【素材別】ソファにつく汚れの種類と掃除方法を解説

毎日使うソファは意外と汚れています。丸洗いできる家具ではないため、掃除の仕方に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。ソファの掃除方法は、表地の素材によって異なります。今回は、ソファをお手入れする頻度や、素材別の掃除方法を紹介します。汚れを防ぐ対策も解説しているので、お気に入りのソファをキレイな状態で長持ちさせましょう。


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【素材別】ソファを念入りに掃除する手順

大切なソファにうっかり飲み物をこぼしてしまったときや、汚れの付着がひどい場合は、念入りな掃除が必要です。とはいえ、ソファの表地に適した掃除をしなければダメージを与えてしまうかもしれません。

ソファに使われているのは、大きくわけて次の3つの素材です。

・布
・合成皮革
・本革

それぞれの特徴と、シミ落としやダニ退治を含む掃除方法をみていきましょう。

【布製】ソファの掃除手順

布製のソファは暖かみがあるものの、水分を吸い込むため、食べこぼしや汗によるシミ汚れが付着しやすいです。湿気や汚れを養分にダニが繁殖することもあるので、定期的に念入りな拭き掃除をしましょう。

布製ソファの掃除には、重曹を使うのがおすすめです。アルカリ性の重曹は、汗や皮脂汚れ、ニオイもすっきり取り除く効果が期待できます。人体や環境にも優しいエコ洗剤なので、小さなお子様やペットがいるご家庭でも気兼ねなく使えて便利です。

布製ソファのシミ落とし、ダニ退治まで含めた具体的な掃除手順は、次のとおりです。

【準備品】
・掃除機
・タオル
・粉末状の重曹
・掃除用の中性洗剤
・スチームアイロン

【布製ソファの掃除手順】
1.ソファに掃除機をかけて、すみずみまでホコリやゴミを取り除く
2.ソファの表地全体に、重曹をまんべんなく振りかける
3.そのまま1~3時間前後放置する
4.掃除機で重曹を残さず吸い取る
5.固く絞った濡れタオルで表地全体をしっかり拭き掃除する
6.タオルに水で薄めた中性洗剤を少量付けて、シミができている部分をこすらず、叩くようにして汚れを取り除く
7.汚れが取れたら洗剤の付いていない濡れタオルで繰り返し拭き、洗剤成分をしっかり取り除く
8.温度設定を「高」にしてスチームアイロンを用意する
9.ソファの表地から数センチ浮かせた状態で、アイロンのスチームを全体にゆっくりかけてダニ退治をする
10.ソファ全体を乾燥させる
11.最後に再度掃除機をかけて、ダニの死骸や糞を取り除く

ソファに重曹が残ったままだと、肌を刺激する可能性があります。掃除機を隅々までかけて、しっかり重曹の粉末を取り除きましょう。

コゲ付きや生地が変質するリスクがあるため、ソファに直接アイロンを当てるのは危険です。アイロンは表地から浮かせた状態で少しずつ動かして、スチームをしっかり浸透させましょう。熱でダニを撃退できます。

【合皮製】ソファの掃除手順

合皮製のソファは水を吸い込まないため、表面を拭くだけで済みます。重曹スプレーとメラミンスポンジを使って掃除をしましょう。ベタベタ汚れが取れて、すっきりします。

具体的な手順は、次のとおりです。

【準備品】
・掃除用の中性洗剤
・タオル
・重曹スプレー
・メラミンスポンジ

【合皮製ソファの掃除手順】
1.ソファに掃除機をかけて、ソファのすみずみまでホコリやゴミを取り除く
2.ソファ全体を乾いたタオルで乾拭きする
3.水で濡らして固く絞ったタオルに少量の中性洗剤を付けて、ソファ全体を拭く
4.落ちにくい汚れがある場合は重曹スプレーを吹きかけ、メラミンスポンジでこする
5.固く絞った濡れタオルでソファ全体を水拭きして、洗剤と重曹の成分を拭き取る
6.再度ソファを乾拭きして、しっかり乾燥させる

重曹スプレーは、水100mlに小さじ1杯の重曹を溶かせば簡単に作れます。合皮の素材によっては洗剤や重曹スプレーで色落ちする可能性があるため、目立たない部分で試してから掃除しましょう。

