抜いても抜いても雑草が生えてくるのはなぜ?
なぜ雑草はいくら抜いても生えてくるのか、その原因について解説します。
種が運び込まれてくるから
雑草といえども植物ですので、通常種がなければ芽を出すことはありません。
この雑草の原因となる種は、風に飛ばされてくるもの、鳥のフンとして排出されたもの、人間やノラ猫などの動物の体に付いてきたものなど、さまざまな経由で庭に運び込まれます。
さらに、雑草はひとつの株からまかれる種の数が約5万粒といわれており、最大ではなんと20万粒の種がまかれる場合もあるのです。
種が多いだけではなく、その中の約80%が発芽するため、この恐ろしいほどの繁殖力は雑草が減らない要因のひとつといえるでしょう。
日光があれば成長できるから
雑草は光を栄養として発芽するため、どんな場所でも日光があれば成長するのです。
このように発芽の条件が光によるものを「好光性種子」といい、多くの種類の雑草がこれに該当します。
東から昇って西へ沈む太陽は、時間帯によって光の角度が変わることから、さまざまな場所の雑草に光を与えて発芽を促すでしょう。
天気の影響は受けるものの、太陽が無くなることはないので、雑草はいつでも成長できる環境にあるのです。
根や茎が土の中に残っているから
雑草の中でも多年草に分類されるものは、葉や茎が枯れても地面に根や茎が残っていれば再生できます。
草むしりをしても同じ場所からまた生えてくるのは、土の中に雑草の根が残っているからかもしれません。
また、冬になると多年草は枯れるため、表面的には雑草が無くなったように見えますが、それはあくまで葉や茎が無くなっただけです。雑草の根は土の中で生きているのです。
この強い生命力がある限り、簡単に雑草を一掃することは難しいでしょう。
雑草が生えなくなる5つの方法
抜くだけではすぐに生えてくる雑草ですが、正しい対処をすることで雑草が生えなくなります。
ここからは代表的な対策を紹介しますので、実践できるものから取り組んでみましょう。
1.除草剤を散布する
最もポピュラーで費用対効果も高い方法が除草剤の散布です。
種類は大きくふたつに分かれており、庭や玄関先などに生えるすべての植物を枯らすことのできる「非選択性除草剤」と、対象の雑草だけを枯らす「選択性除草剤」があります。
さらに即効性のある液剤タイプと効果が長続きしやすい粒剤タイプがあり、状況に合わせて使い分けることが可能です。
除草剤は体に付着したり吸い込んだりすると大変危険ですので、取り扱う際は十分注意してください。
特に液剤タイプは風の影響を受けやすく、突風で枯らしたくない草花などにも付着する可能性があります。
また、子どもやペットがいる家庭の場合は、安全な植物成分由来のタイプなどがあるため、種類選びも慎重に行う必要があります。
2.砂利を敷く
雑草は光が当たることで成長するため、砂利を敷くことで土に光が当たらなくなり、雑草が生えるのを防ぐことができます。
また、砂利は歩く際に音がするため、防犯効果も期待できます。
しかし、最低5cmほどの厚みがなければあまり効果が得られず、土が表面に出てくるとそこからすぐに雑草が生える恐れがあります。
効果的な厚みで砂利を敷き詰めるためには、大量の砂利が必要です。
目安としては、1㎡で60~70キロ程度が必要となるので、対策範囲によっては数百キロから数トンの単位にも及びます。
そのため、誰もが手軽にできる方法ではありません。
対象範囲や作業力、金銭面を考えて対応可能な方は試してみると良いでしょう。
3.防草シートを敷く
より高い雑草予防を目指すなら、防草シートを敷くことをおすすめします。
日光を遮断する効果が高く、耐久性に優れる「合繊不織製」と柔軟で透水性に優れる「合繊折込製」など条件によって使い分けることも可能です。
平均的には5年ほどの耐久年数があり、近年は放置しても土に還る天然素材100%の製品も販売されています。
商品の種類が多い分、効果を発揮するためにはシート選びも大切になり、安価なものほど劣化しやすく効果が低い傾向にあるでしょう。
また、設置するためにも技術が必要で、隙間があるとそこから雑草が生えてくるので注意して設置しましょう。
防草シートは黒い見た目なので、見栄えを良くしたいときはシートの上から砂利や人工芝などの施工をするのがおすすめです。
4.ウッドデッキにする
普段は特に使用されていないスペースにも雑草が生えるので、駆除や対策はする必要はあるでしょう。
しかし、せっかく対処してもその場所を使わなければ、労力とコストがもったいないです。
そのようなスペースは、ウッドデッキにすることで雑草の予防効果も高く、生活に活用することができるでしょう。
さらに防草シートを下に敷けば、雑草が生えてこなくなるため、対策に悩まされることがなくなります。
子どもやペットが遊んだりバーベキューをしたりとさまざまな活用方法があるため、ぜひ検討してみてください。
5.低木類の植栽
雑草ではない低木類の植栽をすることで、景観良く雑草対策することもできます。
低木はツツジやサツキなどさまざまな種類が選べ、花が咲くものであれば季節によっての楽しみも加わるでしょう。
土に光が当たらなくなることで雑草は生えにくくなり、楽しみにもなるという魅力があります。
しかし低木自体の管理は必要になり、落ちた花や枯葉の掃除、伸びすぎた場合は剪定など、植物が好きでなければ負担に感じるでしょう。
また、植栽に失敗して低木類を枯らしてしまうと、雑草対策も難しくなります。
もともと植物が好きで植栽に興味のある方は、雑草予防にもなる低木類を検討するとよいでしょう。
絶対NG!庭に塩を撒くのはやめましょう
塩や食塩を撒く方法は、手軽に準備ができて除草効果が非常に高いことでも知られていますが、実はデメリットが大きいためやってはいけない対策です。
確かに雑草は枯れますが、花や植木などほかの植物もすべて枯れるなどの悪影響があります。
さらに、塩は自然に分解されることがないため土壌に残り続けます。塩を撒いた土壌では、その後も植物が一切育たなくなるでしょう。
大雨などにより塩混じりの土が流れ出ると、近隣の住宅や農家には多大な被害を与えます。
また、塩は住宅の基礎やインフラ設備に悪影響を与え、鉄筋コンクリート、下水管などに酸化のダメージを与え劣化させる可能性もあるのです。
それほど悪影響の強い塩分濃度が高い土地は、資産価値を落とす場合があり、土地や建物の売却時にも影響を与えるでしょう。
庭の雑草対策はおうちの御用聞き家工房へ!
雑草対策は屋外作業でもあり、自力で行う場合は負担の大きな作業も多くなりますので、十分な時間と体力が必要となります。
庭が広くて雑草対策が大変、体力に自信がないという場合は専門業者に依頼する方が良いでしょう。
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まとめ
高い繁殖力と生命力を持つ雑草は、日光さえあればどこにでも生息することができるため、予防をしていないと除去してもすぐに生えてきます。
雑草対策を行うためには、砂利や防草シートを敷いたり除草剤を広範囲に撒いたりと重労働になることも多いです。
専門業者に依頼することでより効果的で確実な対策を簡単にできますので、自力での作業に自信のない方はぜひ検討してみてください。