【剪定・伐採】大きくなりすぎた庭木の正しい対処法とは?

美しく景観の良い庭を保つには、綺麗に手入れされた庭木の存在が重要です。 しかし、成長の早い品種や大きくなりやすい品種の庭木を植えていると、気づいたときには伸びすぎて手に負えない事態になる場合があります。特に、近隣に迷惑をかけるほど伸びた枝葉は早急な対応が必要です。 そこで今回は、大きくなりすぎた庭木の対策として、剪定方法や伐採の判断基準について解説します。


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大きくなりすぎた庭木の放置はキケン!

大きくなりすぎた庭木は、放置しておくと害虫が発生する可能性があり、被害が家屋まで拡大する恐れがあります。

また、害虫により脆くなった庭木は倒木のおそれもあり、自宅だけでなく近隣まで被害が及ぶ可能性もあるでしょう。

庭木はさまざまな種類があり、成長が早く枝葉が広がる樹木は特に注意が必要です。まずは、定期的な剪定が必要な樹木について理解しましょう。

シマトネリコ

常緑樹のシマトネリコは、明るいグリーンの葉をもち、南国風の庭木として人気の高い品種です。街中で見かけることも多いでしょう。

本来は熱帯から亜熱帯の地域に生息する樹木で、日本では5月から6月頃に開花して円錐状の花を咲かせます。

成長すると20m程度になることもあり、年月の経過とともに樹皮が斑模様に剥離するのが特徴的です。

日向を好む樹なので、日当たりが良ければ成長が早く、気づけば枝や葉が生い茂っていることがあります。開花の時期には虫が集まりやすい点も注意が必要です。

シラカバ

白い幹が特徴的で、若葉とのコントラストや葉のない時期でも美しい姿から、人気のある品種です。4月から5月に開花し、垂れ下がる雄花が特徴で、実は5cm〜8cmほどになります。

日当たりの良い場所を好みますが、暖かい地域が苦手なので本州の北側から北海道などに適しています。樹木としての寿命は短く数十年程度ですが、その分成長はかなり早く、育てば20mほどにもなります。

カミキリムシの幼虫などの害虫が発生しやすく剪定にも弱いため、庭木としては長期的に細やかな管理が必要です。

アカマツ

日本家屋でよく使われるアカマツは、北海道の南部から九州まで幅広く分布している品種です。

成長が早く、剪定しなければ30mを超えることもあります。素人には管理が難しい樹木のため、放置するうちに大きくなってしまうことがあります。剪定は基本的に業者に委託するため、継続的に費用もかかってしまう点も難点です。

大きくなると落ち葉も増えるため、こまめな清掃も必要です。

キンモクセイ

初心者にも育てやすく、オレンジ色の甘い香りの花が特徴的で人気の高い庭木です。開花時期は9月から10月で、気温が低く湿度が高いときに香りが強くなります。

成長しても高さは10mほどですが、常緑樹で枝葉がよく育ち広がりやすいため定期的な剪定が必要です。

剪定の際は、刈り込みが強すぎたり、葉を残さず切ったりすると枯れることがあるため、正しい知識と技術が必要です。

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大きくなりすぎた庭木は剪定?伐採?

害虫被害や近隣トラブルを避けるために、大きくなりすぎた庭木はできるだけ早く対処しなければなりません。

庭木を残したい場合は剪定をして、余分な枝葉を切って全体の形を整えましょう。生い茂った部分を取り除くと風通しが良くなり、害虫の発生も抑えられます。

しかし、状況によっては庭木を根元から切り取る「伐採」をした方が良い場合もあります。次の場合は伐採を検討しましょう。

・根が近隣の敷地や道路まで影響している
・害虫被害が幹にまで及んでいる
・枯れている
・病気にかかっている

判断や対応は素人では難しいため、困ったときには専門家に相談することが大切です。

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大きくなりすぎた庭木の剪定・伐採はプロに任せよう

小さな庭木であれば自身で対処できることもありますが、大きくなりすぎている場合は剪定や伐採の作業に危険がともないます。

剪定は庭木の種類によって時期や切り方が異なり、正しく行わなければ枯れてしまう可能性があります。

伐採では、木を倒す際に建物や人に被害が及ぶおそれがあります。また、枝や幹の処分も大変なので、安心して任せられるプロに依頼するのがおすすめです。

おうちの御用聞き家工房なら、木の剪定・伐採から処分まで一括でお任せできます。家や庭に関するトラブルであれば、どんな些細なことでも相談可能ですので、複数の困りごとに対して解決のお手伝いが可能です。

電話一本で最短即日に伺うことができますので、いち早く対応が必要な場合にも、ぜひご相談ください。

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高さを抑える!剪定の基本情報

大きくなりすぎる前に、庭木を正しく剪定することで高さを抑えることができます。ここからは基本的な剪定の知識について紹介しましょう。

剪定を行う時期

一般的に剪定は、夏季と冬季の年に2回行うのが良いとされていますが、真夏は木の種類によっては成長が活発化することがあり、枝葉を取り除くことで痛める可能性もあります。

そのため、花の咲き終わりやほとんどの植物が休眠期に入る冬に剪定するのがおすすめです。とくに落葉樹や常緑針葉樹は、冬剪定が一般的とされています。

剪定の方法

剪定は木の高さを抑えるだけでなく、樹木の美しい状態を保ち健康に育てるためにも重要です。

ただ枝葉を切り落とすだけでなく、正しい方法で剪定しましょう。具体的な剪定方法は以下のとおりです。

切り戻し

庭木を全体的に剪定する方法が切り戻しです。不要な枝を1/2~1/3あたりで切り落とします。

ただし、闇雲に剪定すると切った部分から小さな枝が生えて形が乱れることもあるため、不要な枝だけを取り除くようにしましょう。

取り除く枝は、ほかの枝と交差している枝、根元や幹から生えている小枝、複数の枝が伸びている枝など、ほかの枝と方向が違うものや数が多い部分です。

切り口を放置しておくとそこから腐敗することもあるため、剪定後は癒合剤を塗るのがおすすめです。

芯止め

幹の先端の枝を切り落とす剪定方法で、縦に成長することを防ぐ手法です。成長期の段階で行うことが多く、高さを抑えて横に広い形の庭木にするために行うことが一般的です。

樹木のいちばん高い部分を切り落とし、こちらも切り口には癒合剤を塗りましょう。

芽摘み

主に盆栽で用いられる剪定方法で、新芽を手で摘み、成長を抑える手法です。

松などで行われることが多く、特に春に芽吹いた新芽を摘むことで樹形の維持ができ、急速な成長を抑えることができます。

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まとめ

今回は大きくなりすぎた庭木の対策について解説しました。

成長しすぎた庭木は害虫や倒木の可能性があり、周辺とのトラブルの原因にもなるため早急に対処する必要があります。

しかし、大きな庭木を自身で剪定、伐採することは危険がともなうため、専門家に依頼して正しい処置を行ってもらいましょう。

早めの対応が必要な場合は、最短で即日に伺うことができるおうちの御用聞き家工房にお任せください。