庭木剪定の費用を左右する要素
庭木剪定の費用は、料金体系が単価制か日当制かによって計算方法が大きく異なります。それぞれの仕組みを理解しておくと、見積りの内容を正しく比較しやすくなります。
単価制
一般家庭の庭木剪定で一般的なのが、木の本数ごとに料金が決まる「単価制」です。
作業にかかった時間に関係なく、剪定する木の種類や高さ、本数によって料金が加算される仕組みのため、依頼する前に総額を予測しやすいという特徴があります。
一般的な立ち木1本あたりの剪定料金は、高さによって次のように相場が設定されているケースが多く見受けられます。
| 木の高さ | 費用 |
| 1m以下(低木) | 950〜1,200円 |
| 1〜2m以下(低木) | 1,900〜2,400円 |
| 2〜3m以下(中木) | 2,900〜3,600円 |
| 3〜4m以下(中木) | 4,200〜5,400円 |
| 4〜5m以下(高木) | 5,700〜7,200円 |
| 5〜6m以下(高木) | 8,600〜10,800円 |
| 6〜7m以下(高木) | 12,400〜15,600円 |
| 7〜8m以下(高木) | 16,200〜20,400円 |
なお、7mを超える巨木や電線に近い危険な場所にある木は、別途個別に見積りを取るケースがほとんどです。
また、仕立てに手間がかかる「マツ(松)」や「マキ」などの特殊な庭木、形を丸く整えた「トピアリー(仕立物)」は作業に時間がかかるため、通常の木よりも単価が高めに設定される傾向にあります。
一方、境界線の目隠しとして植えられる生垣の剪定は、高さごとの単価を「幅(長さ)1mあたり」で計算するのが一般的です。
| 生垣の高さ | 費用 |
| 1m以下 | 幅1mあたり660〜840円 |
| 1〜2m以下 | 幅1mあたり1,100〜1,440円 |
| 2〜3m以下 | 幅1mあたり1,900〜2,400円 |
生垣は立ち木の剪定に比べてハサミによる表面の刈り込み作業が中心となるため、作業負担が少なく、料金も比較的安くなる傾向にあります。
日当制
もう一つの料金体系が、職人が1日、または1時間作業することで発生する人件費をベースに計算する「日当制(時給制)」です。この作業単位は、業界では「人工(にんく)」とも呼ばれます。
・日当の目安(職人1人1日あたり):1万5,000〜3万円
・時給の目安(職人1人1時間あたり):2,000〜3,000円
人工の相場は地域によって差があり、大都市圏では1日あたり3万〜4万円、その他の地方都市では2万5,000〜3万5,000円程度と、都市部ほど高くなる傾向にあります。
日当制(時給制)は、庭にたくさんの木が植えられている場合や、剪定と合わせて草むしりや落ち葉清掃といった他の庭仕事もまとめて依頼したい場合にお得になるケースが多いといえます。
ただし、依頼する事業者の技量によって作業スピードが大きく異なるため、手際の悪い業者に当たると「予定より時間がかかり、日当がかさんで請求額が割高になった」という失敗も起こり得ます。依頼する際は、実績があり信頼できる業者を慎重に選ぶことが大切です。
【業者別】庭木の剪定にかかる費用
庭木剪定を依頼できる業者にはいくつかの種類があり、それぞれ費用の相場や特徴が異なります。ここでは代表的な4つの依頼先を紹介します。
庭木の剪定事業者(植木屋・庭師)
庭の手入れを専門とする「植木屋」や「庭師」は、樹木の特性や健康状態を見極めながら、仕上がりを美しく整えてくれるプロフェッショナルです。
費用相場
・単価制の場合:1本あたり1,500〜2万円
・日当制の場合:植木屋1万5,000〜3万円、庭師1万8,000〜3万円(1日あたり)
メリット
樹種ごとの病害虫予防や、枝を間引いて風通しを良くする「透かし剪定」など正しい剪定方法を熟知しているため、仕上がりの品質が非常に高いのが魅力です。木の将来の成長を見据えた的確なアドバイスも受けられます。
デメリット
