シーリングライトの外し方は?形状別のやり方や注意点を解説

模様替えや引越しなどの際にシーリングライトを外したいと思っても、どのように外せばよいのかわからない方が多いのではないでしょうか。 そもそも自分で外せるのか、不安に思われるかもしれません。ひと口にシーリングライトといっても種類があり、それぞれ外し方が異なります。そこで、今回は形状別のやり方や注意点を解説します。


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【形状別】シーリングライトの外し方

多くの家庭にあるシーリングライトですが、形状の違いから大きくふたつのパターンに分けられます。

基本的に特殊な工具は必要なく、誰でも簡単に取り外せるようになっています。

丸型・円盤型のシーリングライトの場合

丸型・円盤型のシーリングライトは「カバーアップ回転式」と「カバー回転式」に分けられますが、どちらも着脱方法に大きな差はありません。

シーリングライトの取り外しは、ライトのカバー・ライト本体・アタッチメントの順に、天井から外していきます。

取り外す手順は以下のとおりです。

・円形のカバーを左右どちらかに回して外す
・ライト本体と電源をつなぐコネクタのツメを指で抑えながら引き抜く
・アタッチメントに付属しているレバーを引きながらライト本体を外す
・ボタンを押しながら反時計回りにひねってアタッチメントを天井から外す

ライト本体をアタッチメントから外す際は、いきなり本体が落下しないように、手で押さえながら作業しましょう。

アタッチメントを取り外せたら作業完了。天井には「引っ掛けシーリング」と呼ばれる電源ソケットだけが残されます。

ただしシーリングライトの種類によっては特殊な構造だったり外し方が異なったりする場合もあるので、取扱説明書を参考に取り外すのがおすすめです。

四角型のシーリングライトの場合

四角型のシーリングライトは「プッシュ方式」「プッシュプル方式」のふたつが一般的です。

どちらのタイプかによって、外し方が少し異なります。

プッシュ方式の場合は両端のボタンを押すとカバーを外せます。しかし、プッシュプル方式の場合はカバー両端を押さえてまっすぐ引き下げて、カバーを引っ掛けているキャッチがキャッチからカバーを外す必要があります。

