自分でカーペットのクリーニングをする方法
床に敷いて使うカーペットは、ホコリ、足や体からの皮脂、落ちた食べ物の欠片などで汚れやすいです。汚れを放置するとダニの温床になるおそれがあるため注意しましょう。
掃除機では完全に汚れを取り除くのが難しいため、カーペットは定期的なクリーニングが必要です。ご家庭でクリーニングするときは以下のものを準備しましょう。
【準備品】
・掃除機
・雑巾
・ゴム手袋
・掃除用中性洗剤もしくは重曹スプレー
・スチームアイロン
ここからは、順を追ってクリーニング方法をみていきましょう。
1.掃除機でゴミを取る
まずカーペットに掃除機をかけてホコリやゴミを吸い取りましょう。カーペットの毛の流れに逆らって掃除機を動かすのがポイントです。
カーペットは日頃から足で踏まれるなどして毛足が潰れています。掃除機をかけただけでは、奥に潜り込んだ細かいゴミが吸い取れません。毛並みを起こしてしっかり汚れをかき出しましょう。カーペットの毛並みがふんわりする効果も期待できます。
カーペットの毛に絡んで細かなゴミが吸い出せない場合はゴム手袋を使うのがおすすめです。ゴム手袋をはめた手で表面をなでると摩擦で髪の毛やペットの抜け毛が集まるのでキレイに取り除けます。
2.カーペットの表面を拭き取る
次にカーペットの汚れを濡れ雑巾で拭き取ります。汚れがひどい場合はぬるま湯で薄めた中性洗剤を使いましょう。今度はカーペットの毛並みに沿って汚れを拭き取るのがコツです。
小さな子供やペットがいるご家庭なら中性洗剤ではなく重曹を活用するのもおすすめです。重曹は食品にも使われる安全な洗浄成分で、皮脂などの油汚れを落とす効果があります。
重曹小さじ1杯を水100ml程度で溶かし、スプレーボトルに入れておきましょう。カーペット全体に重曹水をスプレーして濡れ雑巾で毛並みに沿って強く拭き取るとすっきりキレイになります。
3.スチームアイロンをかける
カーペットの汚れを拭き取ったら、次にスチームアイロンをかけます。カーペットの毛並みを立てながらブラッシングするようにスチームをあてると良いでしょう。
スチームの効果で毛がふっくらした手触りになります。また高温スチームの熱でダニを除去する効果も期待できます。
スチームアイロンが手元にない場合はドライヤーで代用しましょう。アイロンと同様にドライヤーの温風をあてて、毛並みを立てるようにブラッシングするのがポイントです。
4.しっかり乾燥させる
最後に風通しの良い場所でカーペットを立てかけて陰干しでしっかり乾燥させます。水拭きをするとカーペットに湿気がこもりやすいため、そのまま敷きっぱなしにするのはNGです。
湿気がこもったままだとダニの温床になりやすいので、カーペットの裏もしっかり乾かすことが大切です。カーペットを太陽光にさらすと繊維が傷むので必ず陰干ししましょう。
洗濯できるカーペットなら丸洗いできる!
カーペットのクリーニングが面倒なら洗濯できる商品を選ぶと良いでしょう。「洗濯可能」と表示されていても洗濯機が使えるとは限りません。手洗いが必要な商品もあります。
ここからはカーペットを洗濯する方法をみていきましょう。
洗濯可能かどうか表示を確認する
まず、カーペットの洗濯表示を確認してください。洗濯表示は生地の情報や洗濯方法、干し方などを図示したもので、カーペットの裏側や端の部分に縫い付けられています。
洗濯表示に桶のマークが書かれていればカーペットは家庭で洗濯可能です。桶のマークに×が入っているものは家庭で洗濯できません。拭き掃除で対処するか、専門店へクリーニングに出しましょう。
桶のマークに手が描かれているものは手洗いが必要なカーペットです。桶のみの記載なら洗濯機で洗えます。湯温の表示に従って洗濯しましょう。
海外製のカーペットのなかには洗濯表示がついていないものもあります。基本的に、重くて持ち上げにくい高級カーペット、シルクや羊毛といった扱いが難しい天然繊維は洗濯できないと考えましょう。
洗濯機を使用する
洗濯機でカーペットを洗うときは最初に重量を確認してください。洗濯機ごとに洗濯物の重量制限があります。重量を超えて無理に洗濯機に入れると異常振動や故障につながるので、カーペットの重さが制限以下か、必ずチェックしましょう。
カーペットを洗濯機に入れるときは、畳んで洗濯ネットにいれるか、数ヶ所ヒモで縛っておくのがポイントです。洗濯中にカーペットが広がるのを防げるため重量の偏りなく洗えます。天気の良い日に洗濯して陰干しでしっかり乾燥させましょう。
手洗いで洗濯する
手洗いをする場合は、ご家庭のバスタブを使うと良いでしょう。大きくて厚みのあるカーペットでも洗えます。カーペットをバスタブに入る幅に折り洗濯用洗剤とお湯を入れたら 足で踏んで洗ってください。
洗い残りの洗剤は汚れや変色の原因になるため何度も水を入れ替えてしっかりすすぐのがポイントです。洗い終わったら軽く水を切り、日陰に立てかけて乾かしましょう。
カーペットの汚れをキレイに落とすコツ
最後にカーペットの汚れをキレイに落とすポイントをみていきましょう。床に敷くカーペットには生活するなかでさまざまな汚れが付着します。汚れの種類にあわせた落とし方で、すっきりキレイにしてください。
水溶性の汚れ
カーペットについたコーヒーやジュース、牛乳、ケチャップなどのシミは、水溶性の汚れです。水溶性の汚れは比較的落としやすいので、濡れ雑巾で拭き取りましょう。
濡らして絞った雑巾に掃除用の中性洗剤をごく少量なじませ、カーペットの汚れをたたくようにして拭き取るとキレイになります。濡れ雑巾でこすると汚れがまわりに広がるため必ず上から根気良くたたいてください。
カーペットがキレイになったら水拭きして、洗剤を十分に落としてから乾燥させましょう。
油溶性の汚れ
食品油やマヨネーズ、油性インクなどの油溶性の汚れは厄介です。溶剤となるベンジンやマニキュアの除光液を使って汚れを落としましょう。
ベンジンか除光液をタオルに染みこませて、カーペットの上からたたくようにして汚れを落とすのがポイントです。最初にカーペットの目立たない場所で色落ちチェックしておきましょう。汚れが落ちたら濡れ雑巾で水拭きをして仕上げてください。
水溶性か油溶性かわからない汚れ
時間が経って水溶性か油溶性かわからないシミは、最初に油溶性の落とし方から試してみてください。溶剤で落ちなければ水溶性の汚れです。順番を逆にすると汚れが取れなくなるので注意しましょう。
血液のように冷たすぎる水や熱いお湯で固まってしまう汚れもあります。しみ抜きで水を使う場合は、ぬるま湯を使うのをおすすめします。時間が経ったシミは頑固なので、1度に落とそうとせずにシミ抜きを繰り返しながら少しずつ落としましょう。
まとめ
カーペットは自分でキレイにすることが可能です。洗濯機で洗えるものか、手洗いが必要なものかを確かめて適切にクリーニングしましょう。汚れがある場合は汚れの種類に応じて中性洗剤や除光液などを使い分けてみてください。
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