雨戸がうるさい主な原因3つ
雨戸のうるさい音を解消するためには、まず正しい原因を知ることが重要です。最初に原因をはっきりさせなければ、誤った対処法で音が大きくなったりサッシや窓ガラスの破損につながったりする可能性があります。
雨戸がうるさい音を発する主な原因は、次の3つです。
戸袋に隙間がある
そもそも戸袋とは、雨戸をまとめて収納する箱型のスペースのことを指します。最初は丁度良いスペースだった戸袋内も、経年劣化によって戸袋を留める釘などがゆるみ、隙間ができてしまいます。
風が強い日なんかに戸袋の中へ風が吹き込み、吹く風の振動で雨戸と戸袋がぶつかり合い、ガタガタと音を立てる。使用していない雨戸が音を立てる大きな原因は、この戸袋にあると思われます。
隙間が大きかったり風が強かったりするほど、音は大きくなるでしょう。また、雨戸を十分に収納できていないときも隙間が生じ、音が出ることがあります。
窓との間に隙間がある
雨戸が風で振動したときに、内部の窓ガラスやサッシとぶつかることで音を立てる場合があります。これは窓と雨戸の間に生じる隙間によるものです。
地震など大きな災害で建物自体が歪んでいるケースもありますが、心当たりがない場合は雨戸の経年劣化も考えられます。
戸袋だけではなく、雨戸や窓ガラス、サッシなども経年劣化によってゆるみが生じる部分でもあります。雨戸の設置や建物の新築時から相応の年月が経過しているのであれば、一度メンテナンスを検討してはいかがでしょうか。
戸車やレールの不具合
雨戸を開け閉めするときに限って音が生じるのであれば、戸車やレールに不具合が起きているかもしれません。
戸車とは、戸のレールと接する面に設置する小さな滑車のような部品のことです。この戸車が取り付けられることによって、雨戸や窓ガラス、サッシなどの引き戸がスムーズに開け閉めできるようになるのです。
開閉時の音は、経年劣化によって戸車が上手く回転しなくなった結果、レールとの摩擦が起こり、雨戸自体の動きが悪くなったことが原因です。
戸車が問題なく回転していても、レールが消耗していたりゴミが溜まっていたりすると動きが悪くなるため、同じく音のトラブルが生じることがあります。
音の種類で雨戸がうるさい原因をチェック
雨戸がうるさい原因は、音の種類で判別できます。たとえば風が吹くとガタガタと音がするようであれば、戸袋と雨戸の間に隙間があることが原因と考えられます。
雨戸の開閉時にキーキーと不快な音がする場合は、ガイドレールもしくは雨戸が歪んでしまっているのかもしれません。歪みで擦れやすくなり、キーキーとした音を立ててしまうのです。また、サビによって雨戸とガイドレールとの間に凸凹が生じている可能性もあるでしょう。
シャッタースラットが歪んでいる場合は、ギシギシとした音が発生します。シャッターの面であるシャッタースラットに歪みが生じることで、正常にシャッターが巻き取られていない状態です。そのため、シャッター同士がぶつかり音を立てます。
そのほか、ギギギという機械音や大きな音がする場合は、深刻な異常が起きているおそれがあり、自身では解決が困難なことがほとんどです。
雨戸がうるさいときの対策8つ
雨戸の音がうるさくなる原因が分かったら、次は対処方法を選びましょう。ほとんどが経年劣化による隙間や部品の異常などが原因でも、雨戸そのものを交換しなくてはならないということもあります。
ですが手軽な方法で対処できる場合もあるので、試す価値は十分にあるかと思います。4つの対策方法があるので、紹介します。
ガイドレールを掃除する
ガイドレールに小石やゴミが挟まっている影響で音が発生している可能性があります。そうした場合は、掃除をすることで不快な音の改善を見込めます。汚れが溜まっていると、雨戸のスムーズな開閉にも影響が出るので定期的な掃除は大切です。
まず、ブラシなどでガイドレールの溝に落ちているゴミをかき出します。かき出したゴミを掃除機で吸い取ったら、残った汚れを濡らしたブラシでキレイに落とし、雑巾をかけて完了です。
隙間を緩衝材で埋める
「雨戸と戸袋」あるいは「雨戸と窓ガラスやサッシ」それぞれの間に隙間ができているケースは、隙間を緩衝材で埋めるだけで音を軽減できます。
身近なもので手軽に対処したい場合はビニール袋や段ボールなどを詰める方法もありますが、より弾力性のあるもので対策したいときは以下の緩衝材もおすすめです。
・スポンジ
・ゴムパッキン
適度なサイズにカットして、雨戸との隙間に挟みましょう。狭い部分に挟むときは、ヘラを使用して押し込むとしっかり奥まで入ります。緩衝材は全体的に入れる必要はなく、一定間隔に複数箇所挟む程度で十分です。
緩衝材を挟む場所は、雨戸とサッシの間のみにするよう注意が必要です。ガラスと接する部分に無理に挟んでしまうと、風で雨戸が振動したときに圧がかかり、ガラスが割れるおそれがあるからです。
戸車やレールに潤滑油を吹き付ける
雨戸がガイドレールに擦れてキーキーとした音が出ている場合は、潤滑油を吹き付けることで応急処置が可能です。雨戸の上部と下部、レール、戸車などに吹き付けて2、3回開閉しましょう。