他の雑務請負事業者と比べると専門的な技術費が上乗せされるため、全体的な料金がやや高くなりやすい点はデメリットといえます。
ハウスクリーニング(便利屋・暮らしのサービス事業者)
家全体の清掃や各種代行サービスを手がける「便利屋」や「ハウスクリーニング業者」でも、庭のお手入れサービスの一環として剪定を依頼できます。
費用相場
日当制の場合:5,500円〜、または他の家事サービスとのセット料金
メリット
庭木の剪定だけでなく、家やベランダの掃除、不用品回収、網戸の張り替えといった日常のさまざまな困りごとをワンストップでまとめて依頼できるのが強みです。
デメリット
植物の管理を専門としていないため、担当する職人ごとに園芸知識やハサミの技術力に差があり、木の健康を損ねたり仕上がりが不格好になったりするリスクがあります。仕上がりの美しさにこだわりたい場合には、あまりおすすめできません。
ホームセンター
カインズやコメリ、ビバホームといった大手ホームセンターのサービスカウンターでも、庭木剪定の依頼を受け付けています。
費用相場
・低木(3m未満):4,000円/本
・中木(3〜5m未満):8,000円/本
・高木(5〜7m未満):20,000円/本
・生垣の剪定:3,000円/m(高さ2mまで)
メリット
大手企業が窓口となるため明朗会計で安心感があり、買い物のついでに店頭で気軽に手続きできる手軽さが魅力です。
デメリット
実際の剪定作業はホームセンターが提携する下請け業者が行うため、技術力や対応の丁寧さに差が生じやすい点には注意が必要です。
シルバー人材センター
地域の高齢者がこれまでの経験を活かして働く「シルバー人材センター(自治体などが運営する、高齢者に仕事を紹介する公的な組織)」も、庭木剪定の依頼先として広く利用されています。
地域社会への貢献を目的とした非営利団体のため、料金は他の依頼先と比べてかなりリーズナブルです。
費用相場
1名1日あたり10,000〜15,000円程度(※地域によって異なります)
メリット
営利を目的としないため人件費が安く、他の民間事業者に比べて料金を抑えられます。
デメリット
スタッフが高齢者で構成されているため、3m以上の高木や電線に近い木、急な斜面など、転落や感電のおそれがある危険な作業は基本的に引き受けてもらえません。
また人気があるため予約が取りづらく、申し込みから作業まで1〜2か月待たされることも珍しくありません。
庭木の剪定以外でかかる費用
庭木の剪定では、剪定作業そのものの料金以外にも次のような費用が発生するケースがあります。
枝葉の処理費
剪定の技術料とは別に、切り落とした大量の枝や葉を回収・処分してもらう「ゴミ処理費用」が発生することがあります。
「剪定費用が安いから」と依頼したものの、ゴミ処理費が別料金になっており、最終的な支払い総額が他社より高くなってしまったというケースは少なくありません。
見積りを取る際は、ゴミの処分費が基本料金に含まれているか、別料金であればいくら加算されるのかを必ず確認しましょう。
料金相場
45Lのゴミ袋1袋あたり1,000円前後、軽トラック1台あたり4,000円〜8,000円
出張費・駐車料金
業者の移動にかかるコストや、作業中に車を停めるためのスペースにかかる経費です。事業者の事務所から自宅までの距離が遠い場合は、ガソリン代や高速代を考慮した「出張費」が加算されることがあります。
また、敷地内に軽トラックなどを停めるスペースがない場合は、周辺のコインパーキング代を実費で負担しなければなりません。事前に自宅の駐車スペースの有無を業者に伝えておくと、無駄な駐車場代の発生を防げます。
料金相場
無料〜3,000円程度
重機の使用料
ハシゴや脚立では届かない高木の剪定や、周囲の電線を避ける必要がある高所作業では、クレーン車や高所作業車といった重機が必要になることがあります。
重機が必要かどうかは、周辺道路の幅や庭の広さ、木の状況を確認する現地調査の段階で判断されるのが一般的です。
