壁紙がめくれる原因は?補修方法や費用についての基礎知識

お部屋の壁紙がめくれても、程度によってはご家庭でも補修ができます。原因に応じた適切な対処をしましょう。 こちらの記事では、壁紙がめくれたときの原因と補修の仕方を詳しくご紹介していきます。修理依頼をする際のポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。


この記事は約6分で読み終わります。

壁紙がめくれたり剥がれたりする原因は?

壁紙の補修をするときは、壁紙がめくれる原因に応じた対処が必要です。

壁紙がめくれたり剥がれたりするのには、いくつかの原因があります。原因を追及せずに貼り付けても、すぐにもとに戻ってしまうかもしれません。

何度も繰り返すうちに壁紙が傷み、全面貼り替えなどの大規模補修が必要になるケースもあるため、正しい対処を心掛けましょう。

湿度

壁紙がめくれる原因でまずあげられるのは、湿気です。壁紙は湿気が多いと伸び、少ないと縮みます。湿気による伸縮を繰り返すことで壁紙が下地から剥がれて、めくれやすくなるのです。

壁紙の表面は防水加工されているものの、壁紙と下地の間に湿気がたまるとカビが発生し、これも壁紙のめくれや剥がれを悪化させます。なかには通気性が良くない素材が使われている壁紙もあるため、注意してください。

湿気がたまりやすいキッチンや洗面所、お風呂場といった水場まわりは、壁紙がめくれやすい場所です。雨漏りが原因で下地と壁紙の間にカビが発生し、壁紙がめくれることもあるため、定期的に壁まわりの点検をすることをおすすめします。

施工の甘さ

施工の甘さも壁紙がめくれる原因のひとつにあげられます。具体的には、壁に使われている断熱材の不足、壁紙を貼り付けるときの下処理の雑さが原因です。

たとえば、壁の断熱材が不足していると結露が発生し、湿気で壁紙がめくれやすくなる傾向があります。そのほか、施工業者が壁紙を貼り付けるときに下地の表面をキレイに掃除していないと、粘着剤がしっかり貼りつかず、壁紙が剥がれやすくなります。

経年劣化

経年劣化も、壁紙がめくれる原因です。壁紙を下地に貼り付けている粘着剤は時間とともに劣化し、粘着性が低下します。

使用環境によって差があるものの、おおむね10年を目安に、壁紙の補修や貼り替えが必要です。

目次へ

めくれた壁紙の補修方法!

壁紙がめくれているのを見つけたら、早めに補修することが大切です。そのまま放置していると見た目も悪く、めくれがさらに広がって、全体の補修が必要になるかもしれません。

ここで紹介する壁紙の補修の下準備や必要な道具、手順を参考に、早めに改善を目指しましょう。

補修の前に行うこと

壁紙の補修に手をつける前に、めくれた部分の下地の確認をしてください。

下地に凸凹や傷があれば、パテを使って補修する必要があります。下地をきちんと整備することで、壁紙の吸着率が高まります。下地補修用のパテはホームセンターで市販されているため、パテを盛って表面の凸凹を埋めてから、ヘラで平らにならしましょう。

壁紙を貼り付ける前に、下地表面の汚れを取り除いておくことも重要です。ホコリや汚れがたまっていると壁紙がしっかり貼りつかず、すぐに剥がれる原因になるため、ハタキや乾いた布を使って掃除してください。

下地を濡らすと湿気がたまる原因になるため、下地掃除に濡れ雑巾を使うのは控えましょう。

用意するもの

単純に壁紙がめくれただけであれば、専用の接着剤を使って簡単に補修が可能です。工作用ののりだと粘着力が弱く、すぐにもとの状態に戻ってしまうので、壁紙用のものを用意してください。

