外壁のリフォームにはガルバリウム鋼板!メリット・デメリット、メンテナンス方法も紹介

外壁リフォームは、家の外観を一新すると同時に、建物の耐久性を高めるための重要な手段です。特にガルバリウム鋼板は、耐久性と耐震性に優れた外壁材として注目されています。軽量でデザイン性も高く、現代の住宅に最適な選択肢のひとつです。 今回は、ガルバリウム鋼板の特徴やリフォームのメリット・デメリット、メンテナンス方法について詳しくご紹介します。


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そもそもガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板は、1972年にアメリカで開発された金属素材です。耐久性が高く腐食に強い点が特徴で、現在では日本でも広く使用されています。

ガルバリウム鋼板は、金属鋼板の表面にアルミニウム、亜鉛、シリコンを混ぜた合金をメッキ処理して作られます。日本工業規格(JIS)では「JIS G3321:溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」と規定されており、外壁や屋根材として建築業界で多くのメーカーに採用されている素材です。

外壁をガルバリウム鋼板にリフォームするメリット

ガルバリウム鋼板は、外壁リフォームにおいて人気の高い素材のひとつです。ここでは、ガルバリウム鋼板を外壁リフォームに採用するメリットについて解説します。

軽量なため扱いやすい

ガルバリウム鋼板は主にアルミニウムと亜鉛で構成されているため、軽量で加工がしやすい素材です。その軽さから、屋根や外壁のリフォーム時にも扱いやすく、特に重ね張り工法(カバー工法)などでの使用が一般的です。軽量であることは、リフォームの際に施工が容易であることを意味し、工期の短縮にもつながります。

耐震性が高い

ガルバリウム鋼板は、軽量であるため耐震性が高いといえます。外壁の建材は、重いほど建物にかかる負荷が増し、地震時の揺れが大きくなる傾向があります。その点、ガルバリウム鋼板はモルタル外壁の10分の1、窯業外壁の4分の1ほどの重さしかなく、建物への負担を大幅に軽減可能です。そのため、地震に強い外壁を求める方にとって理想的な選択となります。

耐久性が高い

ガルバリウム鋼板は、耐久性が優れており、一般的には20~30年の耐用年数を誇ります。さらに、適切なメンテナンスを行うことで40年以上の長期間にわたって使用することも可能です。他の金属素材、特にトタンと比べても数倍の耐用年数で、ひび割れが起こりにくいという特徴もあります。また、錆びにくい点も大きな利点で、トタンやアルミニウムに比べて、錆の発生が少ないため長持ちします。

独特な素材感が楽しめる

ガルバリウム鋼板は、独特な質感や雰囲気で、外壁におしゃれな印象を与えます。また、木材など他の素材と組み合わせることで、個性的でモダンなデザインを演出することが可能です。外観で個性を出したい方には特に魅力的な素材です。

外壁をガルバリウム鋼板にリフォームするデメリット

ガルバリウム鋼板は、耐久性や耐震性に優れているため、外壁リフォームの候補として人気のある素材です。しかしながら、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、ガルバリウム鋼板を外壁に使用する際の主な4つのデメリットについて解説します。

施工が難しい

ガルバリウム鋼板は、塗料が付着しづらい特性をもっているため、塗装が難しい素材です。特に、専門的な板金技術を持った業者でなければ、正しく施工するのが難しいとされています。また、窯業系サイディングに比べると、施工費用が高くなりがちです。こうした点から、技術と経験を兼ね備えた専門業者を選ぶことが重要です。

デザインの選択肢が少ない

ガルバリウム鋼板は、その独特なモダンな雰囲気が魅力のひとつですが、デザインの選択肢が少ないという欠点もあります。特に、レンガ調やタイル調といった多様なデザインを再現できる窯業系サイディングに比べると、デザインのバリエーションが限られてしまいます。

凹みやすい

ガルバリウム鋼板は、薄い金属でできているため、衝撃に弱く、凹みやすいという特徴があります。特に、子どもがボール遊びをする公園の近くや、車の出入りが頻繁な車庫周辺では、注意が必要です。

断熱性が低い

金属素材であるガルバリウム鋼板は、断熱性が低いという問題も抱えています。そのため、冬場の寒さや夏場の暑さが室内に伝わりやすくなる傾向があります。しかし、最近では断熱材が一体化された製品も販売されており、断熱性や遮音性を強化することが可能です。

【費用相場】ガルバリウム鋼板への外壁リフォームにはいくらかかる?