【革製】ソファの掃除手順

本革は非常にデリケートな素材です。水や洗剤が使えないため、レザークリームなどの専用クリーナーを使う必要があります。製品ごとにお手入れ方法が異なるので、取扱説明書を確認してから掃除しましょう。

一般的な革製ソファの掃除方法は、次のとおりです。

【準備品】
・掃除機
・タオル
・レザークリーナー
・革用の保護クリーム、オイル

【革製ソファの掃除手順】
1.ソファ全体に掃除機をかける
2.ソファ全体を乾いたタオルで乾拭きする
3.革用レザークリーナーをタオルにつけ、汚れやシミを拭き取る
4.革用保護クリームをタオルにつけ、革全体にまんべんなく塗る
5.タオルで乾拭きして仕上げる

ソファを掃除する頻度の目安

ソファの汚れは日々蓄積するため、毎日掃除するのが理想です。仕事などで忙しい場合は無理のない範囲で、こまめにお手入れしましょう。

普段の掃除は週1回が目安

リビングなどで毎日家族が座るソファは、見た目以上に汚れています。少なくとも週1回は掃除機をかけて、しっかりホコリやゴミを落としましょう。こまめに掃除をすると、ソファが長持ちします。

各素材に共通する短時間の掃除手順は、次のとおりです。

【準備品】
・掃除機
・ブラシ
・粘着クリーナー

【週1回の掃除手順】
1.ソファのクッション面を軽く叩きホコリやゴミを浮かせる
2.柔らかめのブラシを使い、隙間や折り目のゴミをかき出す
3.吸込み口にブラシのアタッチメントを付けて、ソファ全体に掃除機をかける
4.より短時間で済ませる場合は、掃除機の代わりに粘着クリーナーで掃除をする

洗えるカバー付きのソファは、取り外して洗濯します。縮みや色落ちの可能性があるため、必ず洗濯表示を確認して洗ってください。

念入りな掃除は月1回が目安

ソファをキレイなまま維持するためにも、月1回は素材に適したやり方で汚れやシミを徹底的に取り除く掃除をしましょう。汚れが付着したままだとシミが取れにくくなり、ダニを招く原因にもなりやすいため、汚したらその都度掃除することが大切です。

ソファ掃除の負担を軽減するポイント

ソファは汚れても気軽に買い換えるのが難しいため、予防が第一です。食べ物や飲み物をこぼさないよう日頃の使い方を見直すほか、次の対策でお手入れの負担を軽くしましょう。

布製のソファには防水スプレーを使う

水分を吸い込む布製のソファは、防水スプレーをかけて使うと汚れの付着を防げます。表地がキレイなまま使えて、ソファも長持ちするのでおすすめです。

家庭に合った素材のソファを選ぶ

お手入れの手間を減らすためにも、家庭の状況にあうソファを選びましょう。小さなお子様の食べこぼしが気になるご家庭には、コットン、ポリエステル、ポリ混紡などの家庭の洗濯機で洗えるカバー付きのソファがおすすめです。防汚加工や消臭機能付きなら、さらに負担を減らせます。

ペットのいるご家庭には、水や汚れをはじき、爪や歯によるダメージに強い合皮製のソファが便利です。よだれや排泄物で汚れても、洗剤で簡単に拭き取ることができます。本革製に比べると安価なので、買い替えしやすいのもポイントです。

ソファ掃除が大変ならハウスクリーニングがおすすめ!

ソファの掃除が大変なら、ハウスクリーニングを検討しましょう。電話1本かけるだけなので、手間がかかりません。専門家による仕上げで、ソファが見違えるほどキレイになります。

おうちの御用聞き家工房では、ソファをはじめとする幅広いハウスクリーニングに対応しています。電話一本で最短即日お伺いできる場合もあります。些細なことでも誠実に対処しているため、床、壁、ドアに関するおうちの悩みごとなら、おうちの御用聞き家工房までお気軽にご相談ください。

まとめ

ソファの表地には布、合成皮革、本革と種類があり、素材ごとに掃除方法が異なります。間違えると表地が傷んだり、シミが残ったりするため、素材の特徴にあわせて掃除をすることが大切です。ソファには汗、皮脂、ホコリ、食べこぼしとさまざまな汚れが付着します。便利なハウスクリーニングも上手に活用して、ソファをいつでも気持ち良く使えるようにしましょう。