除草の方法を9つ紹介!メリットとデメリットを比較して効果的に除草しよう

雑草は生命力が強く、気づいたときには手がつけられないくらい伸びていることもあります。雑草が伸びると庭の景観が悪くなり、害虫も発生しやすくなるため定期的に除草するのが理想ですが、どのように除草すべきか悩む人もいるでしょう。 そこで今回は、庭の雑草を除草する方法や除草のときの注意点、知っておきたいポイントなどについて解説します。


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庭の除草をする5つの方法

庭の除草方法にはいろいろな種類があります。ここでは5つの除草方法を紹介しますので、自身にとって取り入れやすい方法を考えてみてください。

除草1.手作業で草むしりする

庭の除草方法のうち、コストがかからないのが手作業での草むしりです。手で抜くだけなので、思い立ったらすぐに始められます。

道具がなくてもできますが、除草鎌やレーキなどがあれば、素手で草むしりするよりもスムーズに進められます。簡単な方法ではありますが、足腰に負担がかかるので、狭い範囲の除草に向いています。

除草2.電動草刈り機で刈り取る

もう少し楽に除草したいという場合は、電動草刈り機で雑草を刈り取るのがおすすめです。電動草刈り機であれば、背の高い雑草の除草や広範囲の除草も楽にできます。

パワーや持続時間は機器によって異なるため、庭の広さや状態にあった芝刈り機を選びましょう。

除草3.除草剤で雑草を枯らせる

電動草刈り機を用意するほどではない、でも手作業で草むしりするのはつらいという場合は、除草剤で雑草を枯らす方法を検討してみましょう。

除草剤は即効性が高く、雑草を根っこから枯らすため除草効果が持続しやすいという魅力があります。草むしりと比較すると、足腰への負担も抑えられるでしょう。

ただし、使い方を間違えると、枯らす予定ではなかった周囲の植物にまで影響が出る可能性があります。とくに雨の日は注意が必要で、雨によって流れ出した除草剤が近隣の庭木や畑の農作物などを枯らしてしまうおそれがあります。

近隣の庭木や農作物を枯らしてしまうと、トラブルを招く可能性があるので、周辺に配慮して使用しましょう。除草剤の種類や適切な使い方について、下記の記事で紹介しています。除草剤を使う予定がある人は、ぜひ参考にしてください。

除草剤は2種類ある!それぞれの適切な使い方と注意点を紹介

除草4.防草シートを敷く

雑草が生えるのを防止したいのであれば、防草シートを敷くのがおすすめです。防草シートとは、日光を遮断して雑草の成長を妨げる効果があるシートで、防草シートを敷くと長期間雑草が生えにくくなります。

防草シートを敷いただけだと景観が良くないので、上から砂利やウッドチップなどを敷くと良いでしょう。防草シートは紫外線が当たると劣化が早まりますが、砂利やウッドチップなどを敷いておけば紫外線が防草シートに当たりにくくなるため、劣化も防止できます。

防草シートの目が粗いと隙間から雑草が生えてくることがあるので、できるだけ目が細かい防草シートを選ぶのがポイントです。

除草5.防草砂を敷く

雑草が生えるのを防止したいなら、防草砂を使うという手もあります。防草砂とは雑草を生えにくくするための砂です。庭に撒いて水をかけ、24時間ほど待つと固まり、雑草の発生を防止します。

施工前に現在生えている雑草を駆除する必要があるため、少し手間がかかりますが、定期的に草むしりをしたり除草剤を撒いたりするのが面倒なときに便利です。

ただし、防草砂は透水性があり雨水をとおすものの、長時間雨が降り続けると排水が間に合わなくなり、水たまりができたり苔が生えたりすることがある点に注意が必要です。

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【除草前に確認】4つの注意点

手軽な除草方法として、熱湯や酢、塩水をまく、重曹を使うなどの方法がありますが、これらの方法で除草するときに注意したいことがあります。

熱湯をまく

雑草は約60℃の温度でダメージを受けるため、熱湯をかけると枯れていきます。薬剤を使用しないため安全性の高い方法ではありますが、熱湯では雑草の根っこまで枯らすのが困難であり、効果が持続しにくいのがデメリットです。

