玄関のタイルが割れる・剥がれる理由

まずは、玄関タイルが割れたり剥がれたりしてしまう主な理由を4つ紹介します。
施工不良
玄関タイルの接着剤の塗布量が不足していると、タイルの土台となるコンクリート部分(下地)との間にすき間が生じ、タイルの浮きや剥がれにつながることがあります。
新築やリフォームから間もない時期にタイルが剥がれてしまった場合は、こうした施工不良によって生じている可能性があります。
経年劣化や雨水の浸入
タイルとタイルの間を埋めている部分(目地)の劣化が先に進むと、そのすき間から雨水が浸入し、下地や接着剤を劣化させてしまいます。
また、下地自体が痩せて縮むことで、タイルの下にすき間ができることもあります。紫外線や雨水の影響で接着剤の粘着力そのものが低下し、タイルが剥がれ落ちてしまう場合もあるため注意が必要です。
こうした劣化は一度に進むわけではなく、少しずつ状態が悪化していくため、小さなひびや浮きの段階で気づいて対処することが望ましいでしょう。
衝撃や外力
重い物を落としたり、強い衝撃が加わったりすると、タイルが割れたり欠けたりすることがあります。家具を搬入する際にキャスターが接触したり、子どもの玩具がぶつかったりすることで、欠けやひびが生じるケースも見られます。
また、台風で飛んできた物がぶつかり、タイルが割れてしまうこともあります。
気温差や凍結
気温や湿度の変化によってタイルや目地が伸び縮みを繰り返すことで、内部に負担がかかっていきます。
特に、ひびから浸入した雨水が冬の寒さで凍結すると、水分が膨張してタイルを押し上げる「爆裂」という現象が起こることもあります。
寒冷地では、浸入した雨水や雪解け水が凍結・膨張し、タイルを浮かせてしまうケースも少なくないため、注意しましょう。
玄関タイル補修のDIY可否の見極め方
タイルの傷みに気づいたら、自分で補修できる範囲なのか、業者に依頼すべきなのかを見極めることが大切です。
DIYで対応できる範囲
傷みが表面的な欠けや軽いひびにとどまっている場合は、DIYでの補修が可能です。補修に取りかかる前に、破損の程度をよく確認しておくと安心です。
ホームセンターなどでも材料を揃えやすいため、初めての方でも比較的取り組みやすい作業といえるでしょう。
業者に依頼したほうが良いサイン
玄関全体に広範囲の浮きや空洞があり、叩くとポコポコとした音がする場合は、業者への相談が必要です。
下地のコンクリートごと深くひび割れていたり、そこから水がにじみ出ていたりする場合も注意しなければなりません。
こうした広範囲の傷みや建物の構造に関わる問題は、DIYでの対応が難しいためおすすめできません。無理に自分で補修しようとすると、雨水の浸入経路をふさぎきれずに建物内部まで被害が広がるおそれもあるため、早めに専門業者へ相談しましょう。
【症状別】DIYでタイルを補修する方法

ここからは、破損の状態別にDIYでの補修方法を紹介します。
小さな欠け|パテで埋めて補修する
表面の小さな欠けを補修する場合は、補修用パテを使うのがおすすめです。
まずは、欠けた部分に見合う分量のパテをカッターナイフで切り取ります。パテは外側と内側で2色に分かれているので、色むらがなくなるまで指でよく練り混ぜましょう。
次に、タイルの色に近づけるようカラーパウダーを混ぜて色を調整します。その後、ヘラを使って欠けた箇所にパテを盛り付けて形を整え、硬化したらサンドペーパーで表面をならせば完成です。
そのほか、タイル専用の樹脂タイプの補修剤(エポキシ系)を使い、欠けた部分に樹脂を流し込んで固める方法もあります。
ひび割れ|補修材を充填して埋める
ひび割れを補修する際は、ひびの周囲にマスキングテープを貼ってから、補修材を先端から少しずつ埋め込んでいきます。ひびの内部までしっかりと補修材が入り込むよう、ヘラなどで丁寧に押し込むのがコツです。
ただし、ひびが深かったり広がっていたりする場合は、下地に問題が生じている可能性があるため、業者に相談することをおすすめします。
剥がれ・浮き|タイルを剥がして貼り直す
タイルが剥がれたり浮いたりしている場合は、まずブラシなどで汚れを落とし、タイルの裏面や下地に古い接着剤が残っていればできるだけ剥がしておきます。
その後、タイルの裏面に接着剤を塗り、他のタイルと位置を合わせて貼り付けます。目地の周りはマスキングテープで養生しておきましょう。
接着剤が乾いたら、目地材(タイルとタイルのすき間を埋めるための材料)を目地に塗り込み、ヘラできれいにならして仕上げます。
目地材が乾く前にマスキングテープを剥がし、接着剤が固まるまで約1日は補修箇所を踏まないよう養生してください。
目地の欠け|補修材で埋め直す
目地に欠けが見られる場合は、まず周囲をマスキングテープで養生してから、補修箇所の汚れをブラシで取り除いておきましょう。
次に、ヘラで補修材を目地にしっかりと押し込むように塗り込んでいきます。表面からはみ出した部分は、雑巾やスポンジで優しく拭き取るのがポイントです。
マスキングテープは、補修材が完全に固まりきる前に外しておきましょう。その後は1日ほど上を歩かないようにして、完全に硬化するまで養生してください。
玄関タイルを業者に依頼する際のポイント

傷みの範囲が広く、DIYでの対応が難しいと感じた場合は、業者への依頼を検討しましょう。業者を選ぶ際は、施工実績や顧客評価が豊富なところを選ぶことで、高品質な仕上がりが期待できます。
また、複数の業者から見積りを取得し、料金や補修提案の内容をしっかり比較検討することも重要なポイントです。保証やアフターサービスの有無を確認しておくと、施工後も長期的な安心感を得られるでしょう。
見積り内容が「一式」とだけ記載されている場合は、材料費や作業費の内訳を具体的に確認しておくと、あとから追加費用を請求されるといったトラブルを防ぎやすくなります。
関連記事:外壁タイルの補修|費用、節約方法、業者依頼の確認点を解説
まとめ
玄関タイルの傷みは、施工不良や経年劣化、衝撃、気温差などさまざまな原因で起こります。表面的な欠けや軽いひびであればDIYでの補修も可能ですが、広範囲の浮きや下地の劣化が疑われる場合は業者への相談が安心です。まずは傷みの状態をよく確認し、状況に応じた適切な方法で早めに対処していきましょう。
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