フローリングのへこみは早く直すべき?家庭での補修と修理方法を紹介

フローリングにできたへこみは、ご家庭でも補修ができます。とはいえ、フローリングの状態やへこみの大きさによっては修復跡が目立つため、キレイに補修したい場合は修理業者への依頼も検討してください。 今回は、フローリングにへこみができる原因や放置するリスク、補修方法、へこみの予防策まで、まとめて紹介します。


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フローリングにへこみができる原因

フローリングにへこみができる主な原因は、重いものを落とした、重い家具を長時間おいたままにした、のふたつがあげられます。

模様替えや引っ越しで重い家具を動かしているときに手が滑り、角をぶつけてしまうのは良くあることでしょう。子どものおもちゃのような軽いものでも、落とすとへこみができてしまいます。

テーブルやソファーといった重い家具を長期間置いておくと、フローリングが徐々に沈み、へこんだ跡が残ってしまいます。大きくへこむと模様替えをしたあとに目立ち、見た目が良くありません。

フローリングは硬そうに見えても、実はやわらかく、へこみやすいので、扱いには注意が必要です。

フローリングにへこみができたときの対処法

フローリングは、簡単に張り替えができません。しかし、小さなへこみであればご家庭でも修復が可能です。

ここでは、フローリングの素材別の修復方法を紹介します。

合板のフローリングにできたへこみの修復方法

合板フローリングは、複数の薄い木板を貼り合わせて作った床材です。表面の加工により、湿度や温度の変化に強く経年劣化が少ないのが特徴です。比較的リーズナブルなフローリング材なので、住宅に広く使われています。

合板フローリングは、市販の補修キットを使ってへこみを埋めて補修が可能です。補修キットはホームセンターで購入できるため、フローリングの色に合うものを用意してください。

へこみの補修に必要な物品

・補修材
・カッター
・ヘラ

へこみを補修する手順

1.へこみまわりの汚れを拭き取り、ささくれがある場合はカッターで取り除く
2.説明書にしたがって補修材を適量取り出し、へこみが盛り上がる程度に埋める
3.補修材が乾いたらヘラで削り、平らにならす

補修材にはいくつかのタイプがあり、クレヨンのような塗料で乾燥後に色をつけるタイプと、あらかじめ色がついたものがあります。説明書を確認して、使い勝手が良いものを選びましょう。

盛り上げた補修材を削るときは、へこみまわりのフローリングに傷をつけないよう加減してください。

無垢材のフローリングにできたへこみの修復方法

無垢材のフローリングは、100%天然木でできています。木の種類によって色や堅さが異なり、ぬくもり感があるので人気があります。無垢材のフローリングは自然塗装を施したものが多く、へこみができやすいため注意が必要です。

無垢材の場合はアイロンと水分を使ってへこみを修復できる可能性があるため、ぜひ次の手順で試してみてください。

へこみの補修に必要な物品

・アイロン
・濡れタオル
・水
・画鋲

へこみを補修する手順

1.フローリングのへこみの部分に画鋲で小さく穴を開ける
2.タオルを水で濡らし、絞ってからへこみにあてる
3.タオルの上からアイロンをあて、3~5秒たってから離す作業を繰り返す
4.タオルが乾かない程度に水を補給しながら、へこみが復元するまでアイロンをあてる

無垢材のフローリングは木の性質をそのまま利用し、水分で繊維を膨張させてへこみを復元します。タオルとアイロンの代わりに、スチームアイロンを使っても良いでしょう。

ただし、必ず修復できるとは限りません。木が焼けたりワックスの白化が起きたりするリスクもあります。必ずあて布を使い、様子を見ながらアイロンで加熱してください。

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フローリングにできたへこみを放置するリスク

生活をしていると、どうしてもフローリングに傷やへこみができてしまいます。見た目があまり気にならない場合、へこみをそのまま放置して良いのでしょうか。

ここでは、フローリングにできたへこみを放置するリスクを紹介します。

放置することで損傷が広がる

フローリングにできたへこみを放置すると、へこみから床材の損傷が広がります。ダメージが広がると補修が難しくなり、修理費用が余計にかかる場合があるため、へこみはできるだけ早めに修復しましょう。

見た目が気にならなくても、へこみにはごみやホコリがたまり、不衛生な状態になりがちです。へこみやささくれに靴下が引っかかり、つまずいて転倒するリスクもあるため、小さなお子様やお年寄りがいるご家庭では、とくに注意が必要です。

賃貸の場合は補修費用を請求される可能性も

賃貸物件の場合は、へこみを放置していると敷金や保証金以上の補修費用が発生する可能性があります。経年劣化や自然損耗以外の損傷は、賃借人に原状回復義務があります。フローリングのへこみは退去時に厳しくチェックされるため、扱いに十分気をつけましょう。

ただし、賃貸契約でリフォーム禁止になっている物件は多いため、フローリングのへこみを自己判断で修理するのは避けましょう。自己修理で余計な費用を請求されるリスクもあるため、へこみができたら、まずは修理の必要性を不動産会社や貸主に相談して対処してください。

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大きなフローリングのへこみはプロにおまかせ!

大きなへこみは修復跡が目立ちやすく、ご家庭で修復するのは難しい面があります。フローリングにできた大きなへこみは自身で無理して修理せず、専門業者への修理依頼を検討してください。費用はかかっても確実に、キレイに補修できます。

おうちの御用聞き家工房」では、フローリングのへこみの補修にも対応しています。電話一本いただければ、最短即日でお伺いできるため、スピーディーな改善を目指せます。

フローリングのへこみのほかにも、水回りのリフォーム、電球の交換など、お家のお悩みごとをまるごとお任せください。日常的なメンテナンスにも、丁寧なヒアリングでサービスを提供していますので、どうぞお気軽に「おうちの御用聞き家工房」にご相談ください。

フローリングにへこみを作らない予防策

最後に、フローリングにへこみを作らない方法を紹介します。フローリングのへこみは修復できても、どうしても跡が残ります。へこみを作らないことを第一に、大事な家を長持ちさせましょう。

フローリングの上にシートやマットを敷いて使う

フローリングは重いものを落とすとへこみができやすいため、フローリングの上にシートやマットを敷いておきましょう。落としたときの衝撃が和らぎ、ダメージ予防に効果的です。

またクッション効果で荷重が分散され、重い家具を長期間置いても跡がつきにくくなります。見た目も良くなるので、ダイニングテーブルの下、キャスターつきの椅子の下などを重点的にカバーしましょう。

イスの脚にはフェルトシートやカバーをつける

椅子の脚は細く、荷重が集中してへこみを作りやすいため、フェルトシートやカバーをつけるのもおすすめです。ワンクッション挟むことで、フローリングのへこみを防げるでしょう。

カバーは騒音防止の面でも役に立つので、マンションやアパートの上階にお住まいの方も活用してください。

定期的にワックス掛けと模様替えをする

定期的にワックス掛けをすると、へこみ予防に効果的です。床を点検する良いきっかけにもなるので、へこみを早期に発見して、ダメージが広がる前に補修できます。

定期的に模様替えをして重い家具を動かす習慣をつけるのもおすすめです。へこみができる前に配置換えをして、フローリングへのダメージを防いでください。

まとめ

フローリングにへこみができたときに、そのまま放置するのはNGです。ダメージがまわりに広がるリスクが高いので、早めに補修しましょう。小さなへこみであればセルフメンテナンスも可能です。

へこみが大きいときや補修に自信がないときに無理をするのは禁物です。プロの修理業者に依頼して、改善を目指しましょう。