水道管がうるさく鳴っているときに考えられる原因と対策
水道管の音が気になるときに考えられる原因と対策について、あわせてみていきましょう。
原因1.パッキンの劣化
パッキンが劣化してくると、水を出したときに「キーン」「ブーン」「ガタガタ」などの音が鳴ることがあります。
使用頻度によって多少の差はありますが、水を流すことで摩擦が起き、さらにパッキンの消耗が激しくなってくると変形やゆがみが起こります。
パッキンの寿命は約10年程度です。しかし、水を使う頻度が多いとパッキンの劣化が早くなり、寿命を迎える前に交換する必要があります。
そのまま放置しておくと水漏れの原因となることもあるので、音が鳴るようになったら、パッキンが劣化していないか確認したほうが良いでしょう。
交換が必要な場合は、まず水道のサイズをチェックして、替えのパッキンを用意します。交換の作業は難しいものではありませんが、モンキーレンチやドライバー、水栓レンチなどの道具が必要になります。
パッキンの交換を行う前には、かならず止水栓を閉めてから作業を始めるようにしましょう。
止水栓を締めていないと、周りが水びだしになる可能性があります。
原因2.ウォーターハンマー現象
水をとめたときに、「ドン」「ゴン」といった重い音がする場合は、「ウォーターハンマー現象」が起きている可能性が高いでしょう。
ウォーターハンマー現象とは、水を止めたときに水道管の中で急激な水圧の変化が起きて音が出る現象のことです。蛇口式に比べて、圧力が変化しやすいレバー式の水道によく見られます。
また、全自動洗濯機や食洗器が自動で蛇口を締めるときも、大量の水を使用した後に突然水が止まるため、圧力がかかってしまうことから、原因のひとつとして挙げられます。
ウォーターハンマー現象は、人口密度が高い地域や住宅地に発生しやすい傾向にあります。人が多ければ多いほど、水道の使用量も多くなるため、給水量と給水圧力が増加するためです。
そのほか、水道の使用量が少ないものの、給水圧力が高い夜の時間帯にも起こりやすいです。
あまりにも圧力が強いと、水道管や周りの設備の劣化につながりかねません。水を止めるときには、ゆっくりと止めるようにして、できるだけウォーターハンマー現象が起きないようにしましょう。
ゆっくりと水をとめるようにしても改善できない場合は、水撃防止器をつけたり、蛇口を交換したりする必要があります。
ウォーターハンマー現象は放置していると、配管の破損が起こり、漏水などの事故を引き起こす可能性もあるため、早めに対策をしておくことが重要です。
原因3.断水による異音
断水していたあとに水を使うと、「ゴボゴボ」と大きな音がすることがあります。
断水中に、水道管の中にたまった空気が抜けるときに音が発生するだけなので、水道管に問題が起こっているわけではありません。
しばらく水を流して、水道管の中の空気が完全に抜けたら音はしなくなるはずですが、一向に音が消えない場合は、専門業者に見てもらったほうが良いでしょう。
まれに水道管の中の空気が抜けた衝撃で蛇口が故障したり、パイプが支柱から外れたりしてしまう可能性があるので、注意して作業を行うようにしてください。
原因4. 水道管の亀裂
水道管に亀裂が入っていると、「シュー」という音がする場合があります。
水道管に亀裂が入る原因としては、給水管や給湯管などの配管の老朽化、天候や気温、環境などによるものが考えられます。特に、雪が降るような寒い地域では水が凍ってしまって、水道管が破裂するケースもあるとのことです。
水道管の寿命はおよそ10~15年といわれますが、10年経っていなくとも破裂してしまう場合もあります。
給水管や給湯管は壁の中を通っていることも多く、自分で直すのは難しいので、専門業者に頼んだほうが良いでしょう。
また、寒い地域では水道管の凍結を防ぐために、「水抜き栓」を設置している場合があります。水抜き栓のパッキンが劣化して水漏れを起こしている場合や、劣化がひどい場合は、水抜き栓自体を交換する必要があります。
原因5. 部品のゆるみ
水を出したときに「ガタガタ」と音がするときは、部品がゆるんでいる可能性があります。
ナットやボルトなどの部品がゆるんで揺れているのが原因です。しっかり取りつけて、ゆるみをなくしましょう。
原因6.水が通過する音
配管内に水が通るとき、笛のように「ピー」「キーン」といった音が出ることがあります。
これは水圧が高いために、給水管や水栓本体に水が通過する際に出てくる音として考えられます。対策としては止水栓を絞り、水が出る量や速さを調節してみてください。
原因7.ゴミのつまり
逆止弁やストレーナーなどにゴミがつまっている場合も、「ピー」「キーン」といった音がすることがあります。
「逆止弁」は、水とお湯の逆流を防ぐために取り付けられているものです。逆止弁が付いていると凍結を防ぐための水抜きができなくなるため、寒い地域では逆止弁が付いていないこともあります。
「ストレーナー」とは、ゴミの混入を防ぐためについているザルのようなものです。逆止弁やストレーナーなどに、ゴミがつまって音がでている場合は掃除が必要です。もしも逆止弁が古くなっているようなら、逆止弁を交換してしまうのも良いでしょう。
原因の特定が難しい場合は専門家に相談を
ここまでは、水道管から出る音がうるさいときに考えられる原因を挙げてみました。このなかに当てはまりそうなものはあったでしょうか。
「なんとなくこれが原因かな?」と考えられそうなものはあっても、自分で対処するのは、なかなか難しい場合もあります。
また、場合によっては、原因自体が分からないこともあるでしょう。そのようなときは、やはり専門業者に頼むのがおすすめです。
専門業者に頼んだほうが、早くトラブルの原因を突き止めることができ、もしも問題があった場合も、スムーズに対処してもらえます。
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まとめ
水道管の音が気になるとき、原因を突き止めることができれば、ある程度なら自分で直すこともできるかもしれません。
しかし自分で直すとなると、必要な工具を揃えないといけません。また、元栓や止水栓を閉めて、水が出ないようにする必要があります。
修理に不慣れで、手順を間違ってしまうと、部品を壊してしまったり状況が悪化したりして、大変なことになることも考えられるので注意が必要です。
「原因がわからない」「原因はわかったけれど、どのように対処したらいいのかわからない」「自分で直すのは難しそう」という場合は、水回りの専門業者に任せるのが安全で確実だといえるでしょう。