こんなときは交換が必要!お風呂のゴムパッキンの交換時期と方法を紹介

ドア下や壁と床の接着面、蛇口まわり、浴槽埋め込みの継ぎ目など、お風呂場ではさまざまな部分にゴムパッキンが使われています。お風呂場はいつも水分にさらされているため、お風呂場のゴムパッキンは劣化がしやすい部分です。 そのままにしておくと水分が染み込んで、内部の劣化やカビの原因になってしまいます。 そこで、今回はお風呂場のゴムパッキンの交換時期と自分で交換する方法を紹介しましょう。


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お風呂のゴムパッキンを交換するタイミング

お風呂場のゴムパッキンは、カビや傷みが出やすいので定期的な交換が必要です。どのような状態になったら交換どきなのか確認していきましょう。

ゴムパッキンが歪んでしまっている

パッキンはゴムやシリコンなどの樹脂でできているため、日常的に使っているだけで徐々に劣化して歪みが出てきます。

浴室ドアのパッキンが歪むと、隙間から水が漏れだしてしまうので要注意です。漏れ出た水や水蒸気は、脱衣所などにカビが生える原因になってしまいます。ゴムパッキンが伸びて歪んでいるのを見つけたら、交換するタイミングです。

ゴムパッキンに亀裂や割れが生じている

一般的に、浴室のゴムパッキンの耐用年数は10年程度といわれています。そのくらいの年数を使っていると、ゴムに亀裂や割れが生じやすくなってしまうのです。

また10年経っていなくても、環境や使い方によってはゴムパッキンが割れたり剥がれてきたりすることもあります。

ゴムパッキンが割れると歪みと同様に水が漏れやすくなるので、早急にパッキンを交換しましょう。ゴムパッキンが寿命の場合、ドアそのものも耐用年数が近づいていると考えられます。ゴムパッキンだけでなくドア全体の交換も検討すると良いでしょう。

ゴムパッキンにカビが生えてしまっている

お風呂場は、高温多湿とカビが好む環境です。そのためゴムパッキンもカビがすぐに生えてしまいます。

カビはカビ取り剤などを使って除去しますが、ゴムの奥まで入ってしまったカビを取り除くことは簡単ではありません。表面上はきれいに見えても、すぐにまた黒く生えてくる可能性もあります。

カビ取り剤で掃除をしてもカビが取れきれない場合は、パッキン自体を交換しましょう。

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ゴムパッキンの交換手順

ゴムパッキンは、自分でも交換できます。新しいパッキンは、ホームセンターやネット通販、メーカーから購入することが可能です。

またドア枠や鏡の周り、ユニットバスの継ぎ目などには、シリコン系の充填剤が埋め込まれゴムのように弾力のある目地になっていることがあります。シリコン系充填剤の部分も自分で剥がして新しくコーキングすることが可能です。

コーキング剤もホームセンターなどで購入できます。カビ防止剤が含まれている製品を選ぶと良いでしょう。

どちらの場合も、古いゴムパッキンを外して、きれいに清掃し、新しいゴムパッキンやコーキング剤を取り付けます。

1.古いゴムパッキンを剥がす

まず古いゴムパッキンを剥がします。カッターなどで切り込みを入れてから、カッターやマイナスドライバーなど硬くて薄いものでめくっていくと、ゴムパッキンは剥がれやすいです。

ゴムパッキンは、端が留め具で固定されていることもあります。その場合は、ドライバーなどを使って留め具を外してからゴムパッキンを剥がしましょう。コーキング剤を剥がす場合は、コーキングカッターを使うのがおすすめです。

カッターを使うときは、誤ってドアや浴室に傷をつけたりケガをしたりしないように注意しながら作業しましょう。

コーキング剤を剥がすときは、カッターでカットしていくこともできますが、専用のヘラを使うと便利です。シーリング材はがし用のヘラとして市販されています。

2.ゴムパッキンの設置箇所を掃除する

古いゴムパッキンを剥がしたら、隙間に付着しているホコリやカビをきれいに掃除しましょう。ホコリが残ったまま新しいゴムパッキンを装着すると密着が甘くなりますし、カビはまた生えてきてしまいます。