ガルバリウム鋼板を使用した外壁リフォームの費用相場は、施工方法によって異なります。ここでは、カバー工法と張り替え工法の2つのケースを紹介します。

カバー工法の場合

カバー工法では、既存の外壁材を撤去せず、その上に新しいガルバリウム鋼板を張ります。この方法の費用相場は約120〜255万円です。既存の外壁材を処分しないため、張り替え工法に比べてやや安価で施工できます。工期は約4日間と比較的短期間で完了します。外壁の痛みがそれほど進行していない場合や、コストを抑えたい方に適した方法といえるでしょう。

張り替えの場合

張り替え工法は、現在の外壁材を完全に撤去し、新しくガルバリウム鋼板に張り替える方法です。この場合の費用相場は約140〜270万円となります。費用は、施工面積や現在の外壁材の種類、新たに選ぶガルバリウム鋼板のグレードによって変動します。工期は約7日間と、カバー工法よりもやや長くなりますが、外壁全体を一新したい場合や、既存の外壁材が大きく損傷している場合には最適な選択です。

ガルバリウム鋼板への外壁リフォームを依頼する際のポイント

ガルバリウム鋼板は、優れた耐久性や美しい外観が特徴で、多くの家庭で人気の外壁材となっています。しかし、リフォームの際には、設置環境や断熱対策、メンテナンス計画など、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。ここでは、ガルバリウム鋼板への外壁リフォームを依頼する際に押さえておくべき3つのポイントについて説明します。

設置場所の環境に配慮する

ガルバリウム鋼板は耐久性のある素材ですが、設置場所の環境によっては錆びやすく、早期に劣化するリスクがあります。特に海沿いや酸性雨が多い地域では、ガルバリウム鋼板が錆びやすくなるため、設置には注意が必要です。周辺の家の外壁を確認し、ガルバリウム鋼板が使用されていない場合、その地域には適していない可能性があると考えるべきでしょう。

また、錆が心配な場合には、フッ素コーティングを施す方法も検討してください。フッ素コーティングは、ガルバリウム鋼板を錆や腐食、汚れから保護し、耐久性を大幅に向上させます。

断熱材の併用を検討する

ガルバリウム鋼板は金属製のため、遮音性や断熱性が他の外壁材に比べて劣る場合があります。そのため、快適な住環境を維持するためには、断熱材を併用するのが賢明です。断熱材を併用することで、外部からの音を遮断し、家の中の熱を保持する効果が期待できます。

断熱材を外壁だけでなく天井や床にも設置すれば、住宅全体の断熱性を向上させることができます。断熱材の種類によって性能や価格が異なるため、どの断熱材を選ぶかは業者に相談し、最適なプランを選択すると良いでしょう。

メンテナンス計画を立てる

ガルバリウム鋼板はメンテナンス次第で長持ちする外壁材です。しかし、長期間にわたりその性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。定期的なチェックと修繕を行うことで、外壁の劣化を早期に発見し、修繕コストを抑えることができます。

リフォームの際には、長期的なメンテナンス計画を立てておくことをおすすめします。これにより、今後どのくらいの費用がかかるかを把握しやすくなり、計画的なリフォームが可能となります。

【メンテナンス】ガルバリウム鋼板の外壁を長持ちさせるには

ガルバリウム鋼板は元々耐久性に優れた外壁材ですが、適切なメンテナンスをすることでさらに長持ちさせられます。ここでは、外壁を保護し、その寿命を延ばすための4つのメンテナンス方法を紹介します。

水洗い

外壁が汚れた場合、定期的に水で洗い流すことで清潔に保つことができます。特にガルバリウム鋼板の場合、高圧洗浄機を使うと外壁にダメージを与えるおそれがあるため、ホースにつないだシャワーで優しく洗い流すのが最適です。それでも汚れが落ちない場合は、中性洗剤を使用し、柔らかいスポンジで軽く擦って洗浄します。これにより、外壁の美観を維持するだけでなく、劣化の進行を防ぐことができます。

部分補修

外壁全体が劣化しているわけではなく、一部に限定された傷みや劣化がある場合は、部分補修が効果的です。部分補修により、コストを抑えながらも外壁を良好な状態に保つことができます。

塗り替え

塗料の耐用年数が近づいたり、塗膜が剥がれたりしてきた際には塗り替えが必要です。塗り替えにより、外壁材の表面を保護し、美観の維持だけでなく、防水効果も向上させることができます。特に耐久性の高い塗料を使用することで、外壁の寿命をさらに延ばすことが可能です。

張り替え・重ね張り

ガルバリウム鋼板の外壁が広範囲にわたって劣化している場合、張り替えや重ね張りを検討する必要があります。張り替えは既存の外壁材をすべて取り除き、新しいガルバリウム鋼板を設置する方法です。一方、重ね張りは、既存の外壁の上から新しい外壁材を追加する方法で、コストや工期を抑えながらメンテナンスを行うことができます。どちらの方法も、外壁の耐久性と美観を再び高めるために有効な方法です。

まとめ

ガルバリウム鋼板を使用した外壁リフォームは、耐久性や耐震性、デザイン性の高さから、多くの家庭で人気を集めています。軽量で加工がしやすく、長期間メンテナンスを行うことで、さらに長持ちさせることが可能です。しかし、デザインの選択肢が少なく、施工が難しいなどのデメリットも考慮する必要があります。リフォームを検討している方は、適切な施工業者の選定と事前の計画をしっかりと立てるようにしましょう。

おうちの御用聞き家工房は、ガルバリウム鋼板のリフォームだけでなく、家に関するあらゆるトラブルに対応しています。些細なことでも構いません。「ちょっと見てくれない?」という内容でも気軽にご相談いただけます。最短即日の対応も可能ですので、ぜひ今すぐお問い合わせください。