メンテナンス方法によって異なる外壁塗装の費用相場
外壁の材質によって、メンテナンス方法とその費用が変わります。外壁塗装の費用相場について、メンテナンス方法ごとに解説します。
外壁メンテナンスをしないといけないタイミングとは
そもそも、外壁メンテナンスはいつ、どのタイミングでやるべきなのでしょうか。一般的には築10年前後でメンテナンスすることが多いと言われています。その理由は、新築の外壁に使われている塗料が「7~15年」の耐用年数と言われているからです。
ただし、建てられている場所によって劣化状況が変わるため、耐用年数はあくまでも目安になります。
例を挙げると、「窯業系サイディング」といわれる外壁の場合は7~8年、「樹脂系サイディング」は10~20年と、サイディングひとつとっても耐用年数には幅があります。サイディングとは、建物の外壁に使用する壁材のひとつです。
タイルが外壁に使用されている場合には、最長40年とも言われています。外壁の素材は家を建てるのに最適なものか、費用面ではどうかといったことを考えて選ぶことが理想的です。
実際に外壁のメンテナンスを考える場合には、現状確認を含め、リフォーム業者や建築業者などに見てもらった上で相談しながら決めましょう。
外壁のメンテナンス方法は大きく3種類
外壁のメンテナンス方法には、大きく分けて3つの方法があるといわれており、以下のとおりです。
・外壁塗装
・カバー工法
・張り替え
ひとつひとつのやり方と費用を、解説していきます。
まず、外壁塗装です。これは最もコストが安くメンテナンスができます。簡単にいうと塗装を塗り替える方法で、メンテナンスを機に塗装の色を変えることも可能です。ただし、塗り替えるだけで補修ができないほどの劣化状態である場合には、この方法は行うことができません。
30坪ほどの一般的な戸建住宅の場合、およそ70~100万円で行えて、工期も7~10日と短期間で終わらせることができます。
次に、カバー工法(重ね張り)です。カバー工法とは、現状の外壁の上から新しい外壁を張り付ける方法で、外壁を二重にすることになります。その分、断熱性と遮音性が向上しますが、外壁が重くなってしまうために耐震性は低くなります。費用は150~240万円程度、工期は2週間程度かかります。
最後に、外壁材の張り替えです。外壁材の張り替えは、現状の外壁を取り除き新しいものに張り替える工法です。壁の内部までメンテナンスできますが、大規模な工事となります。「劣化しているところを一気にメンテナンスしたい」という人におすすめです。費用は約180~250万円ほど、工期はおよそ3週間ほどです。
ただし、費用や工期は時期によって変動することがあるため、業者としっかり話し合い、認識違いがないようにしておきましょう。また、外壁の素材によって費用が変動する場合もあるため、見積りをしっかり取ることも大切です。
自分で外壁メンテナンスをするリスク
外壁のメンテナンスを考えるとき、「自分でやる」という選択肢を考えたことはないでしょうか。業者に頼まない分コストを下げられるうえ、ネットなどで情報を集めればできると思われるかもしれませんが、実際にはかなりの危険がともないます。
ここからは、外壁メンテナンスを自分で行うことのリスクなどについて解説します。
外壁メンテナンスを自分で行うリスクとは
外壁メンテナンスには、足場を組むほか、専門的な道具やスキルが必要です。とくに、高いところをメンテナンスする場合には転落してケガをしてしまう危険があり、最悪の場合には死にいたることもあります。
また、外壁塗装は塗りムラなどがあると、そこから劣化がどんどん進んでしまいます。施工不良の原因になってしまうこともあるため、基本的には業者に依頼することをおすすめします。外壁のメンテナンスにはかなりの費用がかかりますが、必要経費と割り切って早めの対処を行いましょう。
自分で行うメンテナンスは洗浄までにしておきましょう
少しでも外壁を長持ちさせたいなら、外壁洗浄を行いましょう。定期的に洗浄することで外壁が清潔に保たれ、劣化を遅らせることができます。また、外壁の傷や異変にも気付きやすくなります。
外壁の材質によって洗浄方法が異なるため、外壁に合わせて適切な洗浄を行うようにしてください。
メンテナンスフリーの外壁はない!必ず必要な手入れを
現在、日本の住宅に使われている外壁において、メンテナンスフリーなものはありません。どれも定期的なメンテナンスが必要であり、住んでいる地域の環境によっては定期的な外壁の張り替えが必要になります。
では、外壁を維持するコストを減らすにはどうすれば良いのでしょうか。「かかってしまうコストはどうしようもない」と諦めるのではなく、少しずつでもコストを減らせるように手入れをする習慣をつけましょう。
メンテナンスの頻度を減らすには
外壁メンテナンスの頻度を減らすためには、こまめな洗浄や目視による点検が有効です。また、材質によってはメンテナンスを減らすことができます。具体的には、「タイル」と「樹脂系サイディング」です。
どちらも寿命が25~30年と長期間であるため、メンテナンスの頻度を減らせます。しかし、素材自体の価格や工事費が高額であるうえ、細かなメンテナンス(目地の補修など)が必要になる場合があります。ただしほかの素材のように大掛かりなメンテナンスにならないため、総合的にはコストを抑えることができます。
素材によって工事の規模や期間に違いはあるものの、必ずメンテナンスを行う意識と前準備を心がけましょう。
おうちに関するトラブルのご相談なら「家工房」
外壁のメンテナンスは、自分でやろうと思っても簡単にできるものではありません。工事だけでなく素材選びなどにも必ずプロのスキルと知識が必要になります。
外壁のことが気になったり、補修やメンテナンスなどの必要性を感じたりすることがあれば、お気軽に「家工房」までご連絡ください。お電話をいただければ、最短即日で訪問させていただきます。
特に外壁のメンテナンスについては、外壁の状態が悪い場合、メンテナンスが大規模なものになってしまう可能性があります。早めに動き出すことがコストをできるだけ抑え、家を長く保たせるコツです。
そんなときこそ、「家工房」があなたのパートナーとしてお役に立ちます。「こんなこと、聞いても良いのかな?」と思うようなことでも、心に引っ掛かりがあるときはぜひお問い合わせください。
まとめ
今回は、外壁のメンテナンスについて、費用や業者に頼むことのメリットなどについて解説しました。最近ではDIYでさまざまなことができるようになっています。ただし、外壁メンテナンスに関しては専門業者に依頼しなければ、結果的に失敗に終わり、劣化を早める原因になりかねません。
大切な家だからこそ、経験のある業者と協力しながら素材などを決めて、少しでも長く家を保たせるようにしましょう。外壁のメンテナンスを検討する際は、ぜひ「家工房」にご相談ください。