カビはカビ取り剤を使って、しっかりと取り除くと良いでしょう。ゴミやカビは小さな隙間に残りやすいので、丁寧に掃除することが大切です。

掃除をした後は、しっかりと乾燥させてから新しいゴムパッキンを取り付けます。

3.新品のゴムパッキンを付ける

交換用のゴムパッキンは、あらかじめハサミで適切な長さにカットしておきます。このとき、取り付ける長さより少し長めにカットしておくのがポイントです。

新しいゴムパッキンを溝にはめ込んでいきます。隙間ができないようにしっかり取り付けたら、余った端の部分をぴったりの長さに切りましょう。留め具がある場合は、最後に固定します。

コーキング剤を使用する場合は、防水仕様のマスキングテープでコーキングする部分の両側を保護してください。あまりに近くにテープを貼ると、マスキングテープを剥がすときにコーキング剤が一緒に取れてしまうことがあります。溝から2〜3mm外側に貼ると良いでしょう。

コーキング剤を溝にのせた後、ヘラで隙間が出ないように平らにならします。ならしたらすぐにマスキングテープを取って乾かしましょう。乾燥させている間は、水にぬれないように注意してください。半日から1日程度は水がかからないようにすると安心です。

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自分でゴムパッキンを交換する場合の注意点

上手にゴムパッキンを交換するために、押さえておくべきポイントを見ていきましょう。

交換作業で隙間を作らない

ゴムパッキンと壁との間に少しでも隙間があると、そこに水がしみ込んでしまいます。水分はカビやゴムパッキン劣化の原因になるので、必ず隙間なく密着させるように取り付けましょう。

ゴムパッキンは、歪んだり浮いたりしないよう丁寧にはめていきます。また新しいゴムパッキンを取り付けるときに、水分やゴミが残っていないか確認することも重要です。コーキング剤は充填するときに空気が入らないようにしましょう。

コーキング剤は慎重に使う

コーキングをする際は、コーキング剤の取り扱いを慎重に行いましょう。コーキング剤は、一度付着すると剥がしにくいので、余計なところに付かないようにします。

コーキングを施す周辺はマスキングテープで保護していても、離れた壁や天井に飛び散らせてしまうこともあります。高い場所に付いてしまったコーキング剤の掃除は特に大変です。ヘラの扱いには十分に注意しましょう。

自分の手に負えないなら業者に依頼する

浴室のゴムパッキンはDIYをして自分で交換できますが、作業自体を難しく感じたり、仕上がりが気になったりする方もいるでしょう。古いパッキンを取り外してから掃除をして、乾燥させなければ新しいゴムパッキンは取り付けられないので、それなりに時間もかかります。

浴室ドアの上の方のゴムパッキンの交換は、高いところでの作業なので特にやりづらく転倒などの危険性もあります。

自分で交換すれば費用面ではお得です。しかし、上手くできていなかった場合しばらくすると不具合が出て再交換が必要になる可能性も出てきます。

ゴムパッキン交換などの作業に慣れていないなら、専門の業者に依頼するのもひとつの手です。

おうちの御用聞き家工房は、ゴムパッキン交換や水栓交換など、水回りのトラブルに対する豊富な修理実績があります。高い技術を持ったスタッフが担当しますので、仕上がりもご安心ください。

エリアによっては電話一本で最短即日に伺うこともできますので、浴室のゴムパッキンが気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

ゴムパッキンは消耗品です。伸びて歪んでしまったり亀裂が生じたりしている場合は交換しましょう。カビ取り剤を使ってもきれいにならない場合も、交換時期と考えておくようにします。

ゴムパッキンは自分で交換できます。古いパッキンを剥がし、溝をきれいに掃除してから新しいゴムパッキンを埋め込みます。隙間ができると劣化の原因になるので注意しましょう。仕上がりや作業に不安がある場合は、業者に依頼すると安心です。