ウッドデッキの費用相場
ウッドデッキは、その名のとおり木製のデッキのことです。1階のリビングから庭へのアプローチとして設置するほか、2階にバルコニーのように取り付けたり、カーポートやガレージの上に造ったりすることもあります。
材料さえ揃えればDIYは可能ですが、ウッドデッキは単純に木で枠を組み立てれば良いものではありません。
人が乗ったり家具などを置いたりする点や、長期的に日光や風にさらされることを考慮して、耐久性が求められます。基本的には、業者に外注するのが一般的です。
ここでは参考に、ウッドデッキの設置を業者に外注した場合とDIYした場合、それぞれの費用相場を紹介します。
外注する場合の費用
ウッドデッキは木のぬくもりが魅力のひとつですが、一方で木材は腐るリスクがあり、メンテナンスサイクルが短くなりがちです。そんなウッドデッキの性質を克服した、人工木の商品も、最近は多く発売されています。
人工木と天然木、それぞれを使用したウッドデッキを外注した場合の費用相場は、以下のとおりです。
・人工木:約2.5万~3.5万円/1㎡
・天然木:約3~4万円/1㎡
人工木とは、樹脂に木粉を混ぜて作られた建材です。なかには木粉を含まない、樹脂のみで造られている人工木もあり、どちらのタイプも天然木のような風合いを楽しめるよう加工されています。
天然木もソフトウッドとハードウッドの2タイプがあります。ソフトウッドは杉やレッドシダーなどです。親しみやすい天然木ですがメンテナンスサイクルが短く、防腐剤を塗布しても5年程度で腐食してしまいます。
耐久性の高い天然木が、ウリンやイペなどのハードウッドです。耐久性や対候性に優れており、ソフトウッドほど短期間でのメンテナンスを必要としません。
基本的には天然木のほうが人工木よりも安価な傾向にありますが、ハードウッドの場合は人工木よりも高額となりやすいのが特徴です。
DIYする場合の費用
ウッドデッキをDIYする場合は、業者に依頼する諸経費が発生しない分、費用を安く抑えられます。デッキ材や幕板材、根太材、束柱、束石、その他(取り付け用の金具など)の材料・道具をすべて含めても、約1.5万~2万円/1㎡です。
仮に12㎡のウッドデッキを設置するとして、業者に依頼すると天然木で約30万~42万円、人工木なら約36万~48万円かかります。一方、材料を購入してDIYした場合、約18万~30万円で済みます。
最近はDIY用のキットも発売しているため、楽しみながらウッドデッキを造ることができます。ただし、あくまでシンプルな構造のものが多く、自宅の庭に合ったサイズや構造のウッドデッキを設置するには、業者に依頼したほうが良い場合もあります。
外注なら面積やフェンスの高さなどこまかな部分の要望を出せるうえ、用途に合った木材はどれなのか提案もしてもらえます。
ウッドデッキにかかる費用を節約するコツ
ウッドデッキにかかる費用を抑えるためには、施工費などの初期費用に加え、将来的に発生する維持費(ランニングコスト)も含めて考えることが重要です。
天然木のソフトウッドとハードウッド、人工木それぞれの特徴や耐用年数をまとめると、以下のとおりです。
木材の種類 | 耐用年数 | 特徴 |
天然木(ソフトウッド) | 10~15年 | 年に1回の再塗装、5年に1回の防水処理が必要 |
天然木(ハードウッド) | 20~30年 | 1~5年に1回の再塗装が必要 |
人工木 | 20~30年 | 再塗装は不要、汚れたら水洗いする |
前述の建材ごとの性質を見ると、天然木のソフトウッドは安価な一方、耐久性に心配があります。虫に食われやすく、状況によってはわずか1~2年で本体も腐ってしまうこともあります。少しでも長持ちさせるためには、防虫対策やこまめなメンテナンスが欠かせません。
初期費用は高額となりやすい天然木のハードウッドですが、ソフトウッドにかかる維持費を考えると、長期的に見れば節約できる建材です。防虫対策や耐久性で見ると、人工木もハードウッドと大差はないと思われます。
このように、ウッドデッキの設置は、初期費用よりも維持費を基準に考えることが節約のコツです。
ウッドデッキの設置を依頼するときの注意点
ウッドデッキの設置で失敗しないために、費用面で注意しておきたいポイントがあります。費用の問題はさまざまな場面で起こりますが、あらかじめ注意点を知っておくと、「相場より高かった」「思ったよりお金がかかる」などのトラブルが防止できます。
ウッドデッキの設置を業者に依頼するときの注意点は、「オプション費用」と「メンテナンス費用」の2つです。
オプション費用について考慮する
多くのウッドデッキは、床だけのシンプルなデザインの他に以下のオプションを加えられます。
・ステップ
・フェンス
・屋根
・点検口
・床下囲いなど
オプション付きのウッドデッキは利便性がアップしますが、リクエストした分、費用も加算されます。ここで注意したいのが、施工時の費用だけではなく、将来的なメンテナンスコストもオプションの分だけ高くなることです。
たとえば、床だけのウッドデッキの場合、再塗装や補修にかかる作業が少ないため、時間やメンテナンスコストも安く抑えられます。仮に屋根を設置した場合、屋根の再塗装や補修のために仮設の足場を組む必要があれば、費用が高額となります。
上記のようにオプションも加えたいと考えている方は、施工時のオプション費用だけではなく、定期的に発生するメンテナンスコストも視野に入れましょう。
ウッドデッキのメンテナンス費用について知っておく
オプションを追加しない場合も、ウッドデッキのメンテナンス費用はかかります。ウッドデッキの種類によって多少時期は前後しますが、3~5年ごとにメンテナンスを行わなくてはなりません。
メンテナンスは腐食などの異常がないか確認したり、剥がれた塗装を塗り直したり、部分補修を行うなどです。塗装ひとつとっても、木材の性質によって重ね塗りを繰り返す必要があれば、塗料を多く用意する分、費用は高くなります。
ウッドデッキの塗装にかかる費用については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
ウッドデッキの再塗装の費用相場はいくら? 実施時期と依頼先の選び方を紹介
なお、工賃などの関係で、具体的な費用は業者ごとに異なります。お家ごとにウッドデッキの種類や形状、状態も違うため、まずは現状を見たうえで専門家に見積もりを依頼しましょう。
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まとめ
ウッドデッキを設置するときは、初期費用以外も考慮しましょう。たとえば、安いからと選んだ木材が腐食しやすい種類の場合、短いスパンでメンテナンスをしなくてはならず、かえって高くつく可能性も考えられます。
おうちの御用聞き家工房では、「どんな素材が良いのか」「うちの庭に設置できるのか」など、どんな小さなご相談にも丁寧に対応します。まずは一度お電話で、ご要望をお聞かせください。