雨漏り修理には検査費用がかかる
雨漏りを修理する前に原因調査が必要です。そのため、業者に依頼した際は修理とは別に「検査費用」がかかり、検査方法によって変動します。この項目では検査内容や、実際にかかる検査費用について紹介します。
検査費用は状態によって変動する
雨漏りを根本から修理するには雨漏りの発生原因を突き止め、原因箇所を適切に対処する必要があります。
雨漏り検査の方法は主に「目視検査」「散水検査」「発光検査」「赤外線検査」の4つです。ほとんどは目視検査で発見できますが、目視だけで原因が特定できない場合は複数の検査を行います。
雨漏りの検査費用
雨漏り検査の費用相場と検査内容は以下のとおりです。
検査 | 費用相場 | 内容 |
目視検査 | ~5万円程度 | 原因箇所を目視で発見する |
散水検査 | 5~10万円程度 | 原因と疑われる場所に水を流して確認する |
発光検査 | 15~20万円程度 | 紫外線で発光する液体を流して、原因箇所を特定する |
赤外線検査 | 18~30万円程度 | 断熱材が水を吸収して発する熱を赤外線で調査する |
散水検査は、目視検査の後に確実性を高める目的で行われます。また、発光検査は雨漏りしている箇所が複数ある場合に、赤外線検査は室内まで雨水が侵入していない場合に行われることが多いです。
雨漏り箇所別の修理費用の相場
雨漏りの修理費用は、修理が必要な箇所とその被害の大きさによって異なります。ここでは修理が必要な規模ごとに、修理費用の相場を紹介します。
屋根
屋根からの雨漏りの修理費用相場は、以下のとおりです。
修理内容 | 費用相場 |
屋根材の部分修理・交換 | 2~6万円程度 |
棟板金の交換 | 3~20万円程度 |
雨どいの交換 | 3万円以上(一部)
10万円以上(全部) |
漆喰の補修 | 18~45万円程度 |
下地の補修や張り替え | 5~30万円程度 |
屋根全体の葺き替え | 60~200万円程度 |
屋根から雨水が侵入するのは、瓦・板金・シーリングが外れているケースがほとんどです。そのため費用は5~20万円程度で済みます。
しかし、修理規模が大きくなると費用が上がるほか、物件の施工不良が原因の場合は200~300万円程度になることもあります。
天井
天井から雨漏りしている場合は、天井板の張り替えが必要です。
修理内容 | 費用相場 |
壁紙や石こうボードの張り替え | 5~8万円程度 |
無垢材の張り替え | 5万円以上 |
天井の下地材の交換 | 5~15万円程度 |
修理費用も天井板の種類によって変動し、壁紙や石こうボードの場合は約5~8万円です。わずかな雨漏りならクロスの交換だけで対応することもできます。
一方、和室の天井などに使われる無垢材は高額になりやすいです。無垢材とは原木を素材にしている木材のこと。天然の木を使用しているため、特有の風合いや木目、経年劣化を楽しめます。
このことから木材の中でも高額な素材に分類されており、交換費用は5万円ほどかかります。加えて、天井の下地材まで交換する場合は、約5~15万円が必要です。
外壁
外壁の修理費用は、壁の状態と修理方法によって異なります。修理内容と費用相場は以下です。
修理内容 | 費用相場 |
ひび割れやコーキングの部分補修 | 5~10万円(1箇所あたり) |
コーキングの打ち替え | 10~50万円程度 |
外壁塗装の塗り替え | 60~160万円程度 |
部分張り替え | 30~50万円程度 |
全体張り替え | 120~300万円程度 |
外壁はひび割れやコーキングの劣化した箇所から雨水が入ってくることが多く、屋根よりも雨漏りが発生しやすい場所です。一部だけの補修なら費用は抑えられますが、外壁が劣化していると張り替えや重ね張りが必要になり、費用が高額になります。
ベランダ
ベランダやバルコニーの雨漏りの修理費用は、以下のとおりです。
修理内容 | 費用相場 |
床の防水工事 | 20~30万円程度 |
ドレン交換 | 5~8万円程度 |
笠木交換 | 10~30万円程度 |
床下地補修 | 10~30万円程度 |
ベランダからの雨漏りは、防水シートの破損やコーキングの施工不良が原因です。ベランダからの雨漏りの修理費用は3~20万円で収まるケースがほとんどですが、下地の補修となると25万円以上かかることもあります。
窓・サッシ
窓枠からの雨漏りは、窓枠やサッシと壁の間にすき間ができたり、サッシが老朽化したりすることで起こります。そのためコーキングの補修だけで済むことがほとんどで、修理費用も抑えやすいです。
修理内容 | 費用相場 |
サッシの補修 | 3~10万円程度 |
雨戸本体の交換 | 10~25万円程度 |
天窓の交換(瓦の撤去・交換) | 90万円以上 |
窓枠の修理費用相場は、サッシの補修で3~10万円、雨戸本体の交換だと10~25万円程度です。例外として天窓を交換するときに周囲の瓦を撤去・交換することになると、修理費用が最大90万円程度になることがあります。
雨漏りの修理費用を安く抑える方法
雨漏りの修理費用を安く抑える方法は、「保険を利用する」「実績のある業者を選ぶ」のふたつです。それぞれ詳しく解説していきます。
火災保険が使える可能性がある
大雨や休風、台風が原因で起こった雨漏りには、火災保険が適用される場合があります。火災保険には「自然災害には水害を含まない」と記載している場合はありますが、雨漏りは水害ではないので、ほとんどの場合は保険の対象内です。雨漏りが起こったら保険会社に相談してみましょう。
ただし、発生から3年以上経った損傷には保険が適用できないため、申請は早めにすることをおすすめします。
安くて実績のある業者に依頼する
雨漏りの修理費用を抑えるには、以下の条件を満たす業者を探しましょう。
・安さに理由がある
・雨漏り診断士など、専門の資格をもっている
・雨漏り修理の豊富な実績がある
・丁寧に調査をしてくれる
・見積書に工事内容が詳細に書かれている
近年では上記の条件を満たす業者は増えています。「条件に当てはまる業者が複数ある場合はどうするの?」と悩む場合は、複数の業者に見積もりを依頼して修理費用を比較しましょう。
雨漏りのことならおうちの御用聞き家工房にお任せ
雨漏り修理の依頼を考えているなら、『おうちの御用聞き家工房』にご相談ください。家工房はリフォームも手掛けておりますので、大掛かりな工事でも安心して依頼できます。まずはお家のプロがご自宅に伺い、現地調査や見積りまで行わせていただきます。
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まとめ
雨漏りの修理には、修理費用以外にも検査費用がかかります。検査費用は検査の方法によって異なり、目視調査だけで原因箇所が特定できない場合にはほかの方法を使用します。
雨漏りが考えられる箇所は屋根・天井・外壁・ベランダ・窓などが考えられます。修理費用を安く抑えるには、火災保険を適用したり、安くて実績のある業者に依頼したりするのがおすすめです。
雨漏りの修理をお考えの方は、ぜひ『おうちの御用聞き家工房』にご依頼ください。