波板の張替え方法と業者に頼むときの相場とは?

ちょっとした作業場や物干し場、カーポートなどに利用できる安価な屋根の素材として、波板があげられます。材質ごとに特性や劣化スピードは異なるため、それぞれに合わせた頻度でメンテナンスや張替え作業が必要です。 破損した状態で放置していると、台風や暴風雨でダメージが広がり、近隣住民へ迷惑をかける可能性もあります。 今回は波板の張替えについて、自分自身で交換するときの主な流れや、業者へ依頼する場合の相場や手順について紹介します。


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波板の材質ごとの特徴と費用相場

波板は材質ごとに特徴が異なるため、用途に合ったものを選ぶことが重要です。さまざまな種類の中でも代表的な波板として、以下の3つがあげられます。

・ポリカーボネート
・塩ビニール
・ガルバリウム

この項目では、それぞれの材質の特徴と費用相場を紹介します。

ポリカーボネート

ポリカーボネートは性能のバランスが良く、利用度の高い材質です。耐熱性や耐久性に優れているうえ透明度が高いため、波板を用いるさまざまな場面に適しています。あくまで平均的な数値のため環境によって前後しますが、耐久年数はおよそ7~10年です。

どの波板を使用するか迷ったときは、汎用性の高いポリカーボネート性を選ぶと良いでしょう。耐候性や対衝撃性にも優れているため、カーポートの屋根など暴風雨に晒されやすい場所にも利用しやすい材質です。

ポリカーボネートの波板を大まかに分けると、クリアタイプと色付きのブロンズタイプに分けることができます。サンルームのように明るさを求める場合は、より透明性の高いクリア素材のほうがおすすめです。

10尺あたりの値段は、約2,300円~と、塩ビニールやガルバリウムに比べるとわずかに高額傾向となります。

塩ビニール

塩ビニールは、波板の最もスタンダードな材質です。昔は屋根材の定番として広く普及していたもので、現在も安価で手に入れやすい点が重宝され、駐輪場の屋根などで利用されています。

また、柔軟性が高いため加工しやすく、DIYの素材としても最適です。光線透過率は高いものの完全な透明ではありません。半透明の特性を利用して、目隠し効果を求める部分に設置すると良いでしょう。

塩ビニールの波板を選ぶときの注意点は、柔軟で安価な分、耐久性が高くないことです。平均的な耐用年数は2~3年とごく短く、耐久性は高くないため使用する場所を慎重に検討する必要があります。屋根材に使用したり、小屋作りの材料に選んだりすると、早いうちに変色や変形が起こりやすくなります。

10尺あたりの値段は約1,500円~と、ポリカーボネートよりも大幅に安価な相場です。ただし使用方法によると頻繁に交換しなくてはならず、かえって高コストとなりかねない場合もあります。

ガルバリウム

上記のどちらとも大きく異なる材質が、ガルバリウムです。鋼板に亜鉛・アルミ・メッキを順に塗布したもので、耐熱性や耐久性に優れています。

よく似た材質にトタンがありますが、厳密には異なる材質です。トタンは別名カラー鉄版と呼ばれる亜鉛メッキで簡易的な加工を施したもので、加工に手間をかけている分、ガルバリウムのほうがサビに強い特性を持っています。

透明性がないためサンルームのように明るさを求める場所には向いていませんが、紫外線をとおさない特性があるため、幅広い用途に活用できます。熱反射性に優れている面に注目して、獣舎にも利用されることが珍しくありません。

優れた耐久性はポリカーボネートと同等で、平均的な耐用年数も7~10年と長期です。亜鉛メッキのみのトタンと比較した場合、およそ3~6倍にもおよびます。

10尺あたりの値段は約1,800円~と、ポリカーボネートと塩ビニールの中間程度の価格帯です。

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波板の張替え方法

一部の波板は加工しやすいため、自分自身の手で張り替えることもできます。DIYに興味のある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

