除草剤の選び方とは?雨の日や雨上がりにも使える種類・使うタイミングを紹介

庭や家の雑草を放置すると見た目が悪くだけでなく、害虫が住み着くなどのデメリットがあります。とくに、梅雨の時期は雑草が伸びやすく、早めに駆除してしまいたいところです。しかし、雨の日や雨上がりに除草剤を使う場合は、除草剤の種類や使い方に配慮する必要があります。 そこで今回は、雨の日や雨上がりに適した除草剤の種類や使い方などについて解説しますので、雑草に困っている人は、ぜひ参考にしてください。


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除草剤の安全性

「除草剤の健康被害が心配」という人もいるかもしれません。しかし、除草剤は農薬取締法によって農薬登録している薬品なため、安全に雑草を駆除できます。

ただし、使い方には注意が必要です。例えば、皮膚に付いたまま放置したり吸い込んだりするのは避けましょう。保護用のマスクやメガネを着用したり子どもの手が届かない場所に保管したり、取り扱い説明書をよく読み、正しく扱いましょう。

除草剤の種類は3種類|効果と持続性は?

除草剤には「茎葉処理型」「土壌処理型」「吸収型葉茎散布剤」の3種類があります。最適な除草剤を選べるように、それぞれの効果や持続性を把握しておきましょう。

茎葉処理型(液剤タイプ)

茎葉処理型は、薬剤がかかった部分の雑草が枯れる液体タイプの除草剤です。即効性があり、使用から2~3日程度で効果が感じられます。ただし、持続性はないので予防には適していません。今生えている雑草を、早急に対処したいときにおすすめです。

土壌処理型(粒剤・顆粒タイプ)

土壌処理型は粒剤、または顆粒タイプの除草剤です。土の上に撒くと薬剤が雑草の根っこから吸収され、1週間ほどかけて枯れていきます。

効果が出るまでに時間がかかりますが、効果持続期間が3~6ヶ月と長く、雑草が生えるのを防止できるのが特徴です。茎葉処理型よりも撒きやすいので、広範囲の雑草駆除にも適しています。

吸収型葉茎散布剤(ハイブリットタイプ)

吸収型葉茎散布剤は、茎葉処理型と土壌処理型の2つの性質をもった、ハイブリッドタイプの除草剤です。

薬剤がかかった場所の雑草を枯らすだけでなく、土壌から雑草が生えないようにする予防効果もあります。効果が出るまでの期間も数日程度と早く、さらに効果が3~6ヶ月と長く続くのも魅力です。

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【天気別】適している除草剤の種類

雨が多い梅雨は雑草が伸びやすいので、早めに駆除したいものです。効果的に使うなら、天気に応じて使い分けましょう。雨が降る前や雨が降っているとき、雨上がりの天気別に下記の種類を使い分けます。

・茎葉処理型
・土壌処理型
・吸収型葉茎散布剤

雨が降る前

雨が降る前の除草には、吸収型葉茎散布剤が向いています。吸収型葉茎散布剤は吸収力が高いため、取り扱い説明書に記載されている既定の時間を経過すると、その後に雨が降っても効果が期待できます。

ただし、薬剤が吸収される前に雨を浴びてしまうと効果が薄れてしまいます。使用前に天気予報をチェックして、既定の時間内は天気がもちそうかどうかを確認したうえで使用しましょう。

雨が降っているとき

雨が降っているときに使用するなら、土壌処理型の除草剤が良いでしょう。粒剤や顆粒タイプの土壌処理型の除草剤は、茎葉処理型の除草剤よりも薬剤が水に流れにくいため、小雨程度であればそれなりの効果が期待できます。

ただし、大雨が降ると薬剤が流されて効果が薄くなってしまいます。大雨の直前や大雨の最中に使用するのは避けましょう。

雨上がり

雨上がりに使用する場合も、土壌処理型の除草剤が向いています。土壌処理型の除草剤は、土が湿っているほうが薬剤は吸収されやすくなるからです。

茎葉処理型の除草剤は、葉っぱや茎が濡れていると効果が出にくくなるため、雨上がりの使用には向いていません。ただし、葉っぱや茎がしっかり乾いたあとであれば、茎葉処理型の除草剤でも効果が期待できます。

雨が多い季節に除草剤を効果的に使うポイント

雨が多い季節に除草剤を効果的に使うためには、天気に応じて除草剤を使いわけることが重要ですが、それ以外にも押さえておきたいポイントがあります。

正しく使用する

雨が多い季節に限らず、除草剤を効果的に使うには、取り扱い説明書に記載されているとおりに正しく使用することが大切です。適切な濃度の薬剤を、適切な量でムラなく散布しましょう。