【プッシュ方式の場合】
・カバーの両側面にあるボタンを押す
・金具に引っかけられているカバーを片側ずつ外す

【プッシュプル方式の場合】
・カバーの両端をつかみ真下に引っ張る
・片側のキャッチが外れたら反対側のキャッチも外す

どちらもカバーを外した後の手順は丸型・円盤型シーリングライトと同じで、電源コネクタを外してライト本体側を取り外したら、最後にアタッチメントを取り外します。

自分でシーリングライトを外す際の注意点

シーリングライトを外す際は、いくつか注意すべき点があります。ケガなく安全に作業できるように、事前に確認しておきましょう。

蛍光灯やLEDの熱を冷ましてから外す

蛍光灯やLEDは、しっかり熱を冷ましてから外しましょう。

蛍光灯は使用中に熱くなるため、電灯を使用後すぐに外そうとすると、熱を帯びていて危険です。

火傷のリスクがあるのはもちろん、熱さに驚いて作業者が転落・転倒するリスクが高くなっています。

LEDの場合は蛍光灯と違い電球そのものは熱くならないものの、接続部品は熱を帯びてしまうので、同じく熱を冷ましてから作業する必要があります。

蛍光灯・LEDどちらの場合でも1時間ほど明かりを消し、良く冷ましてから交換しましょう。念のためブレーカーを落としておくと安心です。

必然的に暗くなるため、よく晴れた明るい日中に作業するのがベスト。明るい環境であれば細かいパーツや手元が見えやすく、効率的に作業を進められます。

蛍光灯が破損しないよう気を付ける

蛍光灯が破損しないよう、細心の注意を払って作業しましょう。

蛍光灯はデリケートなため、ちょっとした衝撃でも割れるかもしれません。

蛍光灯が割れると破片で切り傷を負ったり、床に散らばった破片を踏んでケガしたりする危険があります。

特にシーリングライトのカバーを外して蛍光灯が剥き出しになった際や、取り外した蛍光灯を扱う際は、割らないよう慎重に扱いましょう。

本体からなかなか取り外せないからといって、強引に力を加えると割れる可能性が高く危険です。力任せに外そうとせず、丁寧に扱う必要があります。

LEDの場合は落としても割れにくい商品が多いものの、絶対に割れないわけではありません。蛍光灯と同じく、優しく丁寧に扱うのがおすすめです。

安全のため脚立や軍手を使用する

シーリングライトを外す際は、脚立・軍手を利用しましょう。

イスやテーブルなどに乗って作業すると、安定感に欠け落下・転倒のリスクがあります。

足元がグラグラと揺れる状況で作業すると大きな事故につながりかねないので、脚立を用意して、しっかりと固定された足場で行いましょう。

また軍手があると、汚れやホコリを気にせず作業できるので、手が滑って蛍光灯を落とす心配がなくなります。

滑り止めが付いた軍手を使用すれば、より安全に作業しやすくなります。

古いシーリングライトは外せない可能性がある

古いシーリングライトの中には、自分で外せないものもあります。

古いシーリングライトでも基本的に取り外し方は同じで、カバーを外して天井との接続や電線を解除すれば問題なく取り外せます。

ただし、古いシーリングライトの中には、電線が天井に直付けされているタイプもあります。その場合は電気工事士の資格がないと取り外せません。

素人が勝手に工事すれば法律に違反するのはもちろん、漏電による事故リスクもあります。

直付け照明と一般的な引掛けシーリングタイプの見分け方は「天井との隙間」を確認することです。

引っ掛けシーリングライトの場合は、天井に電源ソケットが付いているため、接続部に多少の隙間が生まれます。しかし、直付けの場合は照明器具と天井に隙間がありません。

また取り外し可能なタイプであっても、劣化していて素人が扱うには危険な状態になっている場合もあります。

例えば「端子部の樹脂に変色・膨れ・ひび割れがある」「プラグの接続が緩い」などは危険な状態なので、電気工事業者に交換してもらうのがおすすめです。

カバーの取り外し方が特殊な場合もある

メーカーや商品によっては、引っ掛けシーリングタイプでもカバーの取り外し方が特殊なケースもあります。

例えば「カバー内側のバネを取り外す必要がある」「四角いシーリングライトの4辺すべてのツメを外す」「カバーをスライドして取り外す」などのタイプもあります。

もし間違った取り外し方で無理に外そうとすれば、破損したりライトが落下したりして危険です。

特殊な外し方の場合もあることを念頭に、取り外し方がわからないようであれば無理に触らず、シーリングライトの取扱説明書を見ながら正しい方法で取り外しましょう。

シーリングライトの取り外しは業者へ依頼すると安心

シーリングライトの取り外しを自分で行うのが不安な場合は、専門業者へ依頼するのがおすすめです。

基本的にシーリングライトの取り外し自体はどなたでも行えますが、女性や高齢者の一人暮らしなど、自力では難しかったり危険を伴ったりする場合もあります。

業者へ依頼すれば電気工事士の資格が必要な作業も任せられるので、直付けのシーリングライトや古く漏電の危険のあるシーリングライトでも対応してもらえます。

シーリングライトをはじめとする照明の取り付け・取り外し工事は、一般的に5,000〜10,000円ほどが相場です。

ちなみに新たにライトを設置する場合は、ペンダントライトやセンサーライトなど、ライトの種類によって費用が異なります。

まとめ

シーリングライトは自分で取り外し可能ですが、種類や形状によって外し方が異なります。

特殊な外し方のものもあれば、電気工事士の有資格者でなければ外せないものもあります。

自力で外せない場合や電気工事士の資格が必要なタイプの場合などは、おうちの御用聞き家工房にお任せください。

家に関するトラブルであればどんな些細なことでも相談を受け付けており、電話一本で最短即日お伺いできる場合もあります。