暖房がつかない…。主な原因と効果的な対処法を紹介!

寒い時期には多くの家庭でエアコンを利用すると思いますが、いざスイッチを入れても暖房がつかないと困ったことはありませんか?原因は故障だけではなく、エアコンの正常な機能が関係していたり、設定の問題であったりとさまざまです。そこで今回は、少しでも早く解決したい暖房がつかないトラブルについて、考えられる原因や対策について解説します。


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【エアコン】暖房がつかない5つの原因

暖房がつかない原因は、大きく5つに分けられます。エアコン自体の問題をはじめ、室外機やモード設定の問題など、当てはまるものがないかひとつずつ確認していきましょう。

そもそも電源プラグが抜けている場合、暖房はつきません。当たり前のことと思われがちですが、シーズンオフの電気代の節約やエアコン掃除を理由に、電源プラグを抜いたままになっているご家庭もあります。

まずは、見落としの多い電源プラグを確認したうえで、以下の項目もチェックしていきましょう。

リモコンの電池が切れている

暖房がつかないとき、意外に気づかない原因がリモコンの電池切れです。

リモコンの液晶が薄くなっていたり、遠くだと反応しにくかったりする場合には電池の残量が減っているかもしれません。疑わしい場合にはまず電池交換をしてみましょう。

リモコンの電池には、アルカリ電池よりもマンガン電池の方がおすすめです。理由としては、使わない時間で電圧が回復することや、液漏れがしにくいことが挙げられます。

交換する際は、電池の端末部分が液漏れなどで汚れていると反応しにくいことがありますので確認しておいてください。

もしも汚れがあるときは、やすりやティッシュなどで端末をキレイにすると通電しやすくなります。

電池を交換しても改善しない場合は、リモコン自体が故障している可能性が高いです。スマートフォンのカメラなどで赤外線部分を撮影すると、通常であれば操作時に発光しますが、確認できなければリモコンに不具合があるかもしれません。

家電量販店などに行けば、汎用型のリモコンを1,000〜2,000円程度で手に入れることができるので、買い替えも検討してみてください。

暖房以外の運転モードになっている

エアコンの運転モードが送風や冷房、除湿になっていれば当然暖房はつきません。まずは、リモコン上で運転モードが「暖房」になっているか確認してみてください。

このとき注意しなければならないのは、リモコン上の運転表示が「暖房」になっていても、エアコン自体の運転モードが「暖房」に切り替わっていない場合もある点です。

リモコンで「暖房」モードになっているのにもかかわらず、暖房が機能していないと感じたら、もう一度リモコンをエアコン本体に向けて「暖房」ボタンを押して確認してみましょう。

エアコンのフィルターが汚れている

エアコンのフィルターにホコリや汚れが付着しすぎていると、室内機が上手く空気を吸い込めず、暖房の効きが悪くなることがあります。

フィルターにホコリや汚れが溜まった状態では、エアコンの風量が弱くなり、暖房がつかないと感じてしまうのです。

毎日エアコンを使用している場合は、1~2週間に1回の頻度でフィルターを掃除するのが良いといわれています。

何ヶ月、または何年もの間、エアコンのフィルターを掃除していない人は、一度フィルターの汚れ具合を確認する必要があります。

室外機に不具合が生じている

室外機の中には冷暖房を切り替えるための「四方弁」があります。冷房だけが正常に動作するようなときは、この弁が故障している可能性が高いです。室外機のファンを確認して異常がないかをチェックしてみてください。

ファンが回っていない

エアコンの室外機は、外に設置しているので異物が詰まりやすく、トラブルが発生しやすいです。室外機が新鮮な空気を室内機に送り続けることで、エアコンは正常に機能します。しかし、ファンが回っていない状態では空気を取り込めません。

ゴミや虫などが室外機に入り込んで、ファンが止まっていたり、動きが鈍くなっていたりしていないか確認してみてください。

異物が入り込んでファンが回っていない場合は、分解して異物を除去しましょう。自分で分解すると思わぬ事故を招きかねないため、必ず専門業者に依頼してください。

霜がついている

気温が急激に下がり、雪が降れば室外機に霜がついて暖房が動かない場合もあります。

エアコンには、霜取り運転という機能がついており、室外機の霜取り運転中は、暖房がつかない仕様になっているのです。

霜取り運転は15分程度で終了するので、しばらく待って暖房機能が働いているか確認しましょう。

エアコン本体が故障している

エアコン本体にあるランプの点滅は、故障や不具合が起きているサインです。点滅の意味は、メーカーによって異なるため、取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認してみてください。