ただし用途やサイズ、材質によっては自力での加工は危険なため、慎重に検討しなくてはなりません。

この項目では、参考までに波板の張替え方法について紹介します。

準備しておくもの

まずは波板をはじめ、必要な材料や道具を用意しましょう。波板の張替えに必要となる主なアイテムや道具は以下のとおりです。

・波板
・取り付け用のフック
・電動ドリル
・高圧洗浄機
・脚立
・作業用手袋
・波板用のはさみ

用途に合わせて選ぶべきものは、波板だけではありません。張替えの場合、取り付け用のフックも種類や長さを間違えないようにしましょう。

取り付けようのフックは複数の種類と長さがあるため、古いほうのフックを確認して同様のものを用意してください。

購入してきた波板を加工するために必要な道具が、波板用のはさみです。

ポリカーボネートなど材質によっては通常のカッターナイフでも切れますが、加工しやすさを重視して専用のはさみを使用することをおすすめします。

また、張替え前に骨組みの汚れを除去するために、高圧洗浄機などの掃除道具もあると便利です。

波板を張替える際の流れ

道具を揃えたら、いよいよ波板の張替え作業に入ります。具体的な手順は、次のとおりです。

1.古い波板を取り外す

まず古くなった波板を取り外します。捨てるもののため、破損を気にせず取り除きましょう。枠組みの破損や取り付けフックの取り忘れに注意してください。

2.新しい波板を枠組みに乗せる

新しい波板を設置場所に合わせてカットし、枠組みに乗せていきましょう。広い範囲に複数枚の波板を乗せる場合は横に置いていき、雨水などが入り込まないように端部分は数センチほど重ねて設置します。

3.等間隔に電動ドリルで穴を開ける

乗せただけの状態では、風雨で飛ばされてしまいます。必ず取り付け用フックで固定しましょう。取り付け用フックは、波板に穴を開けなくては設置できません。等間隔に電動ドリルで穴を開けます。

4.取り付け用のフックで波板を固定する

電動ドリルで開けた穴から、波板と枠組みを固定する取り付け用フックを差し込みます。しっかりと固定できているか確認してください。

5.同じ手順で他の場所も張り替えていく

広範囲を張り替える場合は、1~5の作業を繰り返していきましょう。

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波板の張替えを業者に依頼する場合の費用相場と流れ

波板は材質によってはカット自体が困難です。思ったような大きさや形にカットできなかったり、怪我をしたりするおそれがあるため、無理をせず業者に依頼することも検討してはいかがでしょうか。

波板の張替えを業者に依頼する場合は、以下の費用相場・手順となります。

費用相場

波板の張替え費用は、使用する材質の種類や範囲、施工箇所によって異なります。

安価な塩ビニールを使用すると安く済む場合もありますが、一般的なポリカーボネートなどを使用した施工では、費用相場は約5万5,000円を見ておくと良いでしょう。施工期間は1日程度で済みます。

流れ

波板の張替えを業者に任せるときは、事前に施工場所の確認や見積もりなどの事前準備が必要です。問い合わせから実際の作業までの流れは、以下のとおりです。

1.問い合わせ(電話やweb)

まずは業者のホームページやチラシを参考に、電話もしくはメールフォームで問い合わせを行います。業者によっては対応エリアが決められている場合もあるため、対象エリア内に含まれるかどうかを確認したうえで問い合わせてください。

2.ヒアリング、見積もり

張り替えたい場所の状態や予算の希望などをヒアリングし、見積もりへ進みます。業者は実際に現場を確認して、使用する材質なども含めた見積もりを提示するため、隅々まで確認しましょう。

3.作業

波板の張替えを依頼するときは、対応の早い業者や見積もり内容をきちんと説明してくれる業者を選びましょう。施工実績の多い業者を選ぶと、安心して依頼できます。

「おうちの御用聞き家工房」も、波板の張替えを随時受け付けております。高い技術と専門知識を持ったスタッフが電話一本で駆け付け、丁寧に対応いたします。

家工房の特徴は、最短即日に伺うことができる点と、丁寧かつ真摯な見積もりです。無料で行う見積もりも不明瞭な項目を記載することはなく、疑問点にも明確にお答えしますので、安心してお問い合わせくださいませ。

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まとめ

カーポートや作業場などに使用している波板は、経年劣化によって変色したり変形したり、場合によっては破損したりすることもあります。放置すると台風時に近隣住民へ迷惑をかけることもあるため、早急に張替えを検討することをおすすめします。

「おうちの御用聞き家工房」は、さまざまなリフォームや修繕、作業に対応しており、波板の張替えも可能です。見積もりは無料のため、まずは一度ぜひご相談くださいませ。