また、広範囲の雑草を駆除したい場合、大量の熱湯が必要となり手間がかかります。熱湯での除草について下記の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

熱湯は雑草対策になり得るものの大きなデメリット!おすすめな対策方法

酢を吹きかける

強い酸性の酢には、雑草を内側から枯らす力があります。食品なので、除草剤より安全性が高いのが魅力です。

しかし、吹きかけた後に残る酢の独特なニオイが気になる人もいるでしょう。また、鉄やコンクリートに酢がかかると劣化しやすくなるため、使用する場所に注意が必要です。

塩水をまく

3.4~5%の海水と同等の塩分濃度の塩水を撒いて除草する方法もありますが、庭で塩水を撒くのは避けたほうが良いでしょう。

塩は土のなかに残りやすく、塩害を引き起こすおそれがあるためです。さらに、雨などで散布した塩水が周囲の土壌に流れ出すと、近隣の庭や畑の土まで影響が及ぶ可能性があるほか、土地の売却時の価格が下がるなど、大きなトラブルを招くリスクがあります。

また、塩水にはコンクリートや配管を腐食させる力があるため、建物がダメージを受けることもあります。

重曹を使う

雑草を乾燥・枯死させる効果がある、濃度8%程度の重曹水を散布する方法もありますが、この方法もあまりおすすめできません。

単に重曹水を撒いただけでは雑草に吸収されにくいので、前もって雑草に切り込みを入れておく必要があります。また、効果が出るまでに1週間ほどかかり、即効性もありません。

これだけ手間と時間がかかる割に、除草効果はそれほど高くないので、ほかの方法で除草したほうが効率的といえます。

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除草するときに覚えておきたいポイント

庭の除草を安全に、よりスムーズに進めるために覚えておきたいポイントがあります。ここでは、ふたつのポイントを紹介します。

長袖で害虫・紫外線対策をする

自分で除草する場合は、長袖・長ズボンを着用して肌をガードしておきましょう。雑草のなかにいろいろな害虫が潜んでいることがあるためです。

また、葉っぱがあたって肌がかぶれたり、切れたりする可能性もあります。できるだけ袖口が締まっていて、隙間ができにくい服を選びましょう。さらに、手を保護するために軍手をつけておくと安心です。

あわせて、暑い時期に屋外で長時間除草作業をしていると、ひどい日焼けをしたり熱中症になったりするおそれがあります。帽子を被る、通気性の良い素材の服を着るなどして、紫外線・熱中症対策もしておきましょう。

プロに頼むという手もある

しぶとい雑草を駆除するのは、手間も時間もかかります。「あまり時間をかけられない」「とにかく面倒くさい」というときは、プロに依頼するのがおすすめです。

自分で除草するよりもコストはかかりますが、負担が軽減できるだけでなく、プロならではの技術で、自分で除草するよりもキレイに仕上がります。

下記の記事で業者選びのポイントを紹介していますので、除草作業をどの業者に依頼するべきか迷ったときは参考にしてみてください。

最適な時季に草刈りを行う!おすすめの業者の選び方とは

おうちの御用聞き家工房でも、除草作業に対応しています。庭木の剪定など、庭のメンテナンスをまとめてご依頼いただくことも可能です。

ほかにも電球交換や水漏れ修理、ハウスクリーニングなど、おうちに関する困りごとであればどんな些細なことでも相談を受けつけています。見積もりは無料で、電話一本で最短即日にお伺いしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

まとめ

手作業での草むしりや除草剤、防草シートなど、雑草の駆除にはいろいろな方法があります。それぞれ手間やコストが異なるので、どの除草方法が合っているかを考えてみてください。

熱湯や酢、塩などを使った除草方法は、周辺の土壌に影響を及ぼしたり建物にダメージを与えたりすることがあるので注意しましょう。

自分で除草する時間がない、負担が大きすぎて面倒くさいと感じる場合は、プロに任せるのもひとつの方法です。雑草は放置すると庭の景観を損ねたり、害虫が発生しやすくなったりするだけでなく、除草そのものも大変になるので、できるだけ早めに対処しましょう。