ダニ
押し入れはホコリがたまる場所でもあります。例えば、押し入れに布団や衣類をしまっていると、そこから出た繊維がホコリになって溜まっていきます。
また押し入れは通気性が悪く、湿度が高い環境です。こうした環境は、ホコリをエサにするダニやカビが繁殖しやすいです。特にダニは衣類や布団についた皮脂や髪の毛もエサにするため、注意が必要になります。
押入れ掃除の頻度は半年~1年
押し入れは、半年~1年に1回掃除すると清潔に保つことができます。中の物をすべて出す必要があるので、衣替えや季節用品を入れ替えるタイミングに掃除することをおすすめします。
押入れ掃除は晴れた日に
押し入れ掃除の際は、中身をすべて出して、乾燥させてください。湿度が高いと、布団や衣類をしまうときに湿気が入ってしまうため、押し入れ掃除は、晴れて湿度が低い日に行うようにしましょう。
また、押し入れ掃除を行うときは、それと並行して取り出した布団や衣類を干してしまうのがおすすめです。作業スペースの確保ができるのはもちろん、押し入れにしまいなおすときに、湿気がこもりにくくなります。
押し入れ掃除の手順
ここからは、押し入れ掃除の手順を紹介していきます。
1.押し入れ掃除に必要な道具を用意
押し入れ掃除に、特別な道具は必要ありません。普段から使っている掃除道具や、家にあるものがそのまま使えます。
掃除機
カビ・ダニが増える原因になるホコリは、掃除機で取り除きましょう。ドライタイプのフローリングシートでも代用が可能です。
タオル・ぞうきん
押し入れの中を拭き上げるのに使います。掃除をする頻度が少ないと、かなりの汚れがたまっていることが予想されます。できるだけ不要なタオルや、ぞうきんを使うのがおすすめです。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは、カビの発生を抑えるのに効果的です。押し入れを水拭きすると水分が残り、カビの発生の原因になります。一方エタノールは揮発性が高いため、水分が残る心配はありません。
使うエタノールは、純度80%以上の医療用エタノールがおすすめです。エタノールで押し入れのすみずみまで拭いておけば、目に見えないカビを退治して、繁殖を抑えることも可能です。
また「消毒剤」や「カビ取り剤」も掃除に使えますが、使用する前に必ず成分表示をチェックしましょう。成分に「次亜塩素酸ナトリウム」とある薬剤を使うと、押し入れの壁の木材が色落ちすることがあるため、注意が必要です。
扇風機
押し入れの掃除が終わったら、2時間ほど扇風機を当てて乾かしましょう。押し入れの中に残った湿気を追い出して、しっかりと乾燥させてくれるため、一台用意しておくことをおすすめします。扇風機が無い場合、空気清浄機でもOKです。
2.襖を外し、中のものを出す
押し入れの掃除は、襖を外して中の物を取り出すことから始めましょう。襖の外し方ですが、レールの中央に襖を移動させて、上方向に引っ張ると下の固定が外れます。その後、襖を斜めにして手前に引き出せば取り外せます。
押し入れの中身が多くて、全部出せない場合は、天袋だけ・上段だけ・下段だけという風にスペースごとに区切って掃除しても構いません。
3.ホコリを掃除する
荷物を取り出したら、押し入れに掃除機をかけていきます。掃除機はすみずみまでかけ、ホコリやダニの死骸を入念に取り除いておくのが重要です。
ホコリは床だけでなく、天井や壁にもついています。またホコリは上から下に落ちていくので、最初は天井、次に壁、最後に床という順番で掃除機をかけましょう。
4.消毒用エタノールで拭き上げる
掃除機でホコリを取り除いたのち、押し入れ全体を拭き掃除します。雑巾やタオルに消毒用エタノールを染み込ませて、全体をくまなく拭きましょう。掃除機と同様、床だけでなく天井や壁を拭くことをお忘れなく。
5.乾燥させる
拭き掃除のあとは、押し入れを乾燥させていきます。せっかく掃除をしても、水分が残っていると、新たなカビの原因になってしまいます。そのため、掃除をした後は、湿気がなくなるまでしっかり乾燥させるようにしましょう。
おおよそ半日ほど開けておけば、押し入れは十分乾燥します。扇風機や空気清浄機を使えば、乾燥の時間を短縮することも可能です。
6.荷物を戻す
押し入れの掃除や除菌、乾燥まで終わったら、取り出したものを戻していきます。このとき、入れるものにカビが付いていないかよく確認し、見つけたら取り除いておきましょう。
また、中身を収納し直すときは、次の掃除のときを考えて、きちんと整理整頓しておくのがおすすめです。
押入れ掃除のついでにカビ・ダニ予防
押し入れを掃除しても、放置していてはまたカビやダニが繁殖してしまいます。そこで掃除するタイミングで、カビやダニの対策をしておきましょう。
すのこを敷いて通気を良くする
押し入れに湿気がこもる原因は、通気性の悪さにあります。そこで、荷物の下にすのこを敷いて空気のとおり道を作り、湿気を逃がしやすくしましょう。
また、すのこは床面だけでなく、壁に立てかけても効果的です。押し入れの奥はすのこを立てかける代わりに、5センチメートルほどすき間を空けるだけでも効果があります。
こうして通気性を上げると、襖を開けるだけで押し入れの奥まで空気が通るため、湿気がこもりにくくなります。天気の良い日に襖を開けたり、常に少し開けておくようにしたりすると、さらに効果的です。
荷物はゆとりをもたせて収納する
荷物を詰め込みすぎると、押し入れの通気性が悪くなってカビやダニが発生しやすくなります。押し入れに収納するものは、押し入れ全体の7~8割くらいにして、ゆとりをもたせておきましょう。
また衣類の収納に衣装ケースを使わない場合、ある程度すき間を空けておくのがおすすめです。
湿気のこもりやすいものを入れない
押し入れはただでさえ通気性が悪いので、湿気がこもるようなものを入れるとカビやダニが増えやすくなってしまいます。例えば、段ボールは湿気をため込むため、押し入れにしまっておくのには向きません。収納するなら、プラスチックのケースなどを使いましょう。
また、クリーニングのビニールカバーも湿度がこもりやすくなります。収納するときは、外してからにするのがおすすめです。ホコリよけをしたい場合は、不織布のカバーを使いましょう。布団の場合は、定期的に干して乾かしてからしまうよう心がけましょう。
一人では大変な押入れ掃除には「おうちの御用聞き家工房」
押し入れ掃除は、襖を外して中の物をすべて出すため、一人で行うのはなかなかの重労働です。そんな方には、押し入れ掃除を電話一本で依頼できる『おうちの御用聞き工房』がおすすめです。
おうちの御用聞き工房では、日常の掃除からリフォームまで、お家に関するご相談を承っております。日常のちょっとした困りごと、例えば電球の交換などでも、お電話一本で訪問させていただきます。
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おうちの御用聞き工房の公式サイトでは、お客様からのご相談事例を掲載しております。ご相談の際は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
押し入れ掃除は、押し入れのホコリやカビ、ダニを取り除くのに有効です。半年から1年に1回、晴れた日に、衣替えと同じタイミングで行いましょう。
押し入れ掃除の手順は、中の物を取り出し、掃除機と拭き掃除で汚れを取り除いたあと、乾燥させて完了です。中の物を戻すときは、整理整頓も忘れずに行いましょう。
押し入れのカビやダニを予防するには、押し入れの通気性を上げ、湿気を逃がす工夫が必要です。