本当?雨漏りで天井が落ちる理由
雨漏りが原因で天井が落ちると聞くと、本当なのかどうか、疑われる方もいるのではないでしょうか。しかし、雨漏りが原因で天井が落ちた事例は、多くのお住まいで発生しています。
雨漏りによって天井が落ちる原因は、天井材の上に水がたまることで、天井材などがふやけたり腐食したりするためです。
とくに、防火性や遮音性に優れている石膏ボードを天井材に使用している場合は、注意が必要です。石膏ボードは、石膏でできているため防水性に乏しく、水の吸収によってボードが柔らかくなり、重みが増します。ここへ水滴が当たり続けると、水滴の衝撃によりボードが軟弱化するからです。なかには、ボードに穴が開いてしまうケースもあります。
雨漏りでふやけて弱くなるのは天井材だけでなく、家を支えている木材も水があたることで腐食しやすくなります。この結果、木材が天井を支えられなくなり、天井が落ちてしまいます。
家の建築に使われている金属製の釘やネジなども、水によって錆びると、もろくなり崩れやすくなります。これらの状態を長期間放置していると、木材の耐久性が低下し、釘やネジも本来の役目を果たせなくなるため、天井が落ちてしまうのです。
さらに、雨漏りを放置すると、シロアリの発生やカビの増殖にもつながります。どちらも湿度の高い箇所に発生することが多く、湿った木材はまさにうってつけの繁殖場所です。
シロアリやカビなどにより、天井や木材に悪影響が及ぶと、最悪の場合天井が落ちる結果を招きます。落ちてしまった天井の修理には、長い時間と多額の費用がかかるため、雨漏りが発生したらできるだけ早い対策が必要です。
危ないかも!天井が落ちる前兆をチェック
雨漏りにより、天井が落ちそうになっているとき、次のような症状が見られます。見た目では分からなくとも、見えない箇所で水漏れなどの異常が発生し、天井に影響をおよぼしている場合もあるため、注意が必要です。それぞれの症状について解説します。
天井にシミやカビが出現している
シミやカビの発生は、雨漏りが疑われる異常の中でも頻度が高い症状です。天井のシミやカビは、屋根裏部分の天井材や木材が腐食している可能性が高いことを表しています。シミやカビが出るということは、目に見えて雨漏りが発生していなくとも天井裏は常に濡れており、少しずつ雨漏り被害が進んでいるといえる状態です。
また、室内にカビが生えていることが原因で、体調不良を引き起こす人もいます。人の体内にカビが入り込むと、感染症やアレルギー疾患などを発症することがあるためです。体調管理のためにも、カビの発生に気を配らなくてはいけません。
シミやカビが発生した段階で、すぐに天井が落ちるという危険性は低いです。しかし、修理をせず放置するのは大変危険であり、大きな被害につながるおそれがあります。被害を最小限に食い止めるためには、早急に修理を検討することが必要です。
天井のクロスがはがれ始めている
雨漏りが進むにつれて、天井のクロスを貼り付けている糊や接着剤などが湿り、粘着力が弱まることでクロスがはがれ始めます。もしくは、はがれる前にひび割れが発生することもあります。
室内まで水が入って来ていない場合でも、屋根裏や壁が浸水している可能性が考えられます。状態が悪化すると天井材の劣化も早まり、ひび割れた箇所から水が室内へ入ってくるおそれもあるため、経年劣化と決めつけるのは危険です。
天井が膨らんでいる
天井に使われているボードは、水を吸うと膨張する性質をもつ製品が多く見られます。天井が膨らみ、垂れ下がっている状態は溜まった水が天井を圧迫していることを意味します。
実際に、膨らんだ天井箇所をつついたら、水が出てきた事例もあります。先述のとおり、濡れた木材は腐りやすく、そして腐った木材は変形しやすいので、水の重みでいつ天井が落ちてもおかしくない状態といえるでしょう。また、建物を支えている箇所が痛んでいる可能性も高く、危険度も増します。天井の膨らみが見られればすぐに対処が必要です。
どうする?天井が落ちたときの応急処置
天井が落ちてしまったときには、すぐに応急処置を行う必要があります。具体的な方法を解説しますので、参考になさってください。
バケツの中にタオルを入れて対策
天井が落ちた範囲にもよりますが、自分ですぐにできる対策として、バケツ(もしくは洗面器や鍋など)の中にタオル(もしくは雑巾など)を入れ、水滴を受ける方法があります。この方法で、落ちた天井から漏れ出す水滴を拡げないための対策が可能です。
水滴を受ける容器にタオルを入れることで、容器周囲への水はねの軽減ができ、床が水浸しになるのを防げます。水が床に浸食しそうな場合は、バケツの下にブルーシートを敷くと良いでしょう。床の侵食を防ぎ、被害の拡がりを食い止められます。
バケツでの対策は、あくまでも応急措置ですが、次の点に気を付けることが必要です。
・水滴が落ちる真下にバケツを置く
・屋根裏に入れるのであれば、床だけでなく屋根裏にもバケツを置く(水の侵入を防げるため)
バケツから水が溢れないように、バケツに入れたタオルは、こまめに絞りましょう。水を吸いきれなくなってしまうと、バケツから水が溢れ、床へも被害がおよびます。また、不安定な場所にバケツを置くと、バケツがひっくり返るおそれもありますので、注意が必要です。
ブルーシートを部屋中に敷く
天井が落ちると、雨漏りによる浸水範囲も広がるため、すぐにブルーシートを部屋全体に敷きましょう。落ちた箇所以外も抜け落ちることを想定し、天井の真下にある家具を移動したうえで、床にビニールシートを敷くと、床や電気製品、カーペットなどを保護できます。落下した箇所は、さらなる落下のおそれもあるため、真下に入らないよう注意しましょう。
バケツとビニールシートによる応急処置を行ったら、すぐに専門業者を呼びましょう。天井が落ちるほどの雨漏りが発生すると、DIYでの修理は不可能です。安全な生活を続けるために、専門業者に修理を依頼しましょう。
天井が落ちる前に、先述したシミやカビ、クロスのはがれ、天井の膨らみなどの前兆が見られた段階で、業者を呼んでチェックしてもらうと、早いうちに対処できます。
雨漏りで天井が落ちるのを防ぐ、もしくは落ちた天井の修理を検討されている方は、「おうちの御用聞き家工房」までお気軽にお問い合わせください。家工房ではお客様の日常生活におけるお困りごとに、電話一本で最短即日対応しております。経験豊富なスタッフが、お客様のご要望を詳細までお聞きしながら、お困りごとを解決します。
ご自宅の天井が落ちてしまうと、どこへどのような修理を頼めば良いのか困ってしまうケースもあるのではないでしょうか。家工房では、決まったサービスメニューではなく、お客様の状況や要望に合わせてメニューを作成いたします。
フリーダイヤルもしくはお問い合わせフォームからご連絡をいただきましたら、近隣店舗よりご連絡を差し上げた上でご自宅へ伺い、天井の状態の確認やお見積りなどを行います。正式な作業のご依頼は、お見積り内容にご納得いただいた後で結構です。お見積りは無料ですので、ぜひ一度「おうちの御用聞き家工房」にご相談ください。
まとめ
天井に雨漏りの前兆が見られるにもかかわらず、そのまま放置してしまうと、天井が落ちてしまうだけでなく、建物全体に影響がおよぶおそれもあるため、放置は厳禁です。少しでも異変が見られたら、早急に業者へ連絡しましょう。