【家事】天井埋め込み型換気扇を5つのステップでラクラクお掃除

プロペラ型の換気扇に比べ天井埋め込み型の換気扇は、室内からルーバーしか見えないため、スッキリとした見た目が多くの方に好まれています。しかし、天井部分にあるがゆえに、掃除しにくい難点があるのです。 天井埋め込み型の換気扇を掃除しないと何が起こるのか、家庭で簡単にできる掃除方法を解説しつつ、自分でできないときの対処法を紹介します。


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天井埋め込み型の換気扇の掃除の必要性とは

オフィスや商業施設だけでなく、一般家庭でも導入されている天井埋め込み型の換気扇ですが、最近いつ掃除をしたか覚えている方は少ないのではないでしょうか。

換気扇の汚れが目立たないからといって掃除をしないで放置していると、さまざまな弊害が伴います。以下に、掃除をしないことで起こりやすい4つの不具合を挙げました。

1.電気代がかかる

換気扇のファンに汚れやホコリが溜まると、ファンに余計な負荷がかかり、多くの電力を消費するようになります。その結果、きれいな換気扇と比べて電気代も高くなるのです。

特に、マンションや気密性の高い一軒家の場合は、24時間換気扇を可動させる家庭も多いため、掃除をしているのとしていないのとでは、年間の電気代に大きな差が出るでしょう。

2.故障の原因になる

電気代がかかるのと同様に、汚れやホコリが溜まるとファンやモーターに無理な負担がかかります。

一般的な埋め込み型換気扇の寿命は、10〜15年程度ですが、汚れの度合いによっては5年程度換気扇の寿命を縮めてしまう可能性もあるのです。

3.換気扇の音が大きく・変になる

換気扇内部のファンに、しつこい油汚れやホコリが溜まると、それらが擦れて異音が発生したり、音が大きくなったりします。

音に異変を感じたまま放置すれば、故障や事故の原因になるため、早急な掃除が必要です。

4.換気が上手くできなくなる

換気扇内部のファンに汚れやホコリがつまると、スムーズな吸気や換気ができなくなります。換気効率が著しく低下すれば換気扇が本来の役割を果たせず、家の通気性が悪くなるでしょう。

また、ファンの汚れから出る異臭が、家の中に拡散されてしまう恐れもあります。嫌なニオイがする場合や、料理中のニオイがなかなか消えないときは換気が上手くできていないと考えられるでしょう。

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簡単にできる天井埋め込み型の掃除方法

換気扇メーカーが推奨している掃除頻度は、1ヶ月に1度です。頻繁に掃除が必要であるため、自分で掃除できないかと考える方も多いでしょう。

天井埋め込み型の換気扇は、自分で掃除することも可能です。ただし、天井に設置してあるため、踏み台などを利用しなければならず、少しハードルが高く感じてしまう方もいます。

天井埋め込み型の換気扇を掃除する場合は、安全に気を付けて行うようにしましょう。

準備する道具

一般的な天井埋め込み型の換気扇に多い、シロッコファン換気扇の掃除を基準に解説していきます。まずは、準備するものを以下にまとめました。

・ゴム手袋(汚れや洗剤から手を守るため)
・マスク(ホコリが溜まっている場合は、着用しておいたほうが良いでしょう)
・保護用メガネ(着用していれば、汚れや部品が飛んできても安心です)
・新聞紙(汚れが床に垂れるのを防ぎます)
・中性洗剤(油汚れも落とせます)
・専用ブラシや歯ブラシ(細かな部分まで汚れを落とせます)
・雑巾(汚れを拭き取るためのものです)
・ドライバー(換気扇を分解するために必要です)

ステップ1.ブレーカーを落とし、本体カバーを外す

換気扇の掃除をする際は、必ず最初にブレーカーを落としましょう。ブレーカーさえ切っておけば、換気扇内部の掃除をしているときに誤ってスイッチを押してしまっても、換気扇が作動しません。

