外壁修理の費用相場は修理内容で変動!
外壁修理といっても、外壁の状態によって修理内容や費用が異なります。まずは主な外壁修理の内容と費用相場について見ていきましょう。
1.外壁のコーキング
家の外壁を観察してみると、壁と壁の継ぎ目の部分にゴムのような材質のものが注入されていることがわかります。これは「コーキング(シーリング)」といって、外壁の防水性や耐久性を高めるためのものです。
コーキングが劣化すると防水性や耐久性が落ちてしまうので、定期的にチェックして劣化や破損があれば修理しなくてはなりません。コーキングの修理方法には、「打ち増し」と「打ち替え」の2種類があります。
・打ち替え…今注入されているコーキングを除去して、新しいコーキングに交換する
費用相場は打ち増しが約5~20万円、打ち替えが約5~50万円です。リフォーム会社などに依頼すると、打ち増しが約500~900円/m、打ち替えが約900~1,200円/mです。
※会社により金額に変動あり
打ち増しのほうが安いことが多いのですが、新しいコーキングに交換する打ち替えは10年程度持つのに対し、打ち増しの場合は2~5年ほどしか持ちません。そのため、打ち替えにしたほうが、結果的に費用が安く済むこともあります。
2.外壁のチョーキング
外壁が劣化すると、塗装が浮いてきて白い粉のようなものが出てくることがあります。これを「チョーキング現象」というのですが、チョーキング現象が起きた場合は、外壁全体を高圧洗浄したあとに塗装しなおさなくてはなりません。
チョーキング現象が起きているのが外壁の一部であっても、外壁全体が劣化している可能性が高いため、一部だけ塗装しなおすのではなく全面塗装しなおしたほうが良いでしょう。
リフォーム会社などに作業を依頼した場合の費用相場は、以下になります。
高圧洗浄…約2~3万円
塗装…約1,700~5,000円/㎡
3.外壁のひび割れ修理
外壁が乾燥したり、地震などの振動の影響を受けたりすると、ひび割れ(クラック)が発生することがあります。
幅0.3mm以下のごく細いひび割れ(ヘアークラック)であれば、家の内部に影響するようなものではないので、そこまで心配する必要はありません。
幅0.3~1mm程度のひび割れでも、深さがなければ大丈夫です。ひび割れ箇所を補修して、外壁を塗装しなおしましょう。
ひび割れの深さが4~5mm以上になっていたり、幅が3mm以上あったり、段差ができていたりする場合は早急な修理が必要です。
このようなひび割れは「構造クラック」と呼ばれており、外壁や家の構造に歪みが出ていることが原因で発生している可能性があります。
ひび割れから家の内部に雨水が侵入したり、シロアリが発生したりと、より深刻なトラブルを招くもとになるので、リフォーム会社などに適切な対処方法を相談してください。
費用相場はひび割れの程度にもよりますが、以下になります。
・足場が必要な場合…約1~50万円
リフォーム会社などに依頼した場合は、ひび割れの補修に1箇所あたり約1〜10万円、塗装代に1,700~5,000円/㎡程度かかるでしょう。
4.外壁の浮き・膨らみ・反り・破損修理
モルタルの外壁が膨らんでいる、タイルが浮いている、外壁が反ったり破損したりしてしまっているというときは、素材や原因によって対処法が変わるため、まずはリフォーム会社などに対処法を相談しましょう。
修理内容によって費用が大きく異なるため一概にはいえませんが、費用は1箇所あたり約1~6万円/箇所となるのが一般的です。
5.外壁のカビ・コケ取り
自力で掃除しても取れないカビやコケは、リフォーム会社などに依頼すれば高圧洗浄で落としてもらえます。費用相場が約2~5万円です。
6.外壁のサビ取り
外壁の金属部分のサビも、放置すると悪化して内部まで腐食してしまうので修理が必要です。修理費用の相場は約1〜10万円で、リフォーム会社などにサビ落としやサビ止め塗装を依頼すると、200~2,000円/㎡程度かかります。
外壁の修理で助成金がもらえるって本当?
どの修理も1~50万円など金額にかなり幅があるのが気になった方もいるのではないでしょうか。
なぜこれほど金額に差があるのかというと、外壁の状態や足場の要不要などによって費用が大きく変わってくるためです。
軽度の修理で済む場合は、それほど費用はかかりませんが、長年メンテナンスをせずに放置していたり、日光や潮風が当たるなど外壁にとって過酷な状況だったりして重度の修理が必要になると、どうしても修理費用が高くなります。
「こんなに修理費用が高いと、直したくても直せない」というときは、助成金が受け取れないかをチェックしてみましょう。
助成金の金額は地域によって異なりますが、平均10~20万円程度で、場合によっては修理費用が30万円近く安くなることがあります。
リフォーム会社などに外壁修理について相談する際に、助成金についても聞いてみましょう。なお、助成金を受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。
・建築基準法を遵守した住宅である
・修理の際には遮熱塗料や断熱塗料使用する
・自治体指定の業者に修理を依頼する
・着工前に助成金の申請を済ませる
補助金以外で費用を抑えて外壁修理する方法とは!
外壁修理の際に助成金が受け取れると良いのですが、早急に修理が必要で自治体指定の業者に依頼する時間がない、助成金の条件を満たせないといった事情がある方もいるでしょう。
助成金を受け取る以外に、外壁修理の費用を抑える方法はないのでしょうか。
DIYをして外壁修理
助成金以外で外壁修理の費用を抑える方法としては、DIYがあげられます。リフォーム会社などに頼むと出張費や作業費などが発生しますが、自分で修理すれば材料費のみで済むためです。
外壁の軽いひび割れをパテで埋める、市販の高圧洗浄機でコケや汚れを落とす程度なら自分でできるでしょう。建築関連の仕事をしている人であれば、意外に慣れている作業かもしれません。
ただ、DIYすれば確実に業者に頼むよりも費用が安くなるとは限らない点に注意が必要です。工具などを揃えるのにお金がかかることがありますし、慣れない作業でかえって状態を悪化させてしまい、結果的に業者に頼むことになる可能性もあるので注意しましょう。
部分補修も可能な業者に依頼
助成金も利用できない、DIYするのも難しい、それでも費用を抑えたいという場合は、部分補修に対応している業者を探してみましょう。外壁全体の修理となると費用がかさみますが、部分的であれば費用が抑えられます。
現状を確認したうえで、費用の見積もりを出してくれる業者であれば、あらかじめいくらかかるのかがわかるので安心です。
おうちの御用聞き家工房であれば、「ちょっと見てくれる?」と確認だけでも最短即日でかけつけます。
作業費用は100円~で、外壁修理だけでなく、電球交換や草むしりなど、さまざまな「おうちの困った」を解決しておりますので、外壁のことでお困りの際にはぜひお電話ください。
まとめ
外壁を定期的にメンテナンスしないと、家の見た目を悪くするだけでなく、雨漏りなどの大きなトラブルに発展する可能性があります。
助成金を受ける、DIYする、業者に部分補修を依頼するなどの方法で費用を抑えられる可能性もあるので、まずは外壁のチェックだけでも行ってみましょう。