隙間風がうるさい!意外と知らない原因と解決方法

隙間風がピューピュー鳴っていると、うるさくて気になってしまうものです。なぜこんな音が鳴るのか、どうやったら止まるのかと悩んでいる人も多いでしょう。 そこで今回は、隙間風の主な原因と、隙間風を止める方法を紹介します。


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どうして隙間風がうるさく鳴るの?考えられる2大原因

隙間風によって音が鳴ることを、「笛鳴り現象」といいます。笛を吹いたときのようにピューピューと高い音がするので、気になって仕方がない人もいるでしょう。

笛鳴り現象が起こる主な原因はふたつです。それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

サッシに隙間がある

引違いサッシ(2枚のサッシが重なるよう左右に移動して開け閉めできるサッシ)には隙間を防ぐためのパッキンが取り付けられていますが、パッキンの多くは樹脂製なので、時間の経過とともに劣化したり緩んできたりして隙間ができることがあります。すると、その隙間に空気が入り込んで音が鳴るのです。

サッシの建付けが悪く、窓がガタついている場合も、サッシと窓枠の間に隙間ができて音が鳴ることがあります。

また、マンションなどの気密性が高い建物では、窓や通気口を閉め切ると外気がほとんど入ってきません。その状態で換気扇をつけると、部屋の内部の空気が外に出された分、外から空気が無理やり入り込もうとするため音が鳴ることもあります。

とくに高層マンションでの高層階では、常時強い風が吹き付けるため、笛鳴り現象が起こりやすいでしょう。

通気口が塞がれている

マンションなどの気密性が高い住宅では、気圧調整のための通気口が各部屋に取り付けられています。

通気口を手入れせずに放置すると、ホコリや汚れが付着して穴が塞がってしまい、空気がとおりにくくなって音が鳴ることがあります。

サッシの隙間が原因なのか、通気口が原因なのかわからない場合は、サッシや通気口にティッシュペーパーや線香の煙などをかざしてみましょう。ティッシュが揺れたり煙が流れたりすることで、原因の箇所を特定できます。

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今すぐできる!隙間風の解決方法「サッシ編」

耳障りな隙間風の音ですが、多くの場合、簡単な対策で音を止められます。ここからは笛鳴り現象の解決方法を紹介しますので、隙間風で困っている人はさっそく試してみてください。まずはサッシの隙間が原因の場合の解決法から紹介します。

溝を掃除する

サッシには、窓をスムーズに開閉するために戸車が付いています。サッシの溝にゴミやホコリ、砂などが溜まると戸車の高さがズレ、隙間ができることがあります。その結果、隙間風の音が鳴ることがあるので、サッシの溝が汚れていないかをチェックしてみましょう。

サッシが汚れていたら、食器用洗剤などの中性洗剤を薄めたものを歯ブラシや雑巾につけて、汚れを落としてください。

戸車を調整する

何度も窓を開け閉めしていると、徐々に戸車の高さにズレが生じることがあります。それがもとで窓の開口部に隙間ができると、笛鳴り現象が起こります。サッシの溝を掃除しても隙間風の音が止まらない場合、戸車のズレが原因だと考えられます。

窓をしっかり閉めたはずなのに隙間ができていたら、戸車を調整して隙間をなくしましょう。戸車の調整方法は、以下のとおりです。

1.サッシの側面下部にある、プッシュボタンを外す
2.プッシュボタンの奥にある調整ネジを回す(高さを上げたいときは右回り、下げたいときは左回り)
3.調整が終わったらプッシュボタンをもとに戻す

クレセント錠を調整する

窓の鍵がかかりにくい、鍵を閉めているのに窓がガタつくという場合は、鍵も調整しましょう。調整方法は以下のとおりです。

1.鍵本体についているキャップを外す
2.調整ネジが出てくるので、ネジをゆるめる
3.鍵が上下に動くようになるので、最適な高さに合わせてネジを締める
4.キャップをもとに戻す

また、鍵の受け部分がズレていることも考えられるので、受けの調整も行いましょう。

1.受けの上下2つのネジをゆるめる
2.受けが左右に動くようになるので、最適な位置に合わせてネジを締める

気密ピースを調整する

サッシが重なる部分(召し合わせ)の下部には、気密性を高めるための気密ピースがついています。

気密ピースがズレてサッシとの間に隙間ができると、隙間風が入り込んで音がすることがあるので、戸車を調整したときに気密ピースも調整しましょう。気密ピースの調整方法は以下のとおりです。

1.ドライバーで気密ピースの調整ネジをゆるめる
2.サッシとしっかり接するまで気密ピースを下げる
3.調整ネジを締める

隙間テープを使用する

もっと手軽に隙間を塞ぎたい場合は、ホームセンターなどで売っている隙間テープを使うと良いでしょう。

召し合わせや戸当たりにある隙間を、テープのクッションで埋めるように貼り付けます。 貼り付け箇所が汚れていたり濡れていたりすると、テープの粘着力が落ちるため、先に汚れや水分をふき取ってください。

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今すぐできる!隙間風の解決方法「通気口編」

続いて、通気口が原因で隙間風の音がうるさい場合の解決方法をふたつ紹介します。

前にあるものをどかす

通気口の前に荷物や家具を置いていると、通気口が塞がって音が鳴ることがあります。荷物や家具の位置を移動して、スムーズに通気口に空気が流れるようにしましょう。

ホコリやゴミを掃除する

通気口を長年手入れせずに使用していると、ホコリやゴミが溜まって穴が塞がり、笛鳴り現象が起こることがあります。通気口が汚れていたら、以下の手順で掃除しましょう。

1.真ん中にあるつまみを左に回し切り、通気口を引き抜く
2.食器用洗剤などの中性洗剤を薄めたものを歯ブラシや雑巾につけて、通気口の汚れを落とす
3.水気をしっかり乾かしてもとに戻す

など、通気口には全体を回すタイプやそもそも外れないタイプもあるので、力任せに外すのは避けて、通気口のタイプをしっかり確認してください。

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それでも隙間風の音がやまないときは家工房へ

いろいろ対策をしても隙間風の音がやまない、原因がわからないということもあるでしょう。そのようなときは、プロに任せるのがおすすめです。

対処をしても隙間風の音がやまないときは

自分でできる対処法を試しても隙間風の音が止まらない場合は、家自体に問題があるかもしれません。

たとえばマンションの高層階は部屋の内と外で気圧差が生じやすく、隙間風の音が鳴りやすい傾向にあります。自然現象であるため、いろいろ対策すれば音が小さくなることはありますが、完全に音が鳴らないようにするのはむずかしいでしょう。

また、家の構造に問題があって家が傾いていると、見えない隙間ができて音が鳴ることもあります。サッシや窓枠が壊れている場合は、調整しようがありません。

このように、素人では対処できない問題が隠れていることがあるので、わからないときは無理をせずにプロに原因を突き止めてもらうのがおすすめです。

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まとめ

ピューピューと耳障りな隙間風の音は、主にサッシの隙間や通気口のトラブルが原因で発生します。

サッシや通気口を掃除する、戸車や気密ピースを調整してガタつきを直すなど、自分で解決できることがあるので、原因を突き止めて対処しましょう。ただし、サッシや通気口が破損している、家の構造に問題があるなど、自分では対処しようがない問題が起きていることもあります。

対処法を試しても隙間風の音が止まらない場合は、無理をせずにプロに任せましょう。