また、エアコン本体のランプの点滅だけでなく、リモコン側でエラーコードを表示して知らせてくれる機種もあります。

エラーコードからどの部分で不具合が生じているかを確認して、対応方法を検討してみてください。

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エアコンの暖房はつくまでに時間がかかることもある

エアコンがすぐにつかないとしても、正常な機能が関係しているかもしれません。まずは、暖房の仕組みや機能について確認し、時間がかかる理由について知りましょう。

エアコンで暖房する仕組み

エアコンの暖房機能は、「冷媒(れいばい)」と呼ばれるガスを利用し、熱を移動させることで室内を温める仕組みです。電気ストーブのように電気で直接熱を発生させているわけではありません。

この冷媒は室内機と室外機をつなぐパイプの中を巡っており、常温時は気体の状態ですが圧力が加わることで液体になる性質があります。

気体は液体に変わる際、熱を周囲に放出する現象が発生しますが、それを利用したものがエアコンの暖房機能です。

エアコン内部では熱を生み出すために外気を取り込み、室内に熱を送り込むという作業が行われますが、これには室内機と室外機に取り付けられている熱交換器が関与しています

気温が低いときは、室内機が冷えているため温まるまでにある程度の時間が必要で、暖房がつくのも時間がかかるでしょう。そのため、スイッチを入れた後にも少しの間は冷たい風が出てくることがありますが、これは故障などではなく正常な状態です。

エアコンの暖房がつかないときの対処法

暖房がつかない原因を踏まえ、ここからは対処法についてご紹介していきます。

クリーニングを検討する

エアコンを購入してから、これまで一度もクリーニングしていない人は、汚れを丁寧に除去することで暖房の効きが良くなる可能性があります

フィルター掃除は自分でできますが、エアコンの内部や室外機のクリーニングとなれば、業者に依頼するのが適切です。

フィルター掃除を依頼する際にかかる費用相場は1万~2万円程度で、依頼する台数が多くなると割引してくれる業者が大半です。

エアコンを買ってからしばらく掃除していない人や長期間使用している人は、一度検討してみるのをおすすめします。

修理・買い替えを検討する

保証期間内のエアコンであれば、保証内容によっては無料で修理を受けられることがあります。保証書で保証期間や保証内容を改めてチェックしてみましょう。

保証期間を過ぎている場合は、修理費用が高額になる場合があります。長期間使用しているなら、エアコンの買い替えを検討するのもひとつの手です。

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「暖房がつかない」を防止するために定期的なメンテナンスが大切

エアコンの定期的なメンテナンスはトラブル防止のためにも重要です。

まずはフィルターの定期的な清掃を心掛けましょう。暖房の効きを良くし、カビの対策にも効果的です。

掃除方法は、以下の手順でおこないます。

1.カバーを開ける

2.フィルターを外して、表面に付着したホコリを掃除機で吸い取る

3.裏側から水を当ててホコリを落とす

4.表側を歯ブラシで掃除する

5.風通しの良い場所でしっかりと乾かす

フィルターよりも内部の熱交換器の部分も掃除機である程度は掃除できますが、すべての汚れを取り除くことはできません。確実にメンテナンスするためには、やはりプロに任せることが望ましいです。

また、室外機の手入れも重要ですが、内部までメンテナンスするためには分解が必要で、知識がない人が自力で行うのは難しいでしょう。

エアコンの定期的なメンテナンスをプロに任せたいという方は、おうちの御用聞き家工房がおすすめです。

電話一本いただければ最短即日でお伺いできる場合もあります。日頃のメンテナンスなどちょっとした困りごとも受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

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まとめ

暖房がつかないときには、故障や不具合以外にも霜取り機能による正常な反応であること、リモコンの電池切れなどさまざまな要因が関係しています。

一般的にはフィルターなどの吸込口や吹出口などの風まわりが原因になりやすく、日頃のメンテナンスもトラブル予防のためには重要です。

しかし、室外機やエアコン内部のメンテナンスは自力で行うには難しく、確実に行うためにはプロの力が必要でしょう。普段からエアコンで気になることがあれば、ぜひおうちの御用聞き家工房にご相談ください。