想定外の追加料金を防ぐためにも、事前に木の写真を送って重機が必要になるかを確認しておくと安心です。
料金相場
1万〜2万円程度(本格的なラフタークレーン車を1日手配する場合は5万〜10万円、高所作業車でも3万〜6万円かかる場合があります)
剪定後の消毒
剪定を終えた切り口を保護したり、毛虫やチャドクガといった害虫、木の病気(カビなどの菌)から庭木全体を守ったりするための薬剤散布を、オプションとして追加できます。
すでに害虫の発生に困っている場合は、剪定と合わせて消毒オプションを追加しておくと安心です。
料金相場
木1本あたり1,000〜3,000円
庭木の剪定を安く抑えるコツ
庭木の剪定にかかる費用は、依頼の仕方を工夫することである程度抑えられます。ここでは費用を安く抑えるための4つのコツを紹介します。
相見積りでトータル費用を比べる
剪定のサービス料金には定価がありません。そのため、同じ庭木の剪定であっても、業者によって基本料金や出張費の算出方法は大きく異なります。無駄な出費を避けるためには、複数の業者から見積りを取ることが大切です。
見積りを比較する際は、単に「一式」とだけ書かれた大雑把なものは避け、ゴミ処分代、出張費、駐車代がしっかり内訳として記載されている、透明性の高い業者を選ぶと追加料金のトラブルを防げます。
複数本や草むしりなどをまとめて一括で依頼する
庭木の剪定は、今年はこの1本、来年はあっちの1本と小出しに依頼するよりも、庭にある複数の木をまとめて1回で依頼するほうがトータルの費用を抑えられます。
業者は現地へ往復する出張費や職人の拘束時間を踏まえて料金を組むため、1回にまとめて多くの作業を依頼することで、1本あたりにかかるコストを抑えられる場合があります。
さらに、剪定と同時に芝刈りや草むしりもまとめて片付ければ、庭の美観を保つためのコストを抑えることが期待できます。
処分費が安くなる冬に依頼する
プロに依頼する時期を工夫するだけでも、費用を抑えられます。庭のシーズンオフであり、庭木が成長を止める「休眠期」にあたる12月~2月の冬季に依頼するのがおすすめです。
特に落葉樹の場合、冬は葉がすべて落ちているため、剪定で出る枝葉のゴミの量が大幅に少なくなります。結果として、容積や重量によって決まるゴミの処分費を引き下げられるでしょう。
自分でゴミを処分する
剪定にかかる追加費用の中でも、もっとも簡単に節約できるのが枝葉ゴミの処分です。
業者には剪定作業だけを依頼し、「切り落とした枝葉は自分で片付ける」と事前に申し出れば、処分代を節約することにつながります。
自分で処分する場合は、切り落とした枝を束ねて紐で縛るか、自治体の指定する燃えるゴミ袋にまとめて収集日に出せば、費用はほとんどかかりません。
ただし、庭木の量が多くゴミが数十袋に及ぶ場合は、袋詰めだけでも大変な重労働となり、ケガや虫刺されのリスクもあるため、無理をせず業者に任せることも検討しましょう。
庭木の剪定を依頼するなら家工房にご相談ください
高所での作業が必要で危険が伴う、道具を揃えるのが大変、剪定したい木が多いなど、庭木の剪定を自分で行うのが難しいと感じたら「おうちの御用聞き家工房」にご相談ください。
家に関するトラブルであれば、どんな些細な内容でも相談を受け付けており、「トラブルかどうか分からないけれど、ちょっと見てほしい」といった内容でも対応可能です。電話一本で最短即日に駆けつけます。庭木の状態が気になったらすぐにご相談ください。
まとめ
庭木剪定の費用は、単価制か日当制かという料金体系や、依頼する業者の種類によって大きく変わります。植木屋・庭師、便利屋、ホームセンター、シルバー人材センターといった選択肢の特徴を理解したうえで、相見積りを取り、依頼のタイミングやゴミ処分の方法を工夫すれば、費用を抑えながら満足のいく仕上がりを実現できます。庭木の手入れに不安を感じたら、信頼できる業者に相談してみましょう。
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