また、液体の中性洗剤や水を使って掃除するので、感電を防ぐ役割もあります。換気扇の電源を切ったあと、ブレーカーを落としてください。

電気を遮断したら、換気扇の一番外側にあるカバーを外します。ネジで止めてある場合は、ネジを緩めていきましょう。どのネジも同じ程度緩めたら、手前のネジから外していくと安全に外せます。

ステップ2.シロッコファンを換気扇から外す

天井埋め込み型換気扇の、中枢部に組み込んであるのが「シロッコファン」と呼ばれる部品です。

一般的に、オリフィスと呼ばれるファンを固定している部品を外せば、シロッコファンが取り外せます。

最新の天井埋め込み型の換気扇は、工具を使わなくても手で外せますが、少し古い型の場合は、ネジ式になっていることが多いです。ネジ式の場合は、ネジに合うドライバーを用意して取り外しましょう。

次は、シロッコファンの中央にあるセンターナットを外します。センターナットは、通常のネジと逆回りで外れることが多いので、回す方向に気を付けましょう。

センターナットが取り付けてある周辺に「ゆるむ」などの記載があるはずなので、緩める方向を確認してから行ってください。

ステップ3.シロッコファンの汚れを落とす

シロッコファンに付着している汚れやホコリを、歯ブラシや中性洗剤を使って隅々まで落としていきます。

しつこい油汚れが付いてとれない場合は、中性洗剤を薄めたお湯の中に、数十分つけ置きしてからブラシで擦ると落ちやすいです。

ステップ4.シロッコファンを本体に取り付ける

掃除したシロッコファンの水気をある程度拭き取ったあと、風通しの良い場所でしっかりと乾かし、元の場所に組み込みます。

シロッコファンに水分が残っていると、故障の原因となる恐れがあるため、十分に乾燥させてから取り付けるようにしましょう。

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天井埋め込み型換気扇の掃除をする時に気をつけたいこと

故障や事故、ケガの原因にならないためにも、天井埋め込み型の換気扇を掃除する際の注意点について紹介します。

ブレーカーの電源を切ること

先ほどの掃除方法でも解説したとおり、掃除前には必ずブレーカーを落とすことを徹底してください。

換気扇を分解して水や液体の洗剤を使用して掃除をするため、通電していると感電する危険性があります。

さらに、掃除の途中で誤作動を起こし電源が入ってしまうと、不用意にファンが回り大きな事故やケガにつながる恐れがあります。

慣れない作業では、念には念を入れる気持ちで準備をしてから、掃除を開始してください。

高い場所での作業に気をつける

天井埋め込み型の換気扇は、文字通り天井に設置してあるため、部品を外す段階から高所の作業となります。

踏み台や脚立を使って作業することになりますが、安定して作りが頑丈な踏み台や脚立を用意するようにしましょう。

特に、身長が低い方で踏み台や脚立を使っても届きにくいときは、無理せず作業を中断するようにしてください。バランスを崩して、脚立から落下したり、無理な体勢でケガをしたりする可能性があります。

可能であれば、ひとりで作業するのではなく、ふたりで作業してください。ひとりが脚立に登って、もうひとりは脚立を押さえるようにすると安全です。

掃除が難しいと感じたら・・・

天井埋め込み型の換気扇の掃除が難しいと感じる場合は、無理して自分でやろうとせず、専門業者に依頼しましょう。

自分で掃除するよりも費用はかかりますが、プロ用の道具を使うので早く確実に隅々まで美しく掃除が可能です。何よりケガや事故の心配をせず、安全に作業が終了します。

おうちの御用聞き工房なら、事前にしっかりとしたヒアリングを行い、お客様の要望に沿ったサービスの提供が可能です。家に関する困りごとであれば、大小に関わらず対応できるため、何なりとご相談ください。

ご相談は、電話一本いただければ、無料で見積もりも可能です。急なご依頼でも、最短即日にお伺いします。

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まとめ

天井埋め込み型の換気扇は、自分でも掃除できますが、ケガや事故の危険性があるほか、ひとりで掃除するとなるとなかなか大変な作業です。

換気扇を正常な状態で長く使用するためにも、専門業者に依頼しながら、換気扇メーカーが推奨する月一回は掃除をするようにしましょう。