なぜ換気扇は汚れる？放置はだめな理由
ここからは、換気扇の油汚れの原因や、換気扇に油汚れが付着したまま放置するのが良くない理由について紹介します。油汚れが目立つようになってきたら、早めの掃除を心がけましょう。
換気扇の油汚れの原因
換気扇の油汚れは、料理で使用した油が飛び散って換気扇に付着することが原因です。付着した油が冷えると固まって酸化し、茶色い油汚れとなります。
また、油と一緒に空気中のホコリやゴミも一緒に付着するため、混ざってベトベト汚れになることが多いのも特徴です。
これは、換気扇が吸い込んだ空気と一緒に、空気中の油も吸ってしまうことが換気扇に油汚れが付着しやすい要因となっています。
放置してしまうとどうなるのか
換気扇に油汚れが付着したまま放置してしまうと、フィルターが詰まり、うまく換気できなくなります。また、換気扇自体が故障する原因にもなりかねません。
油が換気扇のサビや劣化を引き起こし、故障してしまえば、修理や交換も必要になります。
さらに、換気扇の油汚れは換気性能も低下させます。電気代が多くかかったり、ニオイもこもりやすくなったりするでしょう。
換気扇は一般的に、ガスコンロやIHコンロの真上に設置されていることが多いです。換気扇に油汚れが付着したままになっていると、調理中に高温の油が飛び散るなどして引火し、家事になる危険性があるので注意が必要です。
換気扇の油汚れを綺麗に落とす方法
換気扇を使う頻度によって汚れの付着度合いは異なりますが、比較的気温が高く、油汚れを落としやすい夏～秋の時期に行うのがおすすめです。年末の大掃除のときにやる方も多いでしょうが、夏の間に終わらせておくか、掃除の頻度をあげるのも良いでしょう。
では、換気扇の油汚れを落とすには、どのような手順で掃除を行えば良いのでしょうか。
ここからは、換気扇の油汚れを綺麗に落とすための方法や掃除のコツについて紹介します。
掃除を始める前にやっておくべきこと
まずは、換気扇の掃除をはじめる前に、掃除中に換気扇が動くことがないよう、コンセントを抜いておくか、電源がオフになっているのを確認しましょう。
また、ガスコンロにロックをかけておくか、ガスの元栓を止めるなどして、作業中に点火しないようにしておくことも大切です。
作業中に取り除いた汚れが飛び散らないように、周りに新聞紙を敷いておくとキッチンや床を汚す心配がありません。服の袖なども汚れがつきやすいので、アームカバーや腕まであるゴム手袋をするのも良いです。
換気扇の掃除に使用する道具は、ゴム手袋や油汚れを落とす洗剤、掃除用の柔らかいブラシ、使い捨てても良いタオルなどを準備しておきましょう。
レンジフードの掃除
まずは、換気扇を覆っているレンジフードの掃除からはじめます。油汚れを落とすには、市販の掃除用スプレーなどを準備するのも良いですが、換気扇の掃除を行うため換気しながら作業することができません。
そのため、換気扇のレンジフードを掃除する場合には、セスキスプレーを自作して掃除に活用する方法がおすすめです。
「セスキ炭酸ナトリウム」とも呼ばれる無機化合物で、有機物が含まれている洗剤よりも人体や環境に安全です。
セスキスプレーは、水200mlに対し、小さじ0.5杯のセスキ炭酸ソーダを加えて混ぜるだけで、簡単につくることができます。
油汚れが付着している部分にセスキスプレーを吹きかけ、マイクロファイバークロスや不要になったタオルなどで拭き取りましょう。
セスキスプレーを吹きかけると、セスキスプレーと油汚れが混ざって垂れてくるため、自分に降りかかったり周囲を汚したりしないように注意してください。
レンジフードの汚れは、内側と外側両方に付着しています。片側だけ終えて終わるのではなく、内側と外側両方を綺麗にしましょう。
換気扇フィルターの掃除
レンジフードの掃除を終えたら、換気扇のフィルター部分の掃除を行います。フィルターを取り外して新聞紙の上に乗せ、軽い油汚れであればセスキスプレーや中性洗剤で洗い流して綺麗にしましょう。
汚れがひどい場合には、重曹をかけて3時間ほど放置してからキッチンペーパーで拭き取ります。ある程度の油汚れを落とせたら、中性洗剤で洗い流しながら、汚れのひどい部分をブラシなどで擦って洗い流せば完了です。
あまりにもこびりついて取れない油汚れは、重曹につけ込んでキッチンペーパーで拭き取る工程を数回繰り返す必要があります。
たわしなどでゴシゴシ擦ってしまうと、フィルターに傷が入る恐れがあるため、擦るときは柔らかいブラシや刷毛などを使用してください。
換気扇内部の掃除
フィルターのつけ込みを行っている間に、換気扇内部の掃除を進めます。換気扇内部のファンを取り外し、浸け置き洗いをして汚れを取り除きましょう。
浸け置く洗剤は、酸素系漂白剤（オキシ）やアルカリ性のセスキ炭酸ソーダがおすすめです。2時間程度浸け置きして、汚れの状況を見ながら浸けておく時間を調節してください。
油汚れは温めると落としやすくなるため、40～50度のお湯に浸けておくのも効果的です。ある程度油汚れが浮き出てきたら、しっかりと洗い流しましょう。
浸け置き後にもまだ油汚れが残っている部分は、柔らかいブラシやスポンジで軽くこすり洗いします。
フィルターやファンを洗い終えたら、濡れたままにせず乾いた雑巾やいらないタオルなどで水分を拭いて乾かすことが大切です。
近年では、掃除を行いやすいようにフィルターやファンにコーティングが施されている換気扇もあります。
コーティングされている換気扇の場合、オキシやアルカリ性の強い洗剤を使用すると、コーティングが取れてしまう可能性があるので注意してください。
自分で換気扇を掃除するのが難しいようなら
換気扇を自力で掃除することが難しいときや、自分で掃除してみてもうまく汚れが落ちないような場合には、ハウスクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。
油汚れでべたつくフィルターやファンはうまく取り外せないこともあり、無理をして自分で掃除しようとすると怪我をするおそれがあります。
また、分解したパーツを元に戻せなくなる可能性もあるため、慣れていない場合や汚れがひどいときは、プロの手を借りると良いでしょう。
ハウスクリーニングのプロに掃除してもらえば、見違えるほど綺麗になります。換気扇の掃除をプロに任せたいと考えているのであれば、ぜひ「おうちの御用聞き家工房」までご相談ください。
おうちの御用聞き家工房では、換気扇の掃除だけでなく、おうちのさまざまな清掃作業や困りごとに対応しています。
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まとめ
換気扇の油汚れは、ホコリや細かなゴミが一緒に付着するため、放置せずに早めに掃除をした方が汚れを落としやすくなります。
3～6ヶ月程度の掃除頻度はあくまで目安であり「汚れたな」と感じたら、早めに掃除するように意識しておきましょう。分解が難しいときはプロの手を借りるなどして、怪我をしないように十分注意しながら掃除するようにしてください。