潤滑油を吹き付ける前に、ガイドレールに溜まったゴミなどは取り除いておくようにしてください。音が気になるときだけでなく、半年に1回ほどメンテナンスとして潤滑油を吹き付けることをおすすめします。
戸車を調整する
雨戸を開閉する際にガタつきや不快な音がする場合は、戸車の高さが揃っておらず雨戸の高さが傾いていることが原因として考えられます。戸車を調整することによって改善が期待できるでしょう。
戸車を調整するときは室内側にある戸車のネジを、プラスドライバーを使って調整してください。部品が落下する可能性があるため、ネジは決して外さないよう気を付けましょう。
ガラス窓に防音シートを貼る
北海道など一部の地域では二重サッシや複層ガラスが一般的ですが、そのほかの地域では従来の窓やサッシを使用している物件も多いでしょう。
二重や複層ではないのであれば、ガラス窓部分に防音シートを貼る方法も効果的です。
防音シートとは、透明で窓に貼り付けられるシールタイプの防音グッズです。部屋の内側から必要なときのみ設置できる防音ボードもありますが、防音シートに比べ高価になりやすいので注意してください。
防音カーテンをつける
さまざまな不具合から、雨の日や風が強い日に雨戸やシャッターがうるさいと感じる場合は、防音カーテンを付けるのもひとつの手段です。根本的な解決にはなりませんが、騒音を和らげることができます。
雨戸やシャッターが出す音は、いわゆる外からの音のため「遮音」タイプのカーテンがおすすめです。音を反射させることによって、文字どおり外からの音を遮ってくれます。
二重サッシにする
遮音カーテンと同様、騒音の根本的な解決とはなりませんが、窓を二重サッシにするのも解決策のひとつとして挙げられます。二重サッシには断熱効果や防犯効果もあるため、騒音対策以外でも役に立ちます。
雨戸を交換したほうが良い場合も
雨戸自体の経年劣化が原因の場合は、隙間を埋めたり戸車のみを交換したりしても、根本的な解決にはなりません。雨戸自体が歪んでいると、上記で紹介した対策を施しても開け閉めするだけで音が発生します。
経年劣化が著しい雨戸は、大きな事故やトラブルを引き起こす可能性もあります。そうなる前に、早めの交換を検討してはいかがでしょうか。
以前と似たタイプを設置するのも良いのですが、おすすめは電動シャッターです。初期費用はかかりますが、電動シャッターは動作音も静かで雨戸よりも丈夫なため、防犯性を高めることもできます。
自分で対策できないときは?
先に紹介した対策方法の中には、自力で実行できるものも含まれています。しかし中には「失敗して余計に壊したくない」「高い位置で手が届かない」と、自分で対策できない人もいるでしょう。
プロの業者に依頼する
失敗が不安な方や自分で対策できない方は、無理をせずプロの業者に依頼することをおすすめします。プロの業者に依頼すると、以下のメリットがあります。
・原因に合った対策をしてくれる
・難しい作業や危険な作業も代行してくれる
プロの業者は専門知識やこれまでの経験に基づいて、素早く原因を特定してくれます。きちんと原因を把握したうえで最適な対策方法を考えてくれるため、無駄がありません。
雨戸や窓ガラスの交換など、難しい作業や危険な作業も任せられる点は、DIYが苦手な方にとって大きなメリットです。
雨戸のトラブルは「おうちの御用聞き家工房」へ
「雨戸がうるさい」、「スムーズに開け閉めできない」などのトラブルは、おうちの御用聞き家工房へぜひご相談ください。
おうちの御用聞き家工房は、電話一本で最短即日にお伺いできることがあるため、台風や大雨に備えて早く対処したいという方にも最適です。
最初に、現地の状況を確認したうえで見積りを提示し、ご納得いただいたうえで施工に入ります。
また、雨戸の調整や交換だけではなく、おうちのあらゆる困りごとを解決できます。庭木の剪定やハウスクリーニング、リフォームなど、どんなお悩みもまずは「おうちの御用聞き家工房」にご相談ください。
近隣の雨戸の開閉音が気になるときは?
自宅の雨戸やシャッターから発生する騒音対策について解説しましたが、自宅ではなく近隣住宅の騒音に悩まされているという人もいるでしょう。だからといって直接伝えるのは、近隣トラブルになりかねません。
もし近隣の騒音に困っている場合は、第三者に相談すると良いでしょう。賃貸であれば大家さんや管理会社に、戸建てであれば地域の自治会などに相談することをおすすめします。
自宅の騒音対策としてご紹介した遮音カーテンや二重サッシは、近隣からの騒音対策にも役立つため、どうしても気になる場合は検討すると良いでしょう。
その反対として、自宅の雨戸やシャッター音による近隣トラブルももちろん考えられます。騒音が改善されるまでは、音が気になる早朝や深夜に雨戸を開閉しないように注意すると良いです。
まとめ
最近になって雨戸がうるさいと感じるようになったなら、経年劣化や故障など、なんらかの異常が生じている可能性があります。放置は近隣の迷惑になり、睡眠の妨げにもなるため、早急な対処がおすすめです。
雨戸がうるさいときの対処法は手軽にできるものもありますが、状況によっては本体ごと交換する必要もあります。原因が分からない方や自力では対処できないという方は、まず「おうちの御用聞き家工房」へご相談ください。