植木・庭木を自分で植え替える方法!気を付けたい注意点とは?

植木や庭木を地植えせずに植木鉢に植えている場合、成長に合わせて定期的に植え替えする必要があります。また、地植えした庭木を別の場所に植え替えたいこともあるでしょう。 しかし、木は適切なタイミングや方法で植え替えないと、弱ってしまうことがあります。 今回は、植え替えに適切な時期や方法などを紹介します。植木や庭木の植え替えを検討している人は、ぜひ参考にしてください。


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まずは確認!植え替えが必要な木

植え替えの前に、まずは植え替えが必要な状態なのかを確かめてみましょう。

植木鉢の底や土から根っこが見えている場合、「根詰まり」が起きている可能性があります。根詰まりとは、根を広げるスペースが足りず成長が止まってしまう状態のことです。

根っこが見えていなくても、水やりの際に水が土の上に溜まってなかなか吸収されない場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。

根詰まりが考えられる場合は、植え替えを検討しましょう。

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植え替えする前に!適切な時期

根詰まりしているときや庭の雰囲気を変えたいときは、できるだけ早く植木や庭木の植え替えをしたくなるものですが、植木や庭木には適切な植え替え時期があります。

もっと良い場所に移し替えることが目的だとしても、植え替えは植木や庭木にとって負担がかかるものです。適切な時期に行わないと、後で枯れてしまうこともあります。

植木や庭木の種類によって適切な植え替え時期が異なるので、植え替え後に元気に成長させるためにも、いつ植え替えると良いのかを知っておきましょう。

常緑樹:4月~6月

庭木に使われることの多いツバキやツツジ、ジンチョウゲ、ツゲ、クスノキ、シャクナゲ、クロガネモチなどは「常緑樹」に該当します。

常緑樹は1年中葉っぱがついていますが、成長期は春なので、植え替え後に根が育つ春から梅雨の前半あたりに植え替えるのがおすすめです。

夏場は高温と乾燥によって根が成長しづらくなるため、避けたほうが良いでしょう。ただし、ユーカリやアカシアなどの南国の植物は、5~9月ごろの暑い時期に植え替えたほうが成長しやすくなります。

また、常緑樹は冬でも葉っぱがあるために、土から水を吸い上げています。水が十分に吸えなくなり枯れる可能性があるため、根が成長しづらい冬場の植え替えは避けるのが無難です。

落葉樹:11月~3月

寒くなってくると葉っぱが落ちるイチョウやモミジ、サクラ、ウメ、サルスベリなどの落葉樹は、落葉から新芽が出る前までの11月~3月に植え替えるのがおすすめです。

落葉樹は、冬に備えて葉っぱを落とし休眠期に入ります。休眠期は根の活動が穏やかになるため、植え替えの負担がかかりにくくなります。

新芽が出始めてからは根の活動も活発になり、植え替えの負担が大きくなるので避けてください。ウメなどの開花の時期が早い植物は、11月~12月の早い時期に植え替えましょう。

針葉樹:3~4月、9~10月

マツやスギ、マキ、コニファーなどの針葉樹は気候の変化に強い植物なので、真夏と真冬を避ければいつでも植え替えられます。

庭木として人気の高いマツは2月~4月ごろに新芽が出始めるので、その時期に植え替えるのがいちばん良いとされています。

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自分で植え替えする!5つのステップ

植木や庭木は大きく成長しているものでなければ、自分で植え替えることが可能です。自分で植え替えするときの手順は、以下の5ステップです。

1.道具を用意する
2.木を引き抜く
3.不要な根を切る
4.木を新しい場所に移す
5.水やりをする

各ステップの詳細について見てきましょう。

1.道具を用意する

まずは植え替えに必要な道具を用意しましょう。植え替えに必要なのは、土や肥料、ハサミ、水を入れたジョウロなどです。手を汚したくない、ケガを防止したいという場合は、軍手もあると良いでしょう。

新しい植木鉢に植え替えるのであれば、以前よりひと回り大きな植木鉢と鉢穴用のネット、鉢底石などを用意してください。

植え替えの際に日向で作業すると根が乾燥して負担をかけてしまうので、日陰でスピーディーに作業する必要があります。道具はすべて日陰に置いておくと、スムーズに作業が進められるでしょう。

2.木を抜く

道具が用意できたら、さっそく植え替えていきます。まずは植木鉢や地面から木を引き抜きましょう。根詰まりを起こしていて引き抜けないときは、土をほぐしてみてください。

木が引き抜けたら、根に付いた土を軽く落とします。きれいに落とそうとすると根を傷めるので、表面の土を落とす程度に留めましょう。

3.不要な根を切る

長く伸びすぎている根や、死んでしまって茶色や黒に変色してしまっている不要な根を切り落とします。

死んでいる根は中が空洞になっているので、土で根の色がわからない場合は触って確認しましょう。白い根や中身が詰まっている根は生きている根なので、切らないように気を付けてください。

4.木を新しい場所に移し替える

根の処理をしたら新しい場所に移して、高さを見ながら土をまんべんなく被せてください。根の周辺は空洞になりやすいので、棒などで土を押し込みます。

地植えの場合は周辺に隙間ができないよう土を軽く押さえますが、植木鉢に植え替える場合は手で押さえずに、鉢を地面に軽く叩きつけて土を入れ込みましょう。

5.水やりをする

植え替えをすると根が乾燥してしまいます。植え替えが完了したら、地植えの場合は水たまりができる程度、鉢植えの場合は鉢の底から水が溢れるくらいたっぷりと水をあげてください。

不要な根を処理した場合は、これまでよりも水を吸いづらくなっているので、ある程度枝や葉を刈り込んでおくと元気に育ちやすくなります。

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これだけは注意!植木を植え替えるときの注意点

手順がわかれば自分でも比較的簡単にできる植木や庭木の植え替えですが、植え替えるときにいくつか注意しておきたいことがあります。

「せっかく植え替えたのに枯れてしまった…」とならないように、注意すべき点を覚えておきましょう。

春~夏の植え替えは害虫に注意

常緑樹やマツなどは春から夏にかけて成長期がやってくるので、この時期に植え替えると元気に成長する可能性が高まります。ただし、春から夏は害虫が活発になる時期のため注意が必要です。

せっかく植え替えた植木や庭木を害虫に食い荒らされないように、肥料に薬剤を混ぜるなどの害虫対策をしておきましょう。すでに害虫に食べられている箇所があったら、その部分は取り除いてください。

また、春から夏にかけては常緑樹の植え替えのベストタイミングですが、花やつぼみがついている間の植え替えは避けましょう。

大きい木の植え替えは業者に依頼する

大きく成長した植木や庭木は重たく、地植えの場合は広範囲に根が張っていることもあって自分で植え替えするのは難しいので、業者に依頼するのがおすすめです。

植木や庭木の植え替えにお悩みの際は、ぜひおうちの御用聞き家工房にご相談ください。

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まとめ

木の根っこが土の表面や植木鉢の底から見えている、水やりしてもなかなか水が吸収されないときは、根詰まりを起こしていることが考えられます。できるだけ早く木を別の場所に植え替えましょう。

小さめの木であれば自分で植え替えられますが、時期を間違えると根付かずに枯れてしまう可能性があるので、しっかりタイミングを見計らって植え替えを行いましょう。

いつ植え替えれば良いかわからない、大きすぎて手に負えないときは、ぜひおうちの御用聞き家工房にご相談ください。