壁紙がめくれたときの補修に必要な物品は、次のとおりです。どれもホームセンターで購入できます。

・壁紙用の接着剤
・布
・ローラー
・マスキングテープ

壁紙を均一にキレイに貼り付けるのには、ローラーが役立ちます。マスキングテープは壁紙の仮止めに、布は貼り付け後の乾拭きに使ってください。

補修の手順

めくれた壁紙を直す手順は、次のとおりです。無理のない範囲で、ハウスメンテナンスにチャレンジしましょう。

1. 壁紙の剥がれた部分に、満遍なく接着剤を塗る
2. 接合部分がずれないように、壁紙を根元から下地に貼り合わせる
3. 壁紙の上からローラーをかけて押し、しっかり接着する
4. 隅からはみ出た接着剤は布で拭き取る
5. 貼り合わせた壁紙は、いったんマスキングテープで固定する
6. 壁紙が完全に乾いたらマスキングテープを剥がして、完成

補修するときのコツ

壁紙のめくれをキレイに補修するコツは、専用接着剤を薄く、均一に塗ることです。容器から直接壁紙に塗りつけるのではなく、ヘラにとってから塗りましょう。

ヘラが手元にない場合は、厚紙や不要になったクレジットカードを利用してもOKです。接着剤を付着させたくない部分は、マスキングテープを貼ってカバーしてください。壁紙のめくれが広い範囲にわたる場合は、ピンなどで留めておくと、ずれを防ぐことができます。

壁紙にめくれグセがついてなかなか接着できない場合は、貼り付ける前にドライヤーの温風をあてると良いでしょう。壁紙がやわらかく伸び、貼り付けやすくなります。変色には十分注意が必要ですが、あて紙をした上から低温のアイロンをかけると、しっかり接着できます。

目次へ

壁紙の補修にかかる費用はどのくらい?

壁紙のめくれを補修するときは、ご家庭で対処するか業者に依頼するか、ふたつの選択肢があります。その際に気になるのが、費用でしょう。

こちらでは、壁紙の補修に必要な費用を解説します。

自分で補修する場合

壁紙のめくれをご家庭で補修する場合は、接着剤などの材料費だけで済むため、数百円~1,000円程度とリーズナブルに対処できます。

市販の壁紙用接着剤や補修のりは、数百円程度で市販されています。小容量なので広範囲の補修はしにくいものの、無駄なく使い切れて便利です。

必要なものがセットになったキットも1,000円前後で市販されているため、ハウスメンテナンス初心者はぜひ活用してください。

業者に依頼する場合

壁紙のめくれの補修を業者に依頼する場合は、材料費のほかに技術料などがかかるため、高くつく可能性があります。

費用設定は業者ごとに異なるものの、壁紙のめくれの補修は、1箇所あたり15,000円が目安です。めくれた範囲の広さや程度、使う壁紙によっても費用はさまざまなので、依頼する前に見積りをとって確認しましょう。

目次へ

壁紙がめくれて困っているならおうちの御用聞き家工房へ

壁紙のめくれが広範囲におよぶときやハウスメンテナンスに自信がない場合は、修理の専門業者に依頼するのもひとつの選択です。

プロであればしっかり原因を追及できるため、壁紙が劣化している場合は、思い切って全面貼り替えをすることもできます。下地がダメージを受けているときも確実な補修ができ、壁がキレイに仕上がるでしょう。

おうちの御用聞き家工房では、壁紙のめくれでお困りのときに、即日対応が可能です。電話一本で最短即日にお伺いしてトラブル対処いたします。「壁紙がめくれたけれどどうしたらいい?キレイに直せる?」といった相談でもOKです。

おうちの御用聞き家工房では壁紙のめくれのほか、水回りのつまりやフローリングの補修、庭木の剪定まで、幅広いハウスメンテナンスに対応しています。家に関するお悩みごとなら、どんな些細なことでもご相談ください

目次へ

まとめ

壁紙のめくれは、ご家庭でも補修できます。ホームセンターなどで売られている壁紙用の接着剤を使えば簡単に直せるので、ぜひ試してみてください。

自分でハウスメンテナンスをすることが不安なら、専門の修理業者に依頼するのも賢い方法です。プロに頼めば、手間や時間もかかりません。