それに加えて、雨が多い季節に除草剤を使う場合は、薬剤が雨で流されないようにしなくてはなりません。

吸収型葉茎散布剤や土壌処理型の除草剤は比較的雨に強いですが、吸収される前に雨が降ったり大雨が降ったりすると効果が落ちてしまいます。事前に天気予報をチェックしたうえで、除草剤を散布しましょう。

近所に配慮して除草剤を使う

雨が降ると薬剤が流れ、周辺の草木や畑、田んぼなどの環境被害を考慮しましょう。草木や畑が枯れたり、川や田んぼにいる生物に悪影響を与えたりする可能性があります。

周辺2m以内に畑や田んぼがある場合は、雨の日の除草剤の使用は避けるのが賢明です。ただし、傾斜になっている土地の雑草を除草するのなら、周辺2mに問題がなくとも注意が必要です。傾斜角度が大きいほど、薬剤も下の方へと流れるおそれもあります。

トラブルを招くことになりかねないので、十分安全確認をした上で使用してください。

伸びている草はある程度刈っておく

雑草が長すぎると除草剤の吸収に時間がかかり、効果が出にくくなることがあります。薬剤が吸収されやすくなるように、雑草が伸びている場合は短く刈ってから除草剤を散布しましょう。

なお、除草剤の効果が出やすい雑草の背丈は、除草剤の種類によって異なります。茎葉処理型の除草剤は100cm程度と長めの雑草にも効果が期待できますが、土壌処理型と吸収型葉茎散布剤は20~30cm程度までが目安です。

土壌処理型の除草剤、または吸収型葉茎散布剤を使用する場合は、雑草を短めに刈っておきましょう。

効果発現期間は待つ

除草剤を散布したあとに雨が降ると、効果が薄くなるのではないかと心配になって再散布したくなる人もいるでしょう。しかし、散布後に雨が降ったとしても、効果発現期間が過ぎるまでは再散布するのは待ちましょう。

同じ場所に必要以上に除草剤を散布すると、土壌に負担がかかったり余分にコストがかかったりします。散布後に雨が降っても、本当に効果が出ないのかどうか一定期間様子を見ましょう。

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除草剤を使わずにできる除草対策3選

なかには除草剤を使わずに除草したいと考える人もいるかと思います。除草剤を使わずにできる雑草対策もあるので、参考にしてみてください。

手作業で草むしりや草刈りをする

手作業での草むしり・草刈りはもっともコストをかけずに除草できる方法です。

手間と時間がかかりますが、薬剤の使用による近隣への影響を心配する必要もありません。雨上がりなら土がやわらかくなるので、多少は負担が減らせるでしょう。

砂利を敷く

雑草が生える前に砂利を敷いておくと、雑草が生えにくくなります。草むしりや草刈りと比較すると多少コストがかかる方法ですが、手間は減らせます。この方法は、除草剤を使用した後でも効果があります。

砂利を敷いてから数年間は雑草が生えるのを防げますが、徐々に砂利が土に埋没していき隙間から雑草が生えてくるため、定期的なメンテナンスが必要です。

防草シートを敷く

防草シートは砂利を敷くよりも効果的な方法です。防草シートを地面に敷くことで日光を遮り、光合成を防いで雑草を成長させないようにします。

さらに雑草の種が根付きにくくなるため、雑草が生えにくくなります。防草シートを使用する場合は、さらにその上から砂利を敷くのがおすすめです。上から砂利を敷くと防草シートが劣化しにくくなり、景観も保ちやすくなります。

雑草のお悩みは「おうちの御用聞き家工房」におまかせ!

雑草は生命力があり、対策しても次から次へと生えてくるものです。そのため、定期的に駆除する必要がありますが、自分で除草剤を散布したり砂利や防草シートを敷いたりするのはむずかしい、という人もいるでしょう。

そんなときは、雑草対策を業者に任せるのもひとつの方法です。

おうちの御用聞き家工房では、草むしりなどの雑草対策に対応しています。庭木の選定などのメンテナンスもできるため、庭を丸ごとキレイにすることも可能です。その以外にも、さまざまなおうちの困りごとに対応していますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

雨の時期に除草剤を使って雑草を駆除する場合は、天気に応じて除草剤の種類を変える必要があります。さらに、容量や濃度を守って近隣に配慮したうえで、正しく使用することが重要です。

どうしても除草剤を使いたくない場合は、草むしりをしたり砂利を敷いたりといった方法もあります。自分で対処しきれない場合は、業者に対策を任せることも検討してみましょう。