雨戸掃除のために準備するもの
雨戸の掃除に特別な道具は必要なく、ご家庭にあるもので十分に掃除できます。雨戸を掃除するのに最低限準備した方が良いものは以下のとおりです。
・ほうき、もしくはモップ
・雑巾
・スポンジ
・レール掃除用ブラシ
・バケツ
・ゴム手袋
・住まいの洗剤(台所用洗剤など)
雨戸は汚れがそこまでひどくなければ、洗剤は使用せずに水洗いのみでも構いません。使用する場合は台所用の中性洗剤などで問題なく掃除できます。
より効率的に掃除したいなら、雨戸をこするための窓用のブラシを準備すると良いです。横長のブラシなので効率良く汚れを落とすことができるほか、柄が長いので高い場所の掃除にも役立ちます。枠やレールの溝の汚れを落とす際は、100均などでも購入できるペットボトルに取り付けるタイプのレール掃除ブラシがあると便利です。
具体的な雨戸の掃除手順
それでは、雨戸の掃除の仕方をご紹介します。雨戸掃除の基本は、本体にあたる雨戸パネルをキレイにし、レールの溝に溜まった汚れを落とすことです。順番を考慮し、効率良く掃除を進めましょう。
枠・レールの掃除をする
まずは掃除機で枠やレールに溜まったホコリ・砂などを取り除きましょう。戸袋のホコリや砂は、ほうきを使って掻き出していきます。レールを掃除する際は、前述した専用のブラシがあると便利です。枠に水をかけながら歯ブラシでこすっていく方法でも構いません。レールには水を抜くための穴があるため、そこに向かって汚れを流し込むのが一般的です。最後は雑巾でしっかりとレールの水分を拭き取ります。
雨戸の内側を掃除する
次に雨戸パネルの内側を掃除します。具体的な手順は以下のとおりです。
【手順】
2.固く絞った雑巾で拭く(汚れがひどい場合は、洗剤をスプレーして10分間ほど置く)
3.洗剤を使った場合は、洗剤が残らないよう水拭きでしっかり拭き取る
4.仕上げに雑巾で水気を拭き取り、しっかり乾燥させる
洗剤を使って拭く場合、最後に水気を拭き取る場合のどちらも、下から上へと行うことが大切です。上から下に向かって拭くと液だれが取れなくなってしまう可能性があるためです。
雑巾は面を変えながら常にキレイな面を使うようにしましょう。掃除を始める前に、水拭き用と乾拭き用に数枚準備しておくと便利です。また、バケツに水を溜めて雑巾を洗う場合は、キレイな水に取り替えてからしっかりとすすぎ洗いをしましょう。洗剤を使用する場合は、手荒れしないようゴム手袋をつけて行うことをおすすめします。
雨戸の外側を掃除する
続いて、雨戸の外側を掃除します。外側は雨風が当たることから、実はあまり汚れていません。掃除の手順は以下のとおりです。
【手順】
2.汚れがひどい場合は、洗剤とやわらかいスポンジを使って落とす
3.ブラシなどを使ってレールを掃除する
4.汚れが落ちたら、再び全体に水をかけて洗い流す
5.仕上げに雑巾で水気を拭き取り、しっかり乾燥させる
水だけで汚れが落ちるなら、洗剤を使う必要はありません。汚れがひどい場合は、台所用洗剤などを水で薄めて使いましょう。洗剤を入れすぎると予想以上に泡立ってしまい、すすぐのが大変になる場合があります。天気が良ければ雨戸の外側はすぐに乾きますが、最後は水分が残っていないかしっかりチェックしてください。
内側も外側も、雨戸1枚につき3分の1ずつ区切って掃除していくと効率良く掃除できます。
雨戸を外して掃除する
雨戸は取り外して行う方が、すみずみまで楽に掃除できます。取り外し可能な雨戸の場合は、取り外して掃除しましょう。高所での作業になることもあるので、安全のため2人以上で行ってください。アパートやマンションなどの2階以上にお住まいで足場がない場合は、パネルが落下する危険性があるため、取り外さずに掃除することをおすすめします。
雨戸を掃除するときに把握しておきたいこと
ここでは、雨戸を掃除するときに把握しておきたいことについて紹介します。雨戸掃除は、使用する洗剤や道具に関する知識がないと、掃除が原因でサビや腐食の原因になることがあるので注意が必要です。使ってはいけない道具を理解しておくこと、掃除効果をより高める方法を知っておくことで、スムーズに雨戸掃除を進められるでしょう。
使用する洗剤は中性洗剤のみ
雨戸掃除で洗剤を使用する際は、必ず中性洗剤を使うようにし、しっかり洗い流すことが大切です。台所用の中性洗剤を使用する場合は、すすぎ残しを防ぐためにも水で薄めて使うのをおすすめします。洗剤は少量入れるだけでも十分な効果があります。
固形石鹸でこすって直接洗うと汚れそのものは落ちやすくなりますが、石鹸の成分が落としにくいため使用を避けるのが無難です。
傷つきやすいたわしなどは使用しない
雨戸を掃除する際は、傷がつきやすいたわしなどは使わず、やわらかいスポンジなどを使って汚れを落としましょう。雨戸はスチール製のものが多く、たわしなど固いものでこすると傷をつけてしまいかねません。雨戸に傷がつくと、傷から水分が入ってカビや錆び、腐食の原因になるおそれがあります。汚れがひどい場合でも、たわしのように固いものは使わないようにしてください。
水気はしっかりと拭き取る
掃除の最後に雨戸の水気をしっかりと拭き取ることも大切です。水分を拭き取らずにそのままにすると、雨戸にカビが発生したり錆びたりするおそれがあります。掃除をしてカビや錆びを発生させてしまっては、それを除去する方が大変になってしまうことも。雨戸の外側は乾きやすいものの、内側は水気が残りやすいので注意が必要です。
自然乾燥と拭きあげを併用し、水分を残さないようにしましょう。自動開閉式の雨戸の場合は、水がシャッターボックスに入らないようにしてください。
レールに潤滑剤を吹きつける
掃除の後、レールの部分に潤滑剤を吹きつけておくと開閉がスムーズになります。傷がつきにくくなるメリットもあるのでおすすめです。
自分で雨戸を掃除できない場合はプロに依頼しよう
雨戸の掃除は誰でも簡単にできますが、苦手意識があったり、時間がなかったりでできないこともあるでしょう。特に2階以上の雨戸を掃除する場合は高所作業になる危険もあります。雨戸の取り外しなどは2人以上で行う必要があり、一人暮らしの方では難しい場合もあります。
そんなときは、プロに任せれば完璧に掃除してくれます。おうちの御用聞き家工房では、家に関するトラブルであれば些細なことでも相談を受け付けています。掃除はもちろん、雨戸 の滑りが悪くなったり音が気になったりといったご相談も承ります。電話一本いただければ最短即日でお伺いできる場合もありますので、ぜひお気軽にご利用ください。
まとめ
雨戸掃除の基本は、雨戸本体の汚れを落とすこと、枠やレールの汚れを落とすことです。専門の道具は必要なく、ご家庭にあるもので掃除できます。可能であれば雨戸を取り外して掃除するのが理想ですが、2階以上で足場がない場合や一人暮らしで取り外せない場合などは、そのまま掃除を行いましょう。
こまめに掃除をすることで、雨戸の劣化や不具合を予防できます。掃除をする時間がない場合や、汚れがひどくて落とすのが億劫な場合は、プロに任せるのもひとつの方法です。わからないことは専門業者に